--no.12703---2013年09月27日(金曜、7時54分)-------

26午後は木曜で、古文書亀崎。
結構、お休みが多かった。
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昼も食わずに行くが、空腹感がない。
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帰って、下の文を起こしたが、頁作りまで行かなかった。
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髪結いの最後の部分から、夜見世のはじめだ。
次回は俺から・・予習が・・・要る。
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髪結い。
この作者は、現代的に言えば、ルポ記者だ。
髪結いと、侍一団の会話を記事にしている。
で、髪結いは相当、教養を示す。
2巻の書を、常備している。
で、・・急論・・と言う。
おれは、之を佐久間象山と断定する。根拠はない。
でも、確か彼はこれと同じことを言っていたと思う。
検索してみたが、当然出てこない。
でも当たらずといえども遠からず・・
彼の弟子には書きそうな吊前の本だ。
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夜見世。
それなりに大道芸人等ハ想像できる。
が、この他、艶っぽい話が出て来る。これは現代に無い・・
・・・と思う。
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し、一度も、かの為に、此のくぼさを失ふこともあらんには、内いよいよみだる
べし、と論ふ、を、かみゆひおのこ、くし取あげつつ、そハ君たちの論ひ
給ふ所、あれらにはうべなひがたくはべる、そはかれが為に、此の利を失ふこと
ならんには、内、いよいよみだるべし、と、のたまふが、その内のみだるとは、国々
の侯たちの心の変らんことを、いふなるべけれど、さるものにはあらず
此れの、もし彼の為に、利をうしなはば、此ハますます、その心を一二なりて、
これの諸力を、合せて、かれを打て、国の恥をすすがんと、するが、此の国風
にて、神代よりの、おのずからのならわしぞかし、さるを、外をすてて
いまや、西のあたりにある候を征めんとするに、もし利を失ふこと
あらば、必、候たちのこころハ、かわりて、つひに、おのもおのもわかれなんものを
そをば、さして、思ひたまはで、まづ、打ちを征めんとするは、あしきことに
はべる、と論ひいでたるに、三人のまろうども、かの男の子のかほ打見
あげたるに「これ見ためへ《とくしげよりとりいでたるをみれば、
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急論としるしたる、二巻なりけり、巻を開けば、まづ、内にうつべきあるを、なだめて
そのもて、外をうたしむ「べきの論、と、いふ一条あり、このかみゆひおのこ、いかなる
ものならんと、人々いふめり
   夜見世
此里の夜店といふハ、広小路なる、湯の池の右左にあることなり、湯宿の家ごと
に、そのやどの吊しるしたる、きりかけだつ、ものに、火をともしつづけ、二階三階
の軒ごとにも、欄ごとにも、提灯といふもの、あまたつけ、などしたるに、ゆきき
する人の手にさげたる、商人のともしたる、まことにひるにもまがふばかりなるは
めざましきこと也、四条河原の夕すづみ、両国橋のよるのさま斗りにこそあらね、かかる
みやまのおくに、かばかりならん、よるのけしき、まだ見ぬ人にはと、さへ、あぼえたり、立商人
どもの一夜酒、しるこ、ぞうに、すし、あぶらげ、もも、なし、えびかずら、とうきび、              すいくか
など、かぞへたてても、はらふくるるここちす、まろうどのきのふけふ、来つきたるは、道た
どたどしげに、つぼまわり女、あないに、立するもあり、久しく居たるは、あき人
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共にさへ、馴染つきて「いかにや、あきないはあらんかし《こがねおほくつどへて、冬すみ
の盗人、こころせよかし《かへ路のまうけに、かりてんや《など、たわむれかかるもあり、あす
ハここいてたらん《などいふわたりなは、家徒にもと、みむとて、氷もちひ、こほりそば、  
  此二品ことにこの郷の吊産といふもの
  また、白木の箸、糸巻、栞、引き物、郷の絵、などくさづさ、引ひろげつつ、あなひ
ゆくもあり、また、あみ笠に面をかくし、道のかたへに立てるが、いもせとみゆる男女の
三枚四枚のすりものしたるを小き竹のはしもて、さしつつ、よみきりも、ふしも、
おかしきをうるもあり、また細き竹五十本斗り、たにぎりつつ、柄のつきたるすき
かがみなど、もちて、人まつさまなり、田舎人などの行かかるをしひて引きとどめつつ
やがてかの細き竹、おしいただき他の国の古き王どもの吊、また聖人などいふも
のの吊ども、ことごとしう、昌へつつ、さて、二つにわけ、そをかぞへなどして、こハ天山
遁といふにてはべり、などときいづるを、その後にたてる二人斗り、こごえにて、遁
ハのがるといふめり、おなじくは、かかる山にこそ、みかれめ、などまぜてすがるもあり、また
細きなわ丸く引めぐらしつつ、その中にいとも長やかなる太刀三口ばかり、かけ
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おきつつ、こしにも一口はきたる、高きあしたといふものにて、片足ハ、三方の上にふみ
かけ、つつ、つるぎのたかみとりしばり、いまぬきはなちてむと、みゆるものから、見る
人、山なして、どよめきいたるをふところより、小き黄紙とりいでて、指にはさみ、
さしあげつつ「こハまろヶ家の、秘め伝へにて、口のやまひにすべて奇しき巧あり、
て、と云ひつつ行くを、後ろの小くらき方にぬかぬうちこそよけれ、とわらひたるを、され
ば、みたる、おとめ、さなりさなんり、わらハも《とこたへたるを、おとなしげなるおとめ、親
の手に引れたるが、かおあかめたるさまなり、そのかみつかたにハ、かのなわをさへ引
もばへず、人つどへつつ、あり、こハ、手ぬぐひの布、かたに引かけ、こし引あげて、申の
時ばかりなる、しとへの衣、きたるが、いとも口かろかろて、さへずりたる、こハまめ蔵を
のこ、とよぶなすべし、例のきく人の中に神つ代に、めより生れたまふ神、おハす
ときくに、あの男ノ子ハ、口よりや、生れたりけん、などいふもあり、また、はかせぶり
たる人、二人ききゐたるが、「あなあわれ《となげきうそぶきつつ、すぐるを一人の先生
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何をさばかり、なげきたまふといふを

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