MCR-BUとBTD-110R16の加工風景



五面加工機 ボルスター多台乗せ
MCR-BU多台乗せ風景
五面加工機の多台乗せのワイドショット。
テーブルサイズ=2000×8000という大きさも
ワークを多台乗せすると結構、「狭い」ものに感じる。
ちなみに最大ワーク重量は現在20tに設定してあります。
加工中のワークは2000tボルスターのパーツで、
中央が2500tボルスター本体。



五面加工機 90°アタッチメントによる横軸加工
MCR-BU MCR-BU
五面加工機の横軸加工のアップショット。
上記の写真同様、主軸90° B軸0°の加工
五面加工機での横軸加工は、同縦軸加工と比較して加工能力が若干落ちる
これは傘歯車による「縦→横」の回転軸変換の為とされるが実際の加工上、
それほど苦にはならない。
材質SKT4 硬度HRC=30〜34
使用工具OSGワルターF2234 SLφ50-3枚刃 突出し150mm
使用チップRDGW1204MO-A57 WXM15
切削条件V=140m/min(WAP35)の場合は125m/min
1刃当り0.225〜0.25mm/tooth
切込み量3.0mm
切削時間70min



横中繰り盤BTD-110R16の穴加工
BTD-110R16 BTD-110R16 イケールセット
キョーセラ・マジックドリルによる穴あけ。
やはり工具鋼SKT4に対する穴加工はスローアウェイドリルに限る。
本機はセンタースルー.ツールスルー.外部クーラント.外部エアーブロー
という「フル装備」なので当然センタースルーを用いる。
写真は長年の付き合いであるキョーセラ・マジックドリル。
マジックドリルの良さは多いがなんといっても「穴内面の面相」が非常に良い事。
そして切削抵抗が低いという事。特徴的な「ガニマタチップ」が生み出す
”食付き時におけるチップの若干の開きが”ステップ引抜き時の(内面への干渉)
を防ぐ為、軟材から高硬度材までの広い範囲でチップ本来のポテンシャルを
高次元で発揮してくれる。私にとって**最も信頼のおけるツール**といえる。
材質SKT4 硬度HRC=38〜43
使用工具キョーセラ・マジックドリル4DタイプDRZ型 φ21.0
使用チップPR660 SPブレーカー
切削条件V=80m/min(90m/mmまでは可能) ステップ有り
ステップ量1D間隔で引抜きをしている(穴深さ2D以上の場合)
切込み量0.05〜0.065mm/回転
切削長650〜700mm 「1000mm位行ってくれたらナァ」



横中繰り盤BTD-110R16のB軸90° W軸400mm繰出し
BTD-110R16のB軸90°加工
本機は「 X Y Z W B 」という計5軸の加工機で、主軸は8000回転/minの金型仕様であります。
主軸はビルトインモーターで非常に静粛性が高い。写真はB軸90°回転させ、W軸を350mm繰出した状態。
ターブル割出し精度は高く、これは東芝のロータリースケール+ダブルピニオン駆動方式によるものだそうです。
具体的には、ワークサイズ1800mmの平面をダイヤルゲージで走らせ、平行度を確認した後、
テーブルを360°回転させ、再度平行度を確認した場合、その誤差は2μ程度です。
こうした高精度は我々加工者の技量を確かに支えてくれるものです。
ちなみに、写真にあるイケールは注文制作したもので、重量は約3.5tあります。
このイケールは常時乗せていて、従って、加工可能ワーク重量は約3.0〜3.5t位となります。
過去には3.2tのワークを加工した実績がありますが、私の感触ではもう少し行ける気がしました。


ひと工夫
ピタット君のサラ 使用 市販のジャッキヘッド部
私は重切削をするケースでは、ワークをセットする際にM20用片口メガネレンチで締め込みますが、
ナットの締め込みによる押え板のしなりが発生した場合、押え板とジャッキヘッド部の当りが点当り
となり、ジャッキを外側へ押出そうとする力が働きます。そこでこれを解消する為に写真のような
独自に発想した皿を用います。これは円形の板で裏側が半球形の突起になっているという
いたって単純な物。市販されているご覧のようなジャッキのヘッド部には中央に丸いくぼみがあります。
ここに皿の丸い部分が入り込んで、押え板からジャッキヘッド部への圧力を正しく垂直方向に伝えるというものです。
単純ですが効果はかなりあります。

若きリーダーとなれ
若きリーダー 目と手と勘と数値
世間では俗に「キツイ キタナイ キケン」の”3K”といわれる我々町工場でありますが、
私は「”きめ細かい” ”機械加工”は ”高等作業”」の3Kであると思っています。
こうした若い世代の方達に次代をバトンタッチしてゆく中で、手業の伝承をいかに上手く行うか。
工業立国ニッポンを支える町工場の将来は彼ら若者達が背負ってゆかねばなりません。
私は日頃から「過去に私がしてきた失敗談」を出来るだけ多く語る事に気を使っています。
よく「技術は見て盗め」と言われますが、「見ただけで盗める」程度のものはそれほど多くはない。
写真のようにやはり体で感じて実感としての経験値が技能者を育てるものであります。
”なぜ鉄で鉄が削れるのか””鉄は硬いが本当は硬くはない。”そんな疑問を持ちながら,
日々の作業の中でその答えを見つけていってほしいものです。



MCヨッチャン