2001夏一人旅報告



宙に上げたものとほぼ同内容です。
こっちの方が、オレ語なくて読みやすいかも。写真付きだし。
写真は、デジカメじゃなくて「撮りっきりコ○カ」で撮ったものスキャンしてます。
だって、デジカメ持ってなかったもん。この頃。



夏になると旅行に行きたくなる。暑いときにひとり何もないところを歩くのがいいのだ。
今年は、某ゲームの影響もあって、特に行きたくなった。

某ゲームのモデルになった瀬戸内海も見たいが、とにかく四国へは渡ってみようと思う。行った事ないから。 四国へ渡るには海路か瀬戸大橋か明石海峡大橋か。
…やっぱ橋だよな。どうせならどっちも渡ってやろう。明石海峡のほうは電車がないけど、徳島〜大阪のバスがあるようだ。
よし、東海道〜山陽線で岡山行って、そこから四国渡って、徳島線で吉野川を下りつつ、徳島へ、
そこからバスで大阪、東海道線で帰還だ。と大体の計画を立てる。泊まりは大きな町のほうがホテル探しやすいので、岡山と徳島かな。



8月15日朝。

岡山まで在来線か新幹線か。切符売り場で悩む。いいや、新幹線。たまには乗りたいよね。
というわけで300系車両(旧のぞみ型車両)で岡山へ、結構空いてる。窓側の席確保。
新幹線ってこんなに静かだっけ?以前はもっとうるさかったような。300系だからかな。

そんなこんなで岡山に到着。
日差しが痛い。
愛知の方では空気が熱い感じだけど、こっちでは太陽光線が刺すような感じ。日陰に入ると意外と涼しい。
へー、路面電車が走ってる。お城があるようなので行ってみる事にする。
途中で吉牛発見。昼飯は並盛と味噌汁で330円になります〜。値段下がっても味は変わらないみたい。

お城近くの公園で、なんとなくスケッチしたくなる。実行。
…一時間後、己の画才のなさを再確認。いいや、スケッチが目的でないし。


岡山城
岡山城。烏城とも言われる、黒い外壁。
中には入らず、城下の庭園、後楽園の方に入る。すっきりとした、広大な芝生の庭園。蓮の池とかもある。 芝生の中は日差しを遮る物はなく、暑い。


ソテツ
なぜかソテツも生えてる。南国の雰囲気、日本の庭園には合わないんじゃないかとも思われるのだけど、江戸時代から、観葉樹として珍重されてたんだって。へー。


ブータ(仮)
後楽園の出口で、丸々と太ったねこを発見。赤いチュニックこそ着ていなかったが、これはどこから見てもかのブータ氏そっくり。
でも、偽者なので「ブータ(仮)」と、呼ぶことにする。


牛窓へバス
その後、瀬戸内の海を見てみたいなーって事で、近くの海岸町、牛窓へ出向いてみる。 ローカル線に揺られてのちバスで海岸へ。
どうでも良いけど、このバス。客少ないぞ。経営成り立っているのか?


牛窓の海
自称日本のエーゲ海。…何のことはないただの漁村のような気がするが。
瀬戸内ってほんとに山と海が切迫してるのね。海見ても島があちこちに浮かんでいて、ここらで見る海とは雰囲気違う。


牛窓の寺
山の方に視線を移すと、神社ではなくてお寺を発見。ちょっと残念(何が?)。登ってみると眺めはちょっと木に遮られてるけど、なかなか良い感じ。


学校

フナムシ
そこから、海岸線を歩く。お盆だというのにほとんど人に会わない。
しーんとした学校。誰もいない造船会社。波に揺られる漁船。おっきなサギが一羽とまってる。堤防にはフナムシ。うみうしはいなかった。

…ちなみに「神尾」とか「霧島」とか「遠野」とか云う家は(探したけど)なかったよ。

夕暮れ、釣りをしている人を見かける。さっき見かけた立て看板によると禁止されてるはずだけど…。

岡山市内に戻って一泊。あ、夕飯食べてないや。まぁいいか、おなか空いてないし、食べるとトイレ行く回数も増えるし。



8月16日。

朝5時半に目が覚める…というか、あんまり寝られなかった。1時間ごとに目が覚める。神経が高ぶっているのかな。
シャワーでも浴びて朝のニュースを見て6時40分ごろチェックアウト。さあ今日は四国へわたるぞ。

駅前で朝マック。ソーセージエッグマフィン。運良くドリップの出る店だった。


瀬戸大橋
岡山7時6分発のマリンライナー7号で四国入り。瀬戸大橋は電車だと橋の下の階を渡ることになるので、眺めはあんまり良くなかった。
しかし、島々の間を渡っていく感じはあまり体験できないものだった。

