32は良い車です。しかし、古いです。
R32型が登場して十数年、劣化しうるパーツはすべて劣化していると考えて良いでしょう。
特に、ゴム系のブッシュ、ホース類は途中で新品に交換していない限り、100%硬化しているでしょう。
考えられるトラブルを挙げていたら、キリがありません。
僕もそれなりにトラブルにはあってます。(程度を妥協して買っちゃったから・・)
自分の経験したトラブル、知っているトラブルを中心に載せていきます。
同じトラブルで悩んでいる方の参考になれば幸いです。
サンプル車両:初代霧斗号(前期)、2代目霧斗号(後期)
赤字は未修理、青字は健康or対策済み、黒字は未チェックor未経験。
症状 | 原因・対処等 | 頻度 |
持病系 | ||
パワステオイル漏れ | ここのオイル漏れは有名。 何度直しても、漏れます。 サージタンクIN側の下にホース&クランプがあります。 そこからよく漏れます。 持病とあきらめて定期的にチェックして漏れてたら交換。 ちなみに、32はパワステタンクの蓋からもオイル噴きます。 |
★★★★★ |
ドライブシャフトブーツの破れ | フロント側のブーツ破れ。 構造上仕方ないらしい。 特に車高を下げた車は頻発する。 これも持病。定期的なチェック、破れてたら交換を。 新品ブーツでも最高速等する場合は蛇腹がねじ切れる場合もある。 ちなみに放置するとドライブシャフトのグリスが切れ、焼きつく。 そうなると手遅れ、アッセンブリー交換となる。 価格は新品で5万5千円、リビルトが1万5千円。 ブーツなら6千円で済む。 蛇腹の谷の部分にタイラップを巻くと意外と持ちがイイ。 |
★★★★★ |
F側アッパーアームのガタ | ジャッキアップしてタイヤをゆすり、ゴトゴトと動いたらダメ。 要交換。 もともと負担のかかる場所なうえに、フロントヘビーな32。 新車でもハードに使うと1万キロでガタつくらしい。 消耗品と諦めて交換。 強化品が各メーカーより出ている。 |
★★★ |
タペットからのカタカタ音 | 新車でも多少する音。特に異音ではないのでご安心を。 RBの泣き所だろう。 原因はラッシュアジャスターのスラッジによる動作不良。 多少痛んだところで大きな問題は無いが、パーツ代で約3000円×24個、工賃は......となると、マメなオイルメンテナンスをするべきだろう。 ちなみに、やわらかいオイルは禁物。 ラッシュアジャスターがエアを噛み、異音が発生する。 対処は硬めのオイルに交換後3千回転を5分程度維持。 これで解消する場合もある。 |
★★★ |
ボクサーエンジンのような排気音 | 未経験だがこれもよくあるらしい。 原因は色々あるようだが多いのは、熱害によるパワトラの不良。 イグニッションコイルの劣化、いずれも熱が原因だろう。 パワトラの場合、最悪エンジンがかからなくなる。 症状としては5気筒化、4気筒化によるボクサーエンジンサウンド。 |
★★★ |
アイドリングしない | ありがちなのはパイピング抜け。 インタークーラーのアウトレットホースが抜けやすい。 一度抜けるとブローバイがホースに付着するため抜けやすくなる。 対策としては差し込む前にしっかりと脱脂するくらいだろうか? パイプが抜けたときの音は相当大きいので運転中でもわかる。 |
★★★★ |
その他トラブル | ||
4WD警告灯の点灯 常時FR状態 |
原因調査中。油圧ユニットか? R32は油圧ユニットの故障が結構見られるらしい。 こうなると修理代が高いのだが・・(ユニット単体18万) |
★★★ |
ハイキャス警告灯の点灯 | パワステオイルの減り、ハイキャスオイルの減りが考えられる。 前期型であればECU内部のネジが外れショートして点灯ということもある。 初代霧斗号はECUをゆすったら治ったりした。 |
前期:★×4 後期:★×3 |
ABS、4WDの同時点灯 | 4WDのヒューズ切れが考えられる。ヒューズの交換。 ヒューズ切れでない場合は・・不明。 |
-- |
エアコンの不良 | 内気温センサーの故障、エアコンスイッチの接触不良、コンプレッサーの電磁クラッチの寿命、原因は結構ある。 多いのは内気温センサーの不良、コンプレッサーのクラッチ故障。 コンプレッサーとなると、少々高く付く。 エアコンの自己診断モードでコンプレッサーのクラッチの動く音(カチッというような音)がしなければコンプレッサーだろう。 現霧斗号は電源ハーネスの断線による接触不良。 ハーネスをコネコネと動かすとコンプレッサーが作動したりしなかったりという状態。 自己診断モードである程度異常の判断ができる。 |
