「パルプ・フィクション」
クエンティン・タランティーノ監督作品

無駄話の面白さは、本題にも繋がる。

■まずストーリーである三つの話の溶け込脚本が面白く
中でも、トラボルタとジャクソンの会話が軽快で、この二人のエピソードが良い。
Q・Tのデビュー作「レザボア・・・」に続き、今回も無駄話の上手さが冴えて
薬物よるトラブル、聖書から用いられた決め台詞。。。
中でも偶然巻き込まれた強盗に哲学的な解釈で説教し始めるS・ジャクソンは
このねじれた映画の核となり、クライマックスに相応しい。

それからQ・Tの作品では、音楽の選曲も素晴らしく、
オープニングでエレキの「ミザルー」で始まる所のセンスは抜群。
いろんなリンクも隠されていて、初めてQ・Tに触れる方には、まずこの作品から
世界を広げてもらえればと思います。


「レザボア・ドッグス」
クエンティン・タランティーノ監督作品

なんて悲しい話なんだ!


■あまりにも悲惨な話でした、未だにリピートを敬遠してる感も有ります。

集団強盗をした仲間たちが、倉庫で落ち合い、警官を拉致するは、
怪我人は居るは、裏切り者は誰だ?と個性派揃いの役者が倉庫狭しと物語は進みます
さすがに認めた脚本作りで日本映画の「犯罪」分野70年代の匂いもする作りです。
カイテルが「菅原文太」で・・・なんて勝手にキャスティングもしてしまいたくもなるね。


「ソナチネ」
北野武監督作品

今までの「ヤクザ映画」を完璧に覆す!


■凄い映画!逃亡先でヤクザが「紙相撲」や「花火」して遊んでる
北野監督にすれば、どうって事無さそうな感覚なんだろうけど、
無茶苦茶な様でも完全に新しい風を感じちゃいました。
北野監督は映画の中で、いろんな実験もしていたんじゃないだろうか?
幻想的なシーンも盛り込んでいたし、今後キャストの基盤となる
「大杉連」「寺島進」北野組常連出世作にもなってました。
それから「沖縄」って舞台もこの映画には大事な要素になってました。


「ヌードの夜」 
石井隆監督作品

「名美」に相応しい、余貴美子登場


■「名美」シリーズは本当に悲しい話です。ただ今回は「紅次郎」って便利屋の
悲しい物語でもある訳で、前回の石井監督作「死んでもいい」より、
かなり今回の「名美像」は受けが良かったという見方をしてます。
「余貴美子」って何か好きな女優です。見ていて役者ばりのトーンでない所が特に・・・
竹中直人、ダークでハードな所もこの映画を最後に最近では、お目にかかれません。
音楽でもエンドロールで流れる悲しきJAZZ調なメロディーも、徹底していて
石井ワールドでは一番に挙げたい傑作です。


「紅の豚」 宮崎駿監督作品

なぜ?「豚」なのか? 中年に捧ぐロマンス作品です。


■凄い作家。宮崎監督、自らも楽しんでいる気がする。この作品
ハードボイルドって言うか、男のアニメなんだよね。
ひと昔前の洋画って、こんな香りがするし、単なる良い男が演じるじゃなくて
魔法をかけられた「豚」って所も、センスとアニメの発想ですかね?
飛行機好きならば、もっともっと楽しめるかも?


「いつかギラギラする日」 深作欣二監督作品

ショーケンの「執念」は、もう誰も止められない。


■プロのギャングが、裏切り者に奪われた「金」を巡る、壮絶なるアクション。
別にハリウッドに対抗したい訳ではなく、シンプルにただ我武者羅に
裏切り者を追いかける、ショーケンの役どころが気に入った。
端々に脚本丸山昇一のカラーも出ていた。傑作


「青春デンデケデケデケ」 大林宣彦監督作品

作品の力量を感じ、いかに大林監督は「怪物」かを知る。


■バンド結成から文化祭でのコンサートまでの高校生活を描いているんだけど、
この映画のカット数、登場人物の総数、編集を意識してしまう出来は、
さすが大林監督である。他の監督だったら、ここまでの事は出来ないのが本音である。
ストーリーより、「怪物監督」を堪能した。と言った方がいい。


「ワイルド・アット・ハート」 D・リンチ

ストレートな純愛は、殺意を呼ぶ!

■この作品の印象は個性的キャラクターが優れている。点を挙げたい。
特にダイアン・ラッド演じるマリエッタに押される、まさに魔女のような顔つきに
オーバートークは分かりやすい。W・デフォーも良いキャスティング。
それから、やっぱりリンチだってシーンも多かった。
特にマッチの炎、D・リンチの映像センスは光る。


「息子」 山田洋次

「家族」もまた、孤独なんだ。

■年度代表作の意味で、地方の映画館で観た記憶がある。
タイトルからして、希望に満ちる、教育的映画を想像していたが、
完璧に覆ってしまった。良い意味である、
主演の父(三国)を通し、日本社会と家族の不安を、
淡々と画面に刻む、そこには違和感が見えぬ役者のリアル感が出て
画面を食い入れるように見る。寂しげなメロディ、父親の背中、映画は
「幸せか?」と問いかける。未だ私の中では脳裏に焼きつく
山田洋次の最高傑作と言って良い、忘れられない作品である。


「無能の人」 竹中直人監督作品

有能じゃないと、出来ません。


■思いっきり暗いトーンの竹中監督のデビュー作である。
映画を観た後、原作の漫画も読んだのだが、ストーリーはほぼ一緒であった。
監督は相当な意気込みはキャスティング、画質から感じる
特に神代さん演じる「鳥男」のエピソードは良かった。
竹中直人作品に「素敵な無駄」を観たような気がする。


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