とりあえず、徳島線(愛称よしの川ブルーライン)の始発駅、阿波池田駅を目指す。
坂出で予讃線に乗り換え、さらに多度津で土讃線に乗り換え、琴平から阿波池田行きのワンマン電車へ。
このワンマン電車、山の中を快調に飛ばしていく。が、トンネルを抜けて、しばらくしたところで急に停車。 信号もないのにな〜と思っていると運転手のおっちゃんがハンドル持って後ろに…バックし始めた。なんと、停車駅を飛ばしていたのだ。(笑)
おいおい、しっかりしてくれよ〜。さすがにローカル線はのんきだな。ここらの電車でやったら正面衝突もんだぞ。

阿波池田駅に到着。確認してみたら徳島線の総延長は100キロに満たなかった、しまった途中下車できないじゃないか。下車する駅を決めとかないとな〜。
それはそうとして、阿波池田駅周辺を歩き回る。

吉野川
吉野川。四国を東西に横切る川。明らかに侵食で出来た川でないまっすぐな川。よく知らないけど、断層で割れて出来た地溝が川になったんだろうな。
もっと、山と山が接近してると思っていた事前のイメージと違い、結構川幅が広い、周りも、都会ではないけれど家々の数は多い。
川に向かって歩くと、ダムが見えてきた。水量は結構あるみたい。このあたりはまだ水不足ではないのかな。
川べりを歩くとセミの声。あれ、ミンミンゼミの声が聞こえる。東日本の方のセミかと思ってたんだけど…中部だけミンミンゼミ空洞化なのか?


阿波踊り
周辺をしばらく歩き回り、阿波池田駅に戻ってくる。と、駅前の広場(ちなみに名前は「へそっこ公園」)で阿波踊りやってる。見られると思ってなかったので、ラッキー。
男踊りの方はずっと中腰でおまけに太陽光線で熱せられていると思われる舞台の上で地下足袋とは大変そう棚とか思いながら鑑賞。
終了後、「観光客の皆様、ありがとうございました。」ってナレーションはいったけど、私以外は地元の人だったみたいだぞ。広場の客席も3分の1ぐらいしか埋まってなかった。


その列車
終わった後、時刻表を見ると、次の電車は約1時間後。
文庫本(グインサーガ80巻)を読みながら時間をつぶす。
と、そのとき入ってきた一編成の列車。ピンク色の塗装の上に某有名キャラクターが…。思わず写真とってしまったよ。

観光ガイドを見つつ、次の下車駅を阿波山川駅に決めて、徳島線に乗る。
一緒に乗ってきたズボン半おろしの男子高校生二人組みがじゃれ付いて騒がしい。
(いや、一部の人が期待するのようなじゃれ付き方ではなかったけど、長いすにねそべって上になったり下になったりはしてたような。)
しばらくして入れ替わりに乗ってきた女子高校生は、Tシャツに制服のスカートという珍妙な格好をしていた。徳島の高校生はわからん。

で、阿波山川駅。いかにもローカル線の無人駅に来てしまったという感じがする。すごく小さな駅。
近くの美郷村の紅簾渓というとこを見てみようと思ってこの駅に来たのだが、ガイドによるとバスがあるはずなのだが…駅前にバス停はない。というか、道が細くてバスが入って来れない。
国道に出て美郷村方面に行けばバス停があるかもしれない…と思って歩く。

国道沿い
…20分後。あぢい。炎天下のなか国道沿いなんて歩くもんじゃない。バス停は見つからない。やめた。引き返そう。 それにしてものどかな田園風景。暑くなけりゃずっと歩いていても良かったかな。

「境谷古墳」という標識を見つける。古墳があるの? 行ってみる。


古墳
看板は見つけた。「この上150m登ったところにあります。」
登ってみる。…畑に出た。なにもないぞ?
ここの駅周辺はいろいろとあるはずのものがないらしい。

次に下車したのは、阿波川島駅。
近くに川島城とか言う城があるらしい。今度は実はありませんでした、なんてことはないよな。

ちょっと歩くと天守閣が見える。おぉ、ちゃんとあった。

川島城
中はコンクリート製で5階が展望室になっている小さな天守閣(だけで付属の施設とかはない。)無料のようだ。
しかし人が見当たらない。
誰もいない狭苦しい展望室をぐるっと廻って降りる。
そんなに高くないので見晴らしはいいとか云うものではなかった。

隣に「川島万葉植物園」なんて看板が見える。
行ってみると、ただ神社の裏山に自生している植物に万葉集の歌の案内板を取り付けただけのとこだった。
無料。あたりまえだ。これで金取ったら怒るぞ。