★★★★★ |
デフからのオイル漏れ(にじみ) | 初代、二代目共にあった症状。デフケースのオイルシール抜け。 経年劣化からか持病かは不明。 32は古い車なのでオイルの滲んでない場所の方が少ないかもしれない。 |
★★ |
プロペラシャフト、ミッション接合部付近のオイル漏れ(滲み?) | 詳しく調査してないのでどこからの漏れかは不明。 デフと同じくシールの抜けか? |
★★ |
オイルパンのドレンボルトからのオイル漏れ | GTRはオイルパンがアルミ製であるため、ドレンボルトを締めすぎるとねじ山を滑め、オイルが漏れるようになる。 また、ボルトを引っ掛けたりしても、漏れる。 オイル漏れは直さなくては車検に通らない。 |
人為的要素がが多いため★無し |
クラッチレリーズシリンダーの破損 | 社外クラッチに交換していたりすると、レリーズシリンダーへの負担が大きいため、一度も交換したことない場合は破損する可能性が高い。 霧斗号は元旦にシリンダーが破れた。 3千円程度のパーツ。クラッチを強化品にしてて未対策の人は交換した方がいいだろう。 |
★ |
クラッチの滑り | 別にR32に限ったことではないがGT-R等、ハイパワー車となるとクラッチの減りは一般的な乗用車と比べると消耗は早い。 エンストを嫌い高回転でつないだり、半クラ時間を長く取ったりしていると思いのほか早く減るものです。 純正クラッチでハード走行でもしようものなら5千キロと持たないことも・・・ |
★★ |
走行中突然の燃料カットその1 | 原因としてはエアフロメーターの故障が多い。 霧斗号も以前これでひどい息継ぎに悩まされた。 エアフロ交換で改善。 症状としては2500回転位でスピードリミッターに当たった時のような振動有り。(カラ吹かしでもなる) これはコンピューターが車の保護のため2500回転で燃料をカットするため。 その他、アイドリング不安定、エンストがある。 エアフロを掃除してよくなる場合もあるが、改善が見られない場合は交換。 新品となると少々高い。(5万くらいする?) 特にGT-Rは2個付いている為手痛い出費となる。 エアフロは熱に弱いため、過去にオーバーヒートしたことのある場合は壊れやすいのかもしれない。 |
★★★ |
走行中突然の燃料カット その2 | 1と違いアイドリングはする。 空ぶかしするとスロットル開度によってカットのかかる位置は違うが2千回転弱まで回転が落ちる。 落ちたらまた回転があがって同じところでまた落ちる。 現在霧斗号はコレに悩まされてます。 エアフロではないみたいだけど・・・ プラグ?イグニッションコイル?パワトラ?燃料フィルター? インジェクター? 原因は調査中。 03/10/14 3日ほど放置してたら症状が消えました。 再度症状が出るまで放置。 |
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スピードメーターの針の振れ | 経年劣化。 ワイヤーのグリス抜けが原因らしい。 特に気にしないので未対策。 気になる人は、メーターのOH、又は交換を。 |
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ヘッドライトスイッチの接触不良 | 経験したことはないがかなり多いらしい。 分解し、スイッチの接点を接点復活剤等で掃除すれば治る。 |
★★ |
時計の故障 | 点かなくなる。特にいらないと思ったので撤去。 替わりにターボタイマーをはめ込んだ。 色々な機能がついていたせいか、思いのほかグッド。 |
★★★★ |
アイドリング不安定 | 原因は色々あるのだろうが多いのはAACバルブの不良。 交換にしてもそんなに高いものでもないらしい。 外してパーツクリーナーでの清掃で治る場合も多いそうだ。 |
★★ |
ハーネス・カプラーの硬化 | 経年劣化。仕方ない。 だからといってほかっていたらやはりトラブルの元だろう。 長く乗るならいつかは交換しておきたいパーツだと思う。 メインハーネス、部品代で9万前後すると聞いた。高い・・ |
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その他トラブル、わかり次第追加予定。
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