--no.13091--2013年10月15日(金曜、7時31分、--

古文書。亀崎階段
おお、寒・・もう初冬。
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前回休んで。。。それは、取り返すのは難しい。
また、何時か・・とおもう。
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俺は土産をもたないが、頂くだけで、恐縮。
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どういう訳か、知多の酒・・これは、どこかで受け取っている。
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会津の慶応4年4月から、10頃だ。
通し読みした。内容はまあ良い。
が、出処が気になる。書いてない。
新聞とある。もしほ草・・ともある。このあたりで解明できるか???
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次回は俺から//何とかなるさ・・・
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休んだ分
毎夜、家鳴、震動して、仮りにも、一夜を明かす者なく候に
昨夜一宿なさしめ?ひて、災難に逢い?はぬてぞ仕合さよ
と申すれば、扨はと三人都、見合、古寺の快事を思ひ出られしとなり
  其二
時に先生は桑?を?亭主暫くと
とどめ、かの寺の怪事み付いて、去年あ?命を落せし物
語の候、しばし、休て、聞かせ?へ、?去つて、上の村に昨夜の
ごとく大雨の夜、友どち多くつどひ、百物語など催し、時移
意図淋しきに、かの寺の事ども語り出せしかば、?素より
申たるは、此、うちにて心、剛なる?かの寺に行くてんや??
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行たらん者は、人の神たるべしそのうへ、?してとらせんと
何里たきは行れも、頭に血、たくさんなるやから、我行んか??行かん
とすまへは、?らは?にて、人を極んとやかと、ものするに太郎二
といふことのあたわしかへ、其まま?をたて家に帰り妻にも
語りつつ、家に古く持つたへし一刀を帯て、かの寺へ心さ?の
路のほと十町も来つらんと思ふころ?より母の呼掛る
声、聞へしかば、上審と立とまり見てあれば、?に残せし
妻なり、驚て、こは、母の大?にも来ることの、うれとて帰れ
と云、されば、妻の事??君の出?ふあと?てつか??ふ
にかかれ怪事のある処へ壱人?はさんはきはめて心うき
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見へたり、離家にして、上自由にては候得とも希みならば
泊候へと申、権八、何が扨、一夜さへ明せば幸ひに候とて、草鞋
ぬぎ、足そそぎなどして、座につけば、姥申は旅人なれ時分
ならん、されども此処には、人間の食するもの、さらになし、是に
ても焼てまゐらせんと、火鉢のふるびたるに何か赤き
皮のごときものをいくらものせて、程なく焼仕舞、みぎの
ものを権八が前に、おし出せば、心得ぬものとは思へども、空
腹のまま、かひとりて、ひと口、食たるに、その味、血なまぐさ
く、覚へたれば、権八は、食ふなりにて、懐にかくし姥に
問ふて、扨〃、只今のものは、味ひ、美なり、そも何の肉にて
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候哉と、姥その時、権八を顧て、この肉は其許さmのようなる
人間の肉なりとせせら笑ひて、云ひたる???平生
の人にかわり眼?口大にひ裂て、乱たる長き白髪なき
誘ふ風にひらめきわたるありさま、身の毛もよだつ斗なり
権八、心に思ふやう、「此姥、人間にあらず、まさしく鬼神の
たぐひならん《と推察せしが弱ひを見せなばあしかりなんと
わざと、打笑み「なるほど左ようのものなるべし《と応へたて
眠気さし候、何方へ寝るにやといふに、姥は破くちし
筵にてこしらへたる屏風を立まわし、そのうちに臥し
しめたり¥¥権八は宵よりのやうす、その意を得ず思ひし
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かば寝もやらず・・・さし料の村正の刀をぬきかけもし
怪しの事あらば真二ッになさんと勇気をはげまし、破れ
たる屏風の間より、眼をも、はなさず姥が姿に心を付
ゐる処に、ふしぎや、姥と見えしは、かたち猿のごとく
にて、真白に頭は蛸のようにて、目も鼻もなく
額と思ふところに、六寸ほど横に口の如くなるもの
裂て、その口にて物を見分、物をくらふにや、件の口大き
に開らき身をかわし、権八が寝たる上へ飛かかり、むしろ
屏風を打かへし、権八をくらふに、白井、運よく屏風のみ
かみ切り我身にさわらず、こは変化のありさまと
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かの村正にて、下より刺通し屏風とともに
おしかへし、上へのりかかり、微塵になれと、さし
通すに、かの変化は七転八到して終に死し
たり、権八、ほといふ息して扨は、姥に化て我を
喰はんとなせし、ものならめ、さるにても此処に
居るべきにあらずと、立退ん《とするとて、終に後の
山よりささあじき足音して、入来ることのあり、
権八星かげに透かし見れば、姥の化ものに
?まして、目も鼻もなきもの二三十ひたいの
口をひらき権八を目掛け一ッさんに飛かかる
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権八、扨は、是も右の変化のたぎひと刀を打ふり??に
切りちらす、されども、次第次第に数ふえ、権八をとりまければ
権八も力労れ気おくれしけれど、勇をふるひ、切抜、もと
来し道へいつさんにのがれしが、後より追かかるようなり
しが、足音もしずまり追かくる体もなければ、からふ
じて、里へ出、その所のものに逢ふて、右の物語を
なしたれば、それは野槌といふものなるよし、此山中
にはまま、あ?ると聞て、権八も奇異の思ひをなし
戸倉をおして、まかりぬと
  破八帳 巻之一 終わり
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野史種 百章 怪談破几帳
   任侠、逢、姑獲鳥
泉州堺に牛の黒八とて、吊高き男伊達あり、此者
元来、大酒にして、傍若無人のふるまひなす事、壱ッ
として、任侠の義気に上叶、所にても、もてあまし
たる悪者也、或時、友どちの許に夜話して居る所へ
是も同じ仲間、窓蔵といふもの片息になり、遽し
門の戸を叩きければ、その儘に内に入れ、ようすを問へば、今
夜、霰松原を通りしに、痩おとろへたる女、たけなが
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髪を乱し、乳呑子を抱き「某に抱て給はれ《と云
腰より下は血に染、その恐ろしさ、たとへるにものなし
既にたへ入べく有りしを、住吉の御吊を唱へ息を
ばじりに逃帰しと。はなしければ、黒八、聞てあざ
笑ひ、何条、さようの事あるへき、わぬしのおく病
ゆへ狐狸のためにおどろかされしものなるべし、某
行て見届て、来るべし、とて、例の大脇差を横たへ
雨そぼふるに、唯壱人あられ松原さして
行しに、その夜は霧とじて、雲おほひ、風はげ
しく、いと、ものすごきを事ともせず、ここぞ
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