「39 刑法第三十九条」
森田芳光監督作品

精神鑑定士の職種に注目した。サスペンス


■堂々とした骨の太い脚本に、森田監督のこだわりを持つ映像
癖を持つキャラクターは主人公の鈴木京香をはじまり
「杉浦直樹」「江守徹」「岸部一徳」「吉田日出子」など役者達が印象に残る
ストーリーも精神鑑定とは?と問いかける作風を「ある殺人事件」から
ミステリー感覚で、飽きることなく、目を見張る展開に仕上げてある。
「マトリックス」
ラリー&アンディ・ウォシャウスキー監督作品

新たなる映像美は、コスチュームから違いを見せた!


■徹底した、色使いに、アメリカのコミックぽさも感じさせない感性が活きている。
 クライマックスの映像スタイルは、全ての動きを、低速により見せる事の
 発想の勝利であるし、まさに映像改革なる作品である。
「ロック、ストック&スモーキング・バレルズ」
ガイ・リッチー監督作品

お金をかけなくても、良い作品は出来る。


■この作品メチャメチャ面白い!
 ガイ・リッチーのセンスの良さも作品に好感が持てる。
 最後に誰が笑ったか的ゲーム感覚のストーリーは飽きることなく
 Q・Tに匹敵する監督登場か?と次回作までも期待をした。
「プライベート・ライアン」
スティーブン・スピルバーグ監督作品

冒頭の30分で圧倒され、脳裏に焼きついてしまった。

■この作品は、公開され、即観に行ったのだが、ほとんど予備知識無しでね。
 スピルバーグのイメージを変えてしまうような、冒頭の30分
 ノルマンディ上陸作戦の痛みさえ感じそうなカメラは、
 俺の映画鑑賞史上最大のショックだったかもしれない。今回は特にカメラが
 最高に上手い印象を持った作品である。
「CURE キュア」
黒沢清監督作品

心理的ホラー、完成度高い一作。

年末、長蛇の列をしり目に、客がほとんど居ない劇場独占状態の中
とんでもない傑作に出くわしたと思った。
(ちなみに、長蛇の列は「タイタニック」である。)
催眠殺人を繰り返す「伝道師」萩原聖人の役作りに魅了。
捜査官との心理対決に、ミステリアスな結末に唸る。
音とビジュアルだけで、驚かされる作品とは位置づけからして違いを感じた。
黒沢清の最高傑作であり、代表作の誕生を確信した!
「トゥルーマンショー」
ピーター・ウェアー監督作品

こんな物語、誰もが考えていたんじゃないかな?
ただ実行するのが、アメリカらしい。


■一人の男の人生をメディアで通して見せ続ける。
 「誰かに見られてる」妄想を巧みに、そして大胆に表現した作品。
 サスペンス調な作風でなく、E・ハリス演ずるプロデューサーの苦悩する
 駆け引きも、作品に面白さを与えていた。
 心地の良い作品だったな。
「愚か者・傷だらけの天使」
阪本順治監督作品

最高の「馬鹿」を演じる「真木蔵人」。

■前作の「傷だらけの天使」トヨエツと出会う前の真木蔵人主演の話
 純粋、無垢な人柄で、愛しいキャラクター、正直過ぎて馬鹿を見ちゃう
 一人の男に振り回されるストレートなストーリーだけど、
 真木の演技力に圧巻させられる。
「HANA−BI」
北野武監督作品

北野フィルムの集大成であり、一部完結篇みたい。


■今までの作品群の集大成感が強いし、
 いかにも国際映画を意識し過ぎる狙いにも感じた。
 ただ久石譲の音楽が抜群に良い。
 まるで彼の音楽のプロモーションになっているシーンも多々にある。
 ただ、見返して観ると、いろんな冒険的な画も多い・・・
 銀行襲撃のシーン・・・ここにも北野フィルムのシンプルでしたたかな狙いが
 見える傑作なシーンである。車中での銃撃戦、暴力シーンなどは、
 いかにも北野監督らしく、固定概念を覆すシーンの数々に感銘を受けた人が
 多かったんだと思う。
「うなぎ」
今村昌平監督作品

「床屋」が舞台ってところ好きですね。

■この作品、カンヌでグランプリ受賞してるんだけど、
 審査員は凄い感性してるなぁ・・・っと第一印象は作品自体のより
 「カンヌ」意識で観てましたよ。ただやっぱ今村監督好きだったんで
 普通の淡々とした生活の中での、人それぞれの「微妙な感覚」が鋭いし、
 物語の下りで、役所と柄本が、「子供のけんか」みたいなシーンが
 とても忘れられないシーンでしたね。柄本が主役を越えてしまうんじゃないか?
 と思えるほど「嫉妬」してる所は、面白かったですね。

 で、この作品、監督の意向で再編集し、
 劇場版より長い「デレクターズカット完全版」が数年後には
 ビデオにて観られる事になって非常に嬉しかった。
「セブン」
デビット・フュンチャー監督作品
犯人は「奥様」と思って見てた。


■意気のいい刑事と定年間近の老刑事っていうコンビネーションが、たまんなく良い、
 
 監督の映像美も冴えまり、街の背景の大半が雨のシーンで凝ってたし、
 オープニングのタイトルバックなんて、近年お目にかかっていない斬新的な画
 物語も「悔しいぃ!」って気持ちが駆け巡る展開ですが、これも映画なんだと
 妙な再認識をしてしまいました。
 それから、ストーリーに哲学を匂わせると、重みすら感じ、本に厚みまで変えて・・・
 そう、観客に「悔しいぃ」って思わせるくらい集中させた演出の腕だったんですね。

 後に、フュンチャーは「ファイトクラブ」を作り出すんですが、
 こちらも、お薦めな作品。


「Shall we ダンス?」
周防正行監督作品

初めて観た時は、「黒澤明」の再来じゃないかと?

■言うまでも無い、周防監督の持ち味は「リサーチ」である。
前回は「学生相撲」にて、思いっきりスポ根モノを撮り、(やり過ぎた面もあったが)日本映画賞を総なめにし、今回は「社交ダンス」である。
「リサーチ」で思い浮かべると「伊丹監督」のイメージであるが、
周防監督の音声解説など聴くと相当な時間を費やして脚本に力を入れている。
映画自体、まずなにが魅力的であったのか? 草村礼子のオットリ感の中での鋭い視点であり
危機的状況を上手く切り抜けていく役割が「脚本」に出ていた。


「キッズ・リターン」
北野武監督作品

「ボクシング」と「ヤクザ」の間から学ぶ「挫折感」

■この作品、小さな映画館で観た事を思い出しますね。
作品としては、オーソドックスな印象なんだよね。ボクシングとヤクザってのを
影の部分で見せて、「感動しました。」なんて言わせない。作りになってました。
二人の少年が主役で出てくるけど、やはり「安藤」の方が北野色に染まってたかな?
脇役も「山谷初男」「モロ師岡」なんて面白い役どころで、良かった。

スポ根モノじゃなくてテーマは「挫折」でしたね。
「トラブルシューター」
原田眞人監督作品

よく分かりました。世の中、不公平って事が。。。


■劇場公開は都市部だけじゃなかったかな?ビデオで観たんですが
やはり原田監督のオリジナル脚本は面白いですね。芸能界の闇の部分とか
なんともやりきれない社会状況が描かれてて、
トラブルシューターって誰?と投げかける所も印象的。
この作品、続編があるって話が持ち上がってたけどね・・・
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