--no.13002--2013年11月01日(金曜、9時37分、--

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はじめの方の・・古寺・・は、終了した。
はっきりと弟が悪い、その悪い奴が、浮かばれない・・
その辺りが儒教的でない、上明だ。
ただ、悪いことはいけないとは、はっきりしている。
それだけの事か。
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言葉、阿漕は
たびたびの密漁を行ったので、遂には人に知られることになり、漁夫は捕らへられたといふ。
この。。たびたび・・がいけないようだ・・1、2回なら許されるかも・・
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福祉大のFesuの資料も受け取る・・が、参加してないので、特にない。
時期より、内容で。。勝負したい。
行事が重なっても、良い方に出る。
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次の古寺は、荻生徂徠が出て来る。
それは、又、次だ。
======d20131031怪談.mem========
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に迷ひ、さまざま云よりしに、はじめハ、いなみしが、かの
弟の、美色にめでて、終にひよくの枕をならべしが、阿
漕が浦に曳く網の、たび重りて、終に兄の耳に
入、やや顕れんとす、頃しも、五月雨のはれま、なきに
兄は葭をつつて臥ゐたりしに、弟よれひまとか
思ひけん、四方の釣手を切て落とし、葭に包んで
突通すに、むれしき、夜のもの也、こハ、いぶかしと
ふりかえるを兄ハ兼て、心得たる事なれば、いちはや
く、ぬけ出、ふり向く所を切付しに、引はまし??
時、袴のこしの紐解たり、兄ハこの腰???
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一刀に首うちおとしたり、妻もこの????
自害して、死しぬ、右の死骸を我寺に葬しが
色欲の情、猶、たちはらず、まよひぬるぞ、浅ましと
語りつつ、念ぶつ申うち、秋の長夜もはや、東のしら
みしまま、いとまをつげ、朝露をふんで、旅僧はなを
奥地へぞ、渡りつぬとぞ
   古寺
夫、怪といふ事ハ、皆、無情の気に生じて、臆したる
人の心にいる、臆したる人ハ己が図両にもおそれ各、是
心正しからざるゆへ、万事に心気、転倒なせるゆへ其
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散乱して,正しからざる心へ自然と無情の気、うつり
て、あやぶみをなす処なり、されば、徂徠先生はその吊
天下に知られたる、博識広才の人にて,世の人の知る
処なり、茲に、一とせ、物茂郷先生、京師に遊ばれ
しが、大和巡りの序、紀の路へ、用事有つて、立越られ
しに日暮前より大雨,霰まじりに、篠をつくが
如く降、殊に、おりならず雷(いかずち)はためき山路の屈曲
歩みかねられしに、いとどさへ、心細き旅路のならひ
何方にも泊、求んと思はれけれども一向???
にてあたるに家なし、茫然としてあゆみ??
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とある山際の松柏生ひ、茂れる中に朽ちやぶれ??寺
あり、是、よき幸ひなり、一夜たのまんと内へ???
ば、大門より奥まで三町余も行ば一つの本堂あつて、戸
帳、落、軒場朽まことに、霧ふだんの香を焚しめるばかりなる
堂の縁に腰うちかけ、亭坊やあると内を見れば蔀遣
戸、朽倒れ人住、景色さらになし、いかがせんと立出られ
しが、さるにても雨強く殊に黄昏に及びしまま
にしや、此雨に行先知らずたどらむよりは、此寺に一夜
を明さんと門人朱夕と僕一人、先生とに三人堂内に
入。木賃心にて少々蓄へたる白米を風呂敷包より
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とり出し、あたりの木の葉なんど取集め是も一興と三人
焚火して、用意の鍋にて、飯をこしらへ、居れしがいとど
さへ、冬の夜の物淋しき古寺の雨しきりに降続き
遠寺の鐘かうかうと聞へ、更行く儘に焚火もとぎれけれ
ば、三人ことばには出さねども、唯、心中に何となく物凄く
殊に頻りに家鳴、震動し、惣身すくみしごとくに成
噺しも絶、三人、茫然として、居たりしに、雨は少々晴
たるとおぼしくて軒もる月、白日のごとし、先生、こころを
しずめづんと立て、縁の戸を押明け、そらのけしきを
見られしに、夜も実、深更とおぼしきむらむら???
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黒雲のはれ間より磨出せるごとく月明???
気色なるに時に応じ先生ふとこころに古詩を思巡し
まま、猛虎一声山月高しと、高々うに、吟じられにれば、ふしぎ
や、総身の疲も直り心快然として、爽やかなりにては夫より
心よく夜を明し仏暁に旅立れしとなん、夜明、二十町程
行れば、人里ありければ、ある茶店に入りて、朝飯をしたため
亭主に問れしは、「是れより跡の山下の谷際に古寺の有し
が、昨夜の雨にこまり、一宿せしが、無住の寺なるや《と尋
られしに、主、聞て、「あの寺は、怪物住て、兎角、住職なり堅
おして住寺いたし候得は、異変、有之、横死するよし
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