はっぴ〜はろうぃん2006・・・・
(・・・特に意味もなく・・・(^^)ゞ)
ヴァレリアに平和が戻ってから、1年経過した。
そうして、昨年のはろうぃん騒動(前回作をご参照あれ(^^ゞ)を作者も含めておおかたの人が忘れ果てて、さらに1年が経過した。
そうして・・・・今年もハイム城では・・・。
ヴァイス
「ふざけるなッ!俺たちが来たのはそんな台詞を聞くためじゃない。
おまえたちは、このままカチュアの料理を俺たちに食えって言うんだなッ!
腹を壊してのたうち回れって言うんだなッ!!
デニム
「そんなに熱くならないでくれよ、ヴァイス。
これじゃ話したくてもできなくなるぞ。
そうだ、確かに料理番を締め上げてみても、ただ気の毒なだけである。ヴァイスはかろうじて料理長の胸ぐらをギュウギュウつかむのはやめた。が、デニムをきっと睨んだ。
ヴァイス
「デニム、お前・・・よくもそんなことが言えるなぁ。
でねぶとお前が何もしなければ、昨年は俺にも平和な生活が続いたんだよ。
はろうぃんだかなんだか知らないが、
”ただ、いっときパンプキンヘッドの首にすげかわるだけよ♪”なんてだましやがって!
お前たちを信じてた俺は1年前のはろうぃん騒動で、一回死んだよ…。
あの時、他にデートの約束だってあったんだッ、
俺の青春を返してくれッ。
デニム
「・・・・悪かったよ、ヴァイス。
本当のところ、『俺の青春を返してくれッ。』には、そんなおおげさな。と言いたいくらいではあったが、まぁ・・・”・・・・”をつければ、単純なヴァイスは、自分が同情して絶句していると解釈してくれそうだし、何はさておき、この文章を書いているヤツが、”・・・・”をつけるくらいしか表現のはばがないんで、まぁあきらめてくれたまえ(笑)。
料理長
「カチュア様と争って何になるというんじゃ。
『はろうぃんには、私の手料理じゃなくちゃっ♪』と張り切っておられるのは、今年も同じ。
逆らってしまっては、さらにまずい料理しか生み出さん…。
わしらは今のままでいいんじゃ。
『はろうぃんには、用がないわ。呼ぶまで故郷に帰れば?』
だなんて、本当に珍しくも優しいお言葉・・・(感涙)。
わしらなら、はろうぃん騒動に巻き込まれることもないし、食うことではこまらん。
ヴァイス
「家畜のエサと変わらない味なんだぞッ。
カチュアに任せるかぎりそれは変わらない。
めちゃくちゃにされるキッチンが惜しくないのかッ。
俺たちに人間らしい、普通のはろうぃん料理を提供したくはないのかッ。
料理長の誇りはどこへいったんだ!
デニム
「やめろよ、ヴァイス。言い過ぎだぞ。
あッ、レオナールさん。
レオナール
「遅くなって申し訳ない…。
ちょっと、こっちへ来てくれないか。
ヴァイス
「なんで今年はアンタまで出てくるんだッ。
いったいこの作者はどういう設定で書いているんだ?
Lルートじゃなかったのか・・・?
レオナール
「いや、設定なんて気にしなくていい。
でたらめ略してデメ、だなんてふざけている作者のことだ。
ルートや設定がめちゃくちゃになることはわかっていたんだ…。
デニム
「最近、更新しない作者に代わって小説を提供してくれているバトラーさんなら、
パロディーですら、設定を気にしつつ書いてくれているのになぁ・・。
そうして、レオナールの方をしげしげ見やった。確かレオナールさんってどのルートでも・・・エンディングその後2年経過の物語に出てこられないんじゃ・・・。
デニム
「あの、そういえばレオナールさん、ちょっと体型が変わられたような・・・。
鎧がとっても窮屈そうなんですが?
レオナール
「いや、体型なんて気にしなくていい。
ふだん、ふざけている作者のことだけど、体型や、ぜい肉や歳の話には激昂するらしいぞ(^^;。
まぁ、デメロードじゃなかった・・・、ええと、おでぶロードでもなかったな・・・
そう、オブデロードとか称する人物に関わったらめちゃくちゃになることはわかっていたんだ…。
デニム
「・・・・レオナールさん、それって・・・。
なんだかデニムはとてもいやな予感がした。ヴァイスも今や無言で、レオナールの端正な顔の下にある、どうみてもビール腹体型のようなボディに注視している。
だが、レオナールは、とにかく久々に公的な場に出てこられたのがよほど嬉しかったのか、腹の話題から早く話をそらしたいのか、いきなり言った。
レオナール
「話は聞かせてもらった。
やはり、料理番の説得は難しいようだな。
うなだれるデニムとヴァイス。料理番全員が、いそいそと里帰りの支度を始めているし、下働きの者たちですら、カチュアさまのはろうぃん料理の手伝いなどを申しつけられる前に、我先にと逃げ出しているという・・・。
レオナール
「よく聞いてくれ…。これから城にある食材を一つ残らず捨てるんだ。
…従ってくれるな?
こうしなければ、我らに楽しいはろうぃんなどないッ!
デニム
「どうして? いったい、どうしてッ?
もったいなさ過ぎだよ、馬鹿なことはやめるんだッ!
罪もない食材を捨てて何が楽しいはろうぃんだッ!
レオナール
「やはり、きみは幼い…。その無垢な心がうらやましい…。
自分のお腹を壊してでも正気を保てるのか…?
そうだ、それができなければ、はろうぃんパーティに参加してはいけない…、
いけないんだよッ!!
