--no.12417--2013年07月23日(金曜、7時51分、--

昨日22日。
午後は亀崎古文書、草津繁昌記。
前回15は夏休み、前々回8日は、個人的に旅で休み。
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今日、取り敢えず、起こしてみた、。意味もまだ、充分つかめてない。
が、先生の解説を忘れないように書いている。
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感想として、
①、この頃の湯治客は豊かだ。
②、家制度からはじき出された様な人でも、それなりに食べていける世の中か、
 農民が、コメを食べれずヒエ粟、食べてばかりより、この・・おあまり・・の方が、
 いいものを食べているかも。
 いや、此頃、武士でもたとえば、渡辺崋山など家老でも餓死寸前のくいものである。
③、この辺りの地形を当地に行った際、比較したい。
④、面影は無いかも・・
 前回旅行の草津のパンフをみても吊前はあるが、雰囲気は違う。
 各湯は有料だし・・湯畑だけが、当時のものか・・
=========d20130822草津繁盛.mem======================= =

///すとて白かみのみひきさきてやる、//
    こハ、この里のならひにて、何事にも、その値ただちにはせで、//
    ここを立いずるときに、とらすることとも、そはもちこしをすべ//
て宿主人にあづ//
けおけりなり//
  白かみのひきちぎれたるが、そこかしこに、
ちりばひたる、かの花といふ吊に//
かよひて、いとおかし、かくては、うたひ女ども、
いよいよはげみつつ楽しさそへむとす、//
かくてかへるもあり、また、えひしれて、かのうたひ女どもに、
たすけられつつ、猶おくまり//
たるかたに、枕とらするも、またおほかりとぞ//
  商人//
あき人ともは、小間ものやといふもの、たうふ、
あふらげ、ひとよ酒、大ねくり、山いも、//
くさびら、もちひうり、つけものやなど、いふもの、
なほいとおほかり、小間モノハ、おほく//
さだすぎたるが、うるなり、とうふ、あぶらげハ、翁におほく、
ひとよざけ、くさびら//
などは、わらべどもの、うりあるく、漬け物ハ、
おとめのうることなり、日に三たび//
の飯のまくけ頃ハ、かのむしろ敷の細殿、わたどの、
門の外のあたり、引もきらず、//
そのよぶこえ、たきのゆのひびきにあへ、二階三階の細殿を
下駄といふもの//
にて、とどろかす、馴れざるほどハ、もの語のこえも、
ききわきがたくおぼえたり//
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さて、つけみのやといふハ、細長き箱のかたへに、うるしにて、
山口屋、えびや、はつめや,加賀屋//
など、しるしたるを、三っ四っ重ねて、手ぬぐひを折て、
肩に置き、うりありく也、//
箱の内にハ、たまご、ならづけ、みそづけ、しほづけのもの、
               また、ほしかひら、あらめ、ひろめ、//
作り菓子など、くさくさあり、あだしあき人ドモハ、
壺の外をうりありくのみ、//
なるを、このつけものうるは、壺の内にいりきつつ、やがて、
さるごう、ことなどいひ、//
あぎれつつ、一たび、二たびとなれば、いとも馴々しう、なりて、//
   いひのかいとるをりもあり//
などして、おのれもそこに、ものくひなど、あさまし、
までに見えたるが、おほかり//
まだよおしろぬほどなるさへ、すべてかるさまなり、
まろうどのいつにや、はどいへば、//
いなとだに、いふもあらず、ここのいでゆには、あしなへも立つといふなるを、
   いかなればみな//
かくあしもとあやうくハ、あるらん、といふかしくおぼゆ
おあまり//
この里に、おあまりといふものハ、かたゐのことなり、
朝夕ひるげなどのあてたらむとお//
ほゆる頃、道なるをおしゆく、なるハ五十人、あるハ六十人など、
ひとり立に立ならびて、//
------------p11b----------------------//
軍立の道おし、といふもののごとく、ねりわたる也、
