通称「ユニバーサル・シックス」といい、1957年ごろのツァイス・イコン全盛期のスプリング・カメラで、蛇腹式のため、レンズを折りたたむと思った以上にコンパクトになる。しかし重量が1kgちょっとあるので、ずっしりくる。シャッターは、シンクロコンパ−のレンズシャッターで、非常に軽く切れ、スナップ向き。シャッタースピードは1/500まで。レンズは、カール・ツァイスのテッサー80mmf2.8で、最短撮影距離は1.5mとちょっと長く、購入する時にこのレンズは非常にボケがいいといわれたが、絞ると非常に切れがよく、風景写真向きで主に山登りやハイキングの時に常用していた。
撮影する時には、まず弁当箱のようなボディーの表のボタンを下に押し、蛇腹のスプリングのロックを解除し、ゆっくりと右手を添えながらレンズを引き出し、カチッと鳴ったら写せる状態にロックされる。この時代のカメラは、フィルムの巻上げとシャッターのチャージが別々のレバーで行う。そして、レンズの右上のかえるの目玉みたいなところのねじを回し、ピントを合わせる。当然二重像合致式である。これで撮影準備完了である。慣れると、気にならないものである。フィルムはブローニーでフォーマットは6×6である。このカメラの優れているところは、セレン光式の露出計が付いていることである。
写りは、さすがテッサーという感じで、非常に繊細かつ詳細にアングルにある情報を逃さないことである。白黒フィルムを多用したが、出来あがった写真を見ると、立体写真のようなリアルさがあったことに驚いた。しかし、たまに気になったことがあった。それは、フィルムの平面性があまり良くないため、12枚撮りのうち数枚は、味のある作品が撮れたものである。

ボディ側でピント合わせする唯一のオートフォ−カスカメラである。したがってレンズマウントアダプターがあればどんなレンズでもオートで合焦できるのである。その機構がボディー内にあるため非常に大きいが手の大きな私は意外とグリップしやすく。あまり重さを感じさせない。また、合焦は思った以上に早く捕らえ、操作性もかなりいいのである。今は一押しのカメラである。レンズはもちろんプラナー85mmを装備し、ボディーとのバランスがとてもいい。このプラナー85mmはドイツ製で絞りがある絞り値では円ではなくて花形のぎざぎざになるが、描写への影響は感じられなく、美しいボケ味と立体感がある。
カール・ツァイスのレンズを使いたくて買ったS2.この「S2」には意味があって、世界で初めてのペンタプリズムカメラが「Contax
S」で、いろんな変遷を辿った末、この時代にあって完全メカニカルカメラとしてその流れを汲む「S2」となったのである。1/4000までメカニカルシャッターで露出計はスポット測光である。チタンの外装で剛性が非常によいが、シャッター音が今ひとつでショックも大きいのが気にかかるところである。
いろんなカメラ遍歴があるが、やっぱりライカウィルスにかかってしまった。手にした感じ、フィルムの巻き上げ感、シャッター音、さらにファインダーの少し青みかかったクリアさ、全てに感動があった。写真を撮ること、カメラを持ち歩くことが楽しくなるカメラである。ボディーだけでなく、レンズが非常に面白いのもライカのよさである。開放の時と絞った時とではまったく異なった描写をするだけでなく、空気感を捕らえるというのか何ともいえない味があるのだ。難を言えば最短距離が遠いことと明るいレンズがある割にシャッタースピードが1/1000までしかないことである。それ以外はシャッターショックが皆無のため、1/5まで手持ち撮影できる。(私のはシャッタースピード表示が大陸式なのだ。)
ハーフカメラに憧れて買ったのがこのペンFで、32枚撮りフィルムだと72枚も撮れてしまうのだ。この経済性もあって、名前のとおりペン感覚でバシャバシャ撮りました。一応一眼レフなんだけど、1/500までシンクロが同調するシャッター機構でチタンが使われているとのこと。シャッター音もしっかりした音で撮ることに楽しさを添えていた。アクセサリーが豊富なのも特長の一つで、その一つの露出計はシャッタースピード優先の露出が出来、軽快に撮ることができる。ただし、このペンFはシャッターの巻き上げが2回で、急いで撮りたいときには戸惑いがある。慣れるとそうでもないが。
写りは、思ったより上出来でスナップでは非常に使い勝手のいいカメラである。しかし、少しシャッターのショックが大きいのが玉に瑕。
ウルトロンの描写の評判に煽られて衝動買いしたのがこのカメラである。形も動作も非常に機能的に出来ているのも購入理由の一つであった。このカメラは、小さなボディにたくさんの機能が詰まっている。普段は、レンズが観音開きのふたにおさっまており、シャッターボタンが開閉スイッチになっている。突き出た円柱の棒がフィルムの巻上げとシャッターのチャージを兼ねており、すばやいスナップ動作ができる。ピントは背面右上部で右の親指でファインダーを覗きながら動作が出来、非常にスムーズに撮影することができる。また、ボディはカメラには珍しく、鉄で出来ており、表面のメッキが非常に優れていることがわかるだろう。表面にはねじ一つなく、工芸品としても優れている。内臓の露出計はカイドナンバーで表示され、レンズのガイドナンバーをあわせてシャッターと露出が固定される仕組みである。しかし、レバーが小さく指の大きな私は使いにくく思った。
評判の描写については、「やわらかい」の一言だ。やわらかくてもしっかりと写っているところがすごいと感じた。