デニム、ヴァイス、レオナール
「!!
カチュア
「あら、いらっしゃい、デニム、ヴァイス、レオナール♪
今年はみんな早く来たのね?まだ、料理にはとりかかってないのよ?
とりあえず、3人はまだ固まっている。何故かといえば、カチュアがいつからこのキッチンに来たのかわからなかったのだ・・・。もしかして、先ほどのやりとりが聞かれていたら・・・それこそ修羅場は、はろうぃん前にやってきてしまうのである。
デニム
・・・・・・唐突と言われてもいい、ワンパターンと言われてもいい。とりあえず、テンションを上げて言ってみる。
「僕は・・・ねえさんを愛しているッ!
カチュア
「やだ、どうしたのッ!?
大丈夫かしら、デニムってば?
ちょっとヴァイス、こっちへ来てッ!
ヴァイスは、何か必死で考えている。状況を把握しようとしているのだろうか・・・?
カチュア
「ヴァイス、なに!? あなた、まさか…!
また、でねぶに騙されたんじゃないでしょうね?
ヴァイス
「…バカだなぁ。いくら何でも毎年、俺が騙されるわけないじゃねえか。
カチュアが殺したって、でねぶやニバスが再生したら元どおりなんだから、
誰もとがめやしないさ。それどころか・・・騙されたヤツも・・・。
『楽しいはろうぃんのためになるなら』と喜んで死ぬさッ。
だから、こうなったらカチュア、そいつが気づく前に早いうちに・・!
カチュア
「…わかっています。
理想の料理のために、今年もこの手を汚しましょう。
思い通りに割り切れないのがかぼちゃだなんて、言い訳したくないから!
間髪入れず、ヴァイスとカチュアは、腹の辺りが肥ってしまって身動きのとれないレオナールを捕縛し始めた。
レオナール
「やめろッ、二人ともッ!!
やめるんだッ!
ヴァイス
「…すまないね、レオナールさん。
アンタの犠牲を無駄にはしない。
レオナール
「本気かッ?
本気で言っているのかッ!!
・・・・・ようやく、事態がすでに修羅場となっていたことに気づいたデニムであった(ニブい・・・(^^ゞ)。
あのレオナールの、ふくらんだお腹のあたりが、どうやらかぼちゃになっているらしい。でねぶやニバスは今年も誰かを犠牲にしないと気が済まないのか?
デニム
「どうしたんだッ! これじゃ、
昨年の可哀想なヴァイス、きみと変わんないじゃないかッ!
ヴァイス
「スケープゴートが必要なのだ…。
とりあえず、この修羅場を逃げ切るためのなッ!
それはわかる、悪ふざけもはろうぃんパーティも楽しい!!
だけど昨年の時だって、後始末がすごく大変だったんだけどな・・・と思うデニムであった。
先ほどまで嬉しそうだったレオナールの顔が、今や恐怖にひきつっているのを見ていられない。そうだ、レオナールさんってば、いつも死ぬとき、僕だけには優しかった。ような記憶が・・・。
デニム
「ヴァイス、ちょっと冷静になってくれよッ!
ニバスたちの悪ふざけに乗っかることなく・・・楽しいはろうぃんを考えようよ。
ヴァイス
「いや、俺は今、気がついたんだ。
ニバスやでねぶは、ただ悪ふざけをしているわけじゃないってな。
そう、昨年のお前みたいな『依頼者』がきっといるんだ・・・。
冗談か・・・恨みか・・・何か・・・根拠があって・・・
デニム
「いったい誰が、レオナールさんを恨んでいるって言うんだッ!
今や平和で、ましてレオナールさんは普通なら途中で・・・なのに、ずうっと恨むなんて・・・!
――――その時だった。キッチン外から射込まれた矢が、レオナールの腹に見事に突き通されたのだ。
そうして、悲しげな女性の声が近づいてきた。
アロセール
「言葉だけでもダメ、技だけでもダメ、心が無くちゃ、本当の『愛』とはよべないの、わかった?
レオナール
「はいッ!!
意識を失う前にレオナールは、腕前の相変わらずの巧みさに感心しながらも、女の怖さを思いしった・・・。(そりゃ、俺だって事切れる前には必ず、アロセールあてのコメントがせりふの中に用意されている方がいいよなって、ずうっと思っていたよ。だが、ゲーム制作者が、そこまで気づかってくれなかったんじゃないかぁ〜〜〜・・・。)
カチュア
「中に入っていらっしゃいよ、アロセール!!
ちょっとは気が晴れた?
今年も、男どもには、女のありがたさを思い知らせてやらなくっちゃね〜♪
――――窓から、ひらりと身軽にアロセールが到着。
カチュアがにっこりと鍋を指さした後、アロセールが嬉しそうに一緒に料理を作ることを決定した姿に、デニムとヴァイスは一瞬で、意気消沈して、へたへたと座り込んだ。ほぼ失神状態だ。
だからきっと、その後アロセールが、あの有名な言葉を呟いたのは聞こえなかったに違いない。
・・・・お三人さん、きっと意識を取り戻した頃には、おいしい料理ができあがってますよ(^^ゞ。
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・・・・ごめんなさい〜毎年こんなんで。・・・はろうぃんネタでしか書けなくなってきた管理人でごめんなさい。
さあて、みなさんはおかあさん・おくさん・恋人の日々のお料理に感謝し、愛情を裏切ったりしていないでしょうねぇ(邪笑)?
それでもあなたを愛していたわ・・・(私も、いつもお料理を失敗したなぁと思うと、呟きたくなるセリフです(^^ゞ) [2006/10/23]