飛び交う虫やセミの小便に悩まされながらぐるっと廻る。誰もいない。そりゃそうだな。


”みすず”
しかしっ、「みすず」って言う植物発見!
いや、どれがそれなのかわからなかったけど。雑草が生い茂る中に案内板が立っているんだもん。

と、ここで、フィルムが切れた。近くに写真屋も見当たらないし…。
そんなわけで、これ以降写真ありません。m(_ _)m
すみませんね〜。次回(もしあったら、だけど。)からはデジカメ使えるので、枚数たくさん撮れてこんなことはないと思います〜。

懲りずに鴨島駅で下車。
ガイドには「江川・鴨島公園」てのが載っている。行ってみると、綺麗な公園だけど、市民のための小さな公園だった。
鴨島だけに鴨が…ぢゃなくてアヒルじゃん。何でアヒルがいるの〜っ。河童の置物もありました。
小学生の姉妹が飼い犬お気に入りのぼろきれ投げ合って犬とおっかけっこしていました。それを眺めながらしばらくなごむ。(不審人物?)

鴨島温泉てのもあるみたいで、近くにあったら入ろうかなと思ったけど、ちょっと離れていたし、ホテルだったので一般客入れてもらえるか判らなかったのでやめ。
徳島行って泊まろうか。

徳島駅。さすがに都会だ。(今まで比べると)本屋を探す…が大きい本屋は見つからない。
デパート(そごう)にも本屋は入っていない。名古屋の近くに住んでいるって恵まれているんだなぁと再認識。
「ブックセンタービル」っていうの見つけたけど2フロアだけでそんなに広いこともない。
徳島の人は理工専門書とかが欲しい時はどうしているのだろう?
まぁいいや、足も痛くなってきたし、ホテル行って休もう。あ、そういや昼飯夕飯食べていない。



8月17日。

最終日だ。徳島市内観光して帰ることにする。

6時。さすがにお腹すいた。でも食欲はない。(なんで?)
コンビニでブラックコーヒーとおにぎり2個とアイスクリームを買って朝御飯代わりに流し込む。
8時にチェックアウト、痛い足を引きずりつつ、徳島中央公園にある徳島城博物館に行く。開園時間9時半…。
掃除のおばちゃんの不審げな視線を浴びつつベンチで寝て待つ。

博物館内では、阿波水軍の活躍やら、徳島藩の藩政やらが展示されていた。へー徳島藩て蜂須賀家が治めてたのか。(無知)

蜂須賀家は秀吉家の家臣でありながら、関が原の戦い大阪冬の陣では徳川側につく、その褒美で徳島藩を引き続き治めることになる。
よく言えば機を見るに敏、悪く言えば主君をころころ変える軽い奴ってとこか。

次の展示室では、地元の画家とかの作品が展示。
菅楯彦のお鯉さんへの手紙。「菅楯彦」ってのは地元の画家なんだろうけど「お鯉さん」ってだれだ?
「棟方志功」あぁこれは知ってるなんでも鑑定団で出てた。この人も「お鯉さん」へ絵手紙書いてる。何者?
その疑問は次の展示室で氷解。現在94歳で今なお現役の芸妓さんだそうだ。この人の特別展が開催されていた。

博物館と同じ券で入れるという隣の徳島城御殿庭園を見てみる。入り口に誰もいないんですけど…。勝手に入る。
枯れ山水の庭園と水のある庭園が隣同士にあるという形。小さな庭園でした。地元の人らしき老人方が座り込んでだべってらした。

市内にある山、眉山(びさん)へ登るロープウェイがあるみたいなので、そこへ登ってみる。小さな山です。
上には展望台と喫茶店があるだけの小さな山。
あと、テレビ局の電波等がたってたな。電波放出中。
しばし風に当たって…さあ帰るか。

徳島駅から高速バスで大阪へ。
隣に座ったおばちゃんは、切符をバックにしまったり、小銭を財布に入れたり、バックに入れ替えたり、手袋をはめたり、脱いだり、ひざ掛けを出して、あれこれいじって、ひざにかけて、また手袋をはめて、ペットボトルのお茶を飲んで、ひざ掛けをかけなおして、カーテンをいじって、クーラーの風向きを変えて、カーテンにつかまって…と、せわしない。
静かになったと思ったら、カーテンに包まって寝てる…。こういうスイッチのオンとオフしかないような人は…離れて見てると楽しいかもしれないけど、近くにいるとうっとおしいね。
大阪からは…疲れたのでやっぱり新幹線。しかし行きと違って座れませんでした。足痛いのに・…。

やっぱり昼飯抜いたまま帰還。
旅行中満足に食べてなかったなぁ…。まぁ、地元の料理って、大抵、私には口に合わないからいいけど。



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