旅先スケッチ(宮城県北巡り)

2013年8月17日(土)
厳美〜栗駒〜花山〜古川



2008年6月14日に発生した「岩手・宮城内陸地震」の被災地を回った
これらは「栗駒山麓ジオパーク構想」のエリア内である
(以下、編集時の参考:宮城県HP、全国治水砂防協会HP)
(被災地ではできる限り
短時間ですが黙とうをさせていただきました)


※( )内表示は、積算走行距離、外気温(車のエアコンでの表示)


6:50に仙台市を出発(27℃)
東北道を北進して岩手県に入り
一関IC(91km)で下り、R342で西へ向かう(8:07)



厳美渓に到着(98km、25℃)
磐井(いわい)川に架かる橋より上流方向(8:23)



対岸にあるだんご屋からワイヤーが張ってあり…(8:28)



この木片をたたいてお店に知らせる仕組み(8:28)



開店時間前なのでこの標示(8:28)



(8:31)



駐車場として借りた施設(8:41)



サインもガラス製で、維持管理が大変そうである(8:43)



先ほどのだんご屋の看板が(9:22)



R342をさらに西へ
岩手・宮城内陸地震で被災した
祭畤(まつるべ)大橋(120km、27℃)(9:45)



展望所には被災状況などの説明看板が整備されている(9:48)



(9:50)



橋の近くまで移動
岩手県で取りまとめた報告書には、
「祭畤大橋の落橋は、A1橋台側(秋田側・この写真の奥側)の地盤が岩盤すべりによって約11m移動し、
下部工間の相対的距離を強制的に縮めたことが主たる原因となっています。
いわば地盤災害と呼べるものでした。」とされている(現地説明看板より)(9:55)



展望所はこのように整備されている(9:56)



新しく架けられたR342の橋より
右手が秋田側(10:01)



秋田側橋台へは遊歩道が整備されている
橋までの道路は被災当時のままにしてあり
地盤が大きく動いた様子がわかる(10:05)



遊歩道の終点部分より
向こうは先ほどいた一関側
(10:06)



R342を東に少し戻った磐井川沿い
河道閉塞(天然ダム)緊急対策工事が行われた場所にも東屋が
平成20年度に全国建設技術協会の賞を受賞したプレートが埋め込んであった(10:24)



心が和むひととき
水遣り用の水も置いてある(10:25)



川の色は含まれる物質のせいか、きれいな青色(10:26)



下流を見ると、新たに掘削した河道が(10:27)



r49で南下し宮城県栗原市に入る
r42で栗駒山方面へ
案内図にはテープで隠された施設が数箇所ある
被災した箇所も含まれるのだろう(11:04)



土石流による犠牲者が出た駒の湯温泉があった場所へ(11:30)



慰霊碑脇の道にて(11:34)



崩落により露出した斜面はとても大きかった(11:35)



慰霊碑のそばより(11:38)



山脈(やまなみ)ハウスで昼食(150km、30℃)
「イワナ養殖が日本で初めて成功した地である栗原市栗駒耕英地区は
平成20年の岩手・宮城内陸地震、平成23年の東日本大震災で二度に渡って大きな被害を受けました
しかし、それを乗り越えようと、地区内の飲食店5店舗がイワナをどんぶりに仕立てた新メニューを考案しました
天丼や卵でとじた親子丼風など、5店舗それぞれ調理法が異なります」
(宮城県HPより)
岩魚丼(1050円)は岩魚2匹のほか野菜の天ぷらも食べ応えがあり
30分近くかけて食べた
お客さんは他に2組ほど(11:56)



店内には、復旧の治山工事施工者の工事だよりが貼られていた
このスケッチの表紙写真の「がんばろう耕英」看板は、山脈ハウスの入口にある
工事期間中は現場内に掲示してあったものを
工事完了を機に地元に提供したとのこと(12:30)



(12:30)



地区内の提供店で掲げてあるのぼり(12:31)



耕英地区から南下したところ(冷沢崩落地)
崩落の跡がわかる(13:34)



荒砥沢ダムにて
上流には巨大な地すべりの跡が見える(13:55)



r179→r180に入るところ
農業農村整備事業のPRのために設けられた二連水車もあった(14:30)



R397に入り西へ
花山地区に3箇所ある崩落地のうち、坂下崩落地(203km、31℃)(14:57)



(15:00)



浅布崩落地(15:05)



最後は小川原崩落地(15:12)



大崎市に南下しR47沿いの
道の駅「あ・ら・伊達な道の駅」の屋上にて(233km、30℃)(17:04)



駐車場の誘導員さんもここで一休み(17:05)



同じ大崎市内のひまわりの丘にて(262km、28℃)
開園時間を過ぎていたので、人はまばらだった(18:09)



夕食など済ませ20:20仙台市に到着


【感想】
訪れた時点で発災から5年が経過していたが
復旧工事が完了したところもあれば、施工中のところもあった
大規模な崩落があった箇所は、遠く離れた場所からも山肌が確認でき
地震の力を身をもって感じた

また、ジオパーク構想がある地区ということもあるだろうが
崩落箇所での被害・復旧状況の案内看板などの見学施設が整備されていた
特に祭畤大橋は展望地と見学通路も整備されており
震災遺構の検討をする際の事例となるだろう


走行距離 298km
燃費 14.5km/L

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