-----no.6379----
--2012、03月07日(水、朝)
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此の頁は、前頁の続きだ。
末広に入れてもらう。
お茶も頂く。そのためお茶券は、1番で求める。まだ、10時に大分早い。
式台とは少し違う。下足は通路から少し引っ込む。
下足番が1人居ても目立たない様な作りと感じた。
反対側、向かって右手に小部屋。
此処に「蕪」の額。「客」は、此処で挨拶されるのだろう。
「あら、(はるはるさん、)いらっしゃい。
あ久しぶり。」
階段を上がる。古時計(中身は新品に成り現役。)
階段の巾は広い、裾を引きずらせれば、これは綺麗だろう。
裾模様は、春は春・・桜か、かんざしは梅ガ枝か。
二階は百畳の大広間。奥の間と、手前の間とその間に二間の畳廊下。
奥の間は、床の間。手前の間は舞台あり。
明治の豪遊が浮かぶ。
奥の間の床の間の前に
「半六」が肘掛に肘をつき、
美人に酌をさせる。
猪口では無い、塗りの杯だ。
二十メートルあろうか、
先の舞台に若い舞子が春を舞う。
御囃しは、何人・・
まあ、三人、三味線、太鼓、謳い、。
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あれ???
以上は、空想である。
此処を見れば、殆どの人が夢の世界に誘われる。
それ程、作りが豪華で、贅沢だ。
現実に戻る。
舞台と、床の間近くに、お雛様。
広間の真ん中に茶席がある、
L字型に緋毛氈があり、此処で「客」が頂く。
「まっちゃーず」は2人で、迎える。
片や、屏風の前で、箏曲が生。
それに、枇杷が伴奏の如く聞こえる、準備中の音合せだ。
待ちの客の視線も感じる。
第1に求めた茶券だが、2回目の客と成る。
この間、カメラは、動画設定。
動画も良いが、琴が静かさを伝える。
(序乍、俺正座がダメ、でもあぐらでお茶はいただけ無い。)
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お雛様は、勿論良い。が、それより可愛い娘さん。
有難う。
今の娘も着物なら、正座も素敵だ。
この子、その点、正座に慣れていそうで、それが益々、お雛様。
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改めて、1階の「御座敷」も拝見した。
床の間、塗りの卓(輪島らしい)、
座敷入口の2畳の間、・・明治を思う。
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板場も入る。電気を付けてもらう。什器の箱が並ぶ。明治が現役である。
弁当箱も出して頂いた。桜のしたで、螺鈿を開くと杯が・・