はっぴ〜はろうぃん・・・・

(・・・特に意味もなく・・・(^^)ゞ)
(・・・しかもお笑い知らない人にはどうしようもなく・・・(^^)ゞ)

 ・・・・カチュア様とデニム様は、敵将にもあえてコメントされる位の仲の良さでございました。
(なんて、NHK大河気取りのナレーションをしてないで、SSだから本題にgo!・・)

 ヴァレリアに平和が戻ってから、1年経過した。
 姉に「もう離れない。」と誓った直後にデニムがゴリアテに戻ったのには、理由がある。たまにお世辞で「姉さんの手料理が恋しいなあ。」とコメントすると、それをカチュアが真に受ける、からである。
 ゴリアテに戻った後も、たまには城に遊びに行くことにしていた。・・・女官だか女中だかシェフだかパティシエだかソムリエだか知らないが、それが何人もいるから大丈夫。たまには城でご馳走にありつきたいよなぁ・・・。そう、念じるのだが、女王たる者、政務に勤しんでいればいいものを、キッチンを占拠していたりする。
 ・・・どうせなら、まだモルーバ様作”・・・・戦時中を思い出そうぞ、雑炊”の方が、シンプルだけにまだまだ、ましである。
 仲の良い姉弟であろうが何だろうが、味の好みは・・・まぁ違うと言うだけにしておこう、とデニムは思うのであった。

 先日、デニムの元へ、短い手紙が来た。書かれている言葉は、『Trick or Treat!』そして、 ハロウィンパーティに来てね♪と締めくくられていた。
 その言葉の世間的な意味は、「お菓子をくれなきゃ、いたずらするぞ。」かもしれない。が、デニムには、「遊びに来なければ、おしおきよ!」としか読めない。
 まぁハロウィンパーティだから、かぼちゃ料理か。だいたい想像のつく味に仕上がってくれるはずである。いや・・・・そうあってほしいッ!

 最近、姉はお笑いにはまっていると聞いていたので、手みやげは、ちょっと趣向をこらして先に送っておいた。幼なじみは、強い難色を示したが、魔女でねぶの遊び心満載の協力を仰げたので押し通したのである。そして、昨日「完了よ♪、大成功だったワ♪、今頃、大受けに受けてるはず♪」というでねぶの言葉をもらい、意気揚々と城へ乗り込んだデニムであった。
 姉の所在を聞けば、やはり手料理を作ろうとキッチンを占拠しているらしい。・・・・ぶつぶつとひとり言が聞こえてくる。

カチュア
「やーだ、体細胞が崩れ始めていますね。やはり、完全ではありませんでしたか。

カチュア
「『煮ころがし』では、おだしと醤油で煮るだけですし・・・ 『レンジ料理』では、ただ、スィッチを押すだけですから『手抜き』イメージから逃れることができません。

カチュア
「『かぼちゃパイ』の場合はある程度巧くいったンですよ。パイシートのおかげで、出来栄えという課題はクリアできたンですからね。

カチュア
「ただ、残念なことに、味の再現までは実現できなかった・・・。

カチュア
「世間の皆様が言う『お袋の味』です。この再現が実に難しい。
 懐かしさを追求すると、新作の妙味というか、粋さに破綻が生ずる・・・。この束縛から逃れられないンですよ。

カチュア
「申し訳ありませんねぇ、かぼちゃさん。あなたを失敗作のひとつにしてしまった。
 許してくださいねぇ。デニムとヴァイスなら、文句も言わないで食べるでしょうよ。
『美しい姉が努力して、再現したお袋の味を彷彿とさせる手料理』は、拒否してはいけない、大事な食教育のテーマなのですから。

カチュア
「・・・やはり、カレー粉かなにかを使わねばなりませんかねぇ。
 味をごまかすには・・・

カチュア
「あら、いらっしゃい、デニム。・・・・ちょうどおいしく仕上がったとこよ♪

デニム
・・・・・・嘘、つけ〜〜〜!と言いたいところではあったが、そんなこと口に出せるはずもなく。とりあえず、テンションを上げて言ってみる。
「ヴァレリアに平和をもたらしたのは、この僕ですッ!

カチュア
「デニム、かっこいい〜〜〜!・・・・って、ちょっと待って、あなたがおいしい方の役なの?」

デニム
・・・・しまった、確かに・・・武勇伝でおいしいのは、かっこいい〜と褒め称えられる方である。
「ごめん、ねえさん。・・・・よくオリ○ンタル○ジオなんて、知ってるね。

カチュア
(いきなり、アッパーカットモーションに入る。)
「しゃらくせ〜〜〜〜♪(気持ちよく)
 あら、ごめんなさい、デニム。・・・・間違っちゃったかしら♪

デニム
「つう〜〜・・・イタタ、うん、前振りがないと、意味も落ちもないよ。・・・・ところで、ヴァイスにはもう逢った?

カチュア
「え?????

 ――――そこへ、唐突に窓から箒にまたがったでねぶが到着。


魔女でねぶ
「じゃ〜〜ん♪。・・・・ヴァイスをパンプキンに仕上げて送ったのは、この私です♪

カチュア
「あら、いらっしゃい、でねぶ。・・・・・・・・ヴァイスをパンプキンって?

と、同時にデニムも叫ぶ。
デニム
「・・・・・・・・ヴァイスをパンプキン?
 ぼ、僕は・・ヴァイスをパンプキンへッドに変えてみてって言ったんだけど?

魔女でねぶ
「え?そうなの?。・・・・ヴァイスをパンプキンヘッドじゃぁ、何か当たり前すぎるじゃない。
 ヴァイスサイズの”どでかぼちゃ”なんて、迫力と面白みがあるでしょ? ねぇ、カチュア♪

カチュア
「まぁ、確かにね。・・・・確かに大きなかぼちゃが送ってきてあったわ、キッチンに。
 だから・・・今・・・。
 カチュアがにっこりと鍋を指さした後、デニムとでねぶは一瞬、沈黙した。

魔女でねぶ
「え? もしかして・・・・
 ・・・・もう料理しちゃったみたいね?
 ニバスを喚んでこなくっちゃ、だわ♪

カチュア
「あら、やだ。もう完成しているのよ!
 ニバスに味付けでも、頼む気かしら?
 ・・・でねぶってば、私の味付けが気に入らないの、かしらねぇ??

 
 ・・・・そういう問題じゃない・・・・と思う。

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 ・・・・ごめんなさい〜こんなんで。・・・ネタの在庫がね、シリアスしかなくて。
 急遽、何とかハロウィンパーティの雰囲気のジョークを書こうとしたのですが。お笑いもちりばめて(知らない人はごめんなさいねぇ)・・・・なのに、なぜかブラック・・・・ヴァイスファンの方には見せられないシロモノに・・・(汗)。
 屍術師ニバスせんせのおっしゃるには、・・・魂の再生だって難しいのにねぇ。
 それに、たぶん、ヴァイス、絶対分割されてるし(^^ゞ。
 でもね、アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』ではね、殺されてかまぼこにされた鬼太郎が再生するんですよ〜。仲間の妖怪が律儀に全てのかまぼこを回収に回るの♪♪友情って、美しいね♪ [2005/10/31]