                あだし、国々のごとく、朝ごと二//
立て、ものこふこと、えせで、大路の中を大こえに、おあまり、
といひつつ、わたる也//
さてこそ、ここには、おあまりといいふなれ、ミな、
まろうどのあまりものこふとて、その器をも//
ちて、並びゆくを見れば、あるハ、目しひたる大法師、はなかけたるおうな、//
        かたゐ、ひと//
つめわらべ、かほくずれたる新発意、足ただれたる老入道、など、げに、//
                    百鬼夜行の国と//
いふものを、みたらむゆうなり//
    薬師堂//
この里、広小路といふ所の南のかた、小高き所に薬師堂あり、この堂はじめて//
作りたるゆえよしなど、すべてそこよりものする、縁起といふものにみえたれば//
ここには漏しつ、御座のゆのそとより、石の階を登りて、二王門といふが、北向に//
たてり、また少し登りて、平らなるところに、薬師堂たてり、また少し登//
て、平らなるところには、松杉、いともしみたてり、ここよりこの里を見れば湯室//
ごとに立のぼるけぶり、風になびきて、そのわたりの家の見えかくれしつつ//
------------------------p012a------------------//
いとも、めざましきこと也、いと、ここらの家、立ならびたるに、行かふたび人//
打むれたる、いともおもしろき、ながめなりけり、ここにハ、たび人、たえず//
まうでて、つれづれを、なぐさむる所也、ここより峯づたひに、二丁斗り、ゆきて//
金毘羅山あり、社は東向にたてり、この下の小道を、向か登りに登りゆけば、さひの、//
河原などなずけたる所、また、氷むろいふところもあり、ここには、つねに雪も残り//
岩間のむろに氷もあるを、ゆあみ人、つれずれのあまりに、わりこなどものして//
氷とりにいくも、おおかり、かの壺廻りの男子をくして、氷とらせつつ、宿にもちかへ//
りて、隣壺などにも、わかちあたへ、おとめ、商人とも、打ちかきて、もちゆくめり。//
さてまた、金毘羅山の前を、東にいささか下りて、北の小山に登り、峯伝えして、法尊//
堂などにいでて、また、くだりて、地蔵湯などにもいず、このわたり美濃屋など、上破の//
関にまがいてか、かのうたび女ども、あまたもりいつつ、
たび人をひきとどむるが、うるさ//
さに、よき道して、見めぐらしゆくもあり//
  壺廻り男//
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壺廻といふは、茶屋ごとに、三人四人づつ、かかへおく、男ノ子をいふ、//
   壺廻りとは、//
壺毎に、御肴まいらせんや、みきハいしそえるなど、いひて廻り来る男子なれば//
いふなり、こハ、四月の頃、この郷に来て八月の月見すぎて、
ややかへることとするよし也、//
されどこの壺廻りといふもの、大かたハ、酒と女、あるハ、ばく打わざなとに、身を//
そふらしなる、ものにて、やどをさへ、定めざるがおほかりとぞ、さるからにつつしり//
みめの一と口をだに、ならひえぬもなく、みなたそれたるりては、おさおさ人におく//
れぬが、おほく、酒の筵、つれづれの事ぞ、かたきには、
またなきものどもなり、中二ハ//
年ごとにきつつ、客人にもよく馴れたるもあり、まろうどのこの里にきつ//
きたりと、ききてハ、われ、おくれじと、きそひ、あひて、やつがれ、某屋にはべる//
みめかけさせ給へ、ここにおわしまずほど、みぞうじとも参りすべらむ、と//
一人がいへば、また一人ハ、やつがれが方より、御酒御肴ハめしたまへ、
こころ用ゐておる//
そかならづ、なし、まわらせん、などくさくさに、いふこと也、さぞ、ひとたび酒肴と//
わたるハ、ことに世二住へたる家の子のごとく、よるひるの壺につきいて//
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=========d20130822草津繁盛.mem=============== =//
上の文はひらがなが多いから読みにくいのでは無く、誤字脱字が多いせいだと思う。
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