私のお気に入りのTool達

キョーセラ・マジックドリルDRZ型×4Dタイプ
パイ33 パイ33
マジックドリルとの付き合いはかれこれ8年目になるが。以前、センタースルー装備のマシニングセンター においてミーリングチャックでの把握の場合、ストレートシャンク部に施されている 「サイドロック用のネジが当たる部分」の凹みがシーリングを不完全にしてしまい、そのまま センタースルーで用いると工具の回転と同時に360°に切削水を撒き散らす というハプニングが発生した。現在はこのストレートシャンク部に改良が加えられ、 完全にシールが出来るようになっている。当初、私は東芝BTDでの加工の際、実際に雨傘を用意して 加工したものです。今では笑い話になっていますが、当時はマシニング用というよりはNC旋盤用の ツールという範疇だった為、あまり水密性の事にはこだわっていなっかたのでしょう。 マシニストの方達の中にも意外に私のようなハプニング経験をお持ちの方は多いのではないだろうか。 この件はメーカーに再三「マシニングでも使えるように」改善を申し込んだ結果、現在は上記した通り、 シャンク部に完全円部分が有り、何の支障も無く使えている。 ちなみにその時使用した雨傘は現在も私の職場に保管してあります。



キョーセラ・ウルトラハリケーンエンドミルMEC型
ウルトラハリケーンエンドミルMEC型
MEC型エンドミルはマシニングセンターに限らず全てのフライスマンが待ち望んだエンドミルではないでしょうか 加工用途としては「平面削り・肩削り・溝削り」となりますが、加工面の壁面の凹凸が極めて少ないのが特徴。 私は標準シャンクの パイ25 パイ32 パイ40 の3タイプを搭載しています。チップはJTブレーカーのPR830 を使用。開発早々に私がテスト加工をした工具でもあり、特に思い入れがある工具です。(この時の加工事例 はカタログに掲載されました)テストに使用したワーク材料は「日本高周波 RC55」という材料。文字どうり 硬度HRC55の高硬度材で正直なところここまで硬いと普通のハイスはお呼びではなく、ヤスリも滑ります。 結果的には見事な性能を発揮してくれて私自身も高硬度材への考え方が改まったという事です。 他社の同様タイプと比較してみると幾つかの点で優れていると感じる事があります。


@壁面の凹凸が他社製品が9〜13μ(パイ50タイプ)であるのに対しMEC型エンドミルは確実に10μを切ります
Aパイ25〜パイ40までのレンジで壁面の良さが殆ど変わらない。設計がしっかりされていてこの点には感心

少し気になる点

@チップの内側の拘束面の磨耗が早い。”壁面きれい”を保てる期間がやや短い。先端径が小さくなりやすい
A溝削りをする場合、突出し長さを3D位にするとビビリが出易い。
B新品時の各チップの揃いがもう少し高精度に出来ていると良い。



ビッグの名コンビ「ポイントマスターとセンターボーイ」
ビッグ・ポイントマスター ビッグ・センターボーイ
トップページのウィンドウに添付されている写真がこのビッグ・ポイントマスター。 右はドリル等の穴加工には外せないセンターボーイ。五面加工機ではパイ13.0mmタイプ とパイ22.0mmタイプを搭載しており、BTDにはこの2タイププラスパイ10.0mmも搭載しています。 センターボーイの先端部分のビットはハイスにコーティングをしたもの。 SKT4などの高硬度材では切削速度は5m/min程度まで落とさなくては ならないが、ハイス特有の信頼感を買っている。又 お気に入りの理由として タップ加工の場合、 通常は@センタードリルモミツケ A下穴ドリル加工 B口元の面取り Cタップ加工 という順序が オーソドックスな工程であるが、例えばM16のタップの場合センターボーイパイ22でパイ18.0の面取りを 最初に加工します。次に下穴パイ14.0ドリル加工後、最後にM16タップ。という流れで進めば「口元の面取り」 という工程が省けるので、私は好んで使用しています。ただ、最近よく”欠品”が多いのが気になります。 メーカーさん計算して生産してますか?


突出し長さの割には本当によく削れるエンドミル オススメです
ミツビシBRPファイヤーミル
写真は旧コベルコ製の「BRPファイヤーミル」の正面削りタイプ。 ミツビシ自慢の工具のレパートリーの豊富さは我々マシニストにとって強い味方。チップはVP15TFを使用。 写真では工具が小さく写っていて見難いですがパイ80-6枚チップR6です。 加工機に搭載しているサイズはパイ20-R4 パイ25-R4 パイ25-R5 パイ32-R5 の4タイプ、 私の加工は鍛造関連のボルスターが今のところメインとなっており、この材料は熱処理によって硬度が HRC36〜43程度入っているものが殆ど。従って工具もチップも「何処の何でも良い」という訳には 行かないのが実情。まして、深い部分の加工でしかも底の立ち壁にR形状を施すというのは当たり前。 (角のままだとその部分から割れが生じる)そこでミツビシファイヤーミルの出番となります。 2.5軸加工にも使用しており、用途は荒切削から形状仕上げまで幅広いレンジをカバーしてくれます。 実際にもっとも使用頻度が高いスローアウェイ工具です。ただ一つ、切削速度が最高で (HRC43程度のワークの場合)110m/min位で使用しなければならないのが少し淋しいかな。 とはいえ、加工条件さえ合わせれば、高硬度材でも60分位は切削可能なので頼りになる一品。 ミツビシサン 有難う。助かってます。



OSGの頼りになる3種です
OSGワルターF2234SLパイ50-3枚刃シェルタイプ 突出し150mm OSGワルターF4042SL ポジミル パイ50-5枚刃シェルタイプ OSGワルターF2334SL高送りラジアス パイ50-3枚刃 突出し190mm
私は彼らのことを”OSGシェルタイプの3本柱”と呼んでいます F2234SLはR6のチップで、これは切込み3.0mmで使用しています。軸方向への応力が適度で スピンドルテーパーへのダメージもそれほど無く、また3枚チップということで非常に 安定した切削をしてくれます。断続切削を含む加工の場合はWAP35のチップを用い切削速度は 125m/minで使用。通常はWKM15を切削速度140m/minで使用しています。 HRC40〜43のワークで約70分位の加工が目安です。 F4042SL ポジミルは主に側面 底面の仕上げに用いている。加工面は凹凸9〜13μ程度に仕上がります。 加工径がパイ300以上というような場合はボーリングカッターより、マシニングの真円切削機能を活用して ヘリカルで仕上げたほうが安心できるので私は専らこの方法をとります。 仕上げ代を0.2mm程度にして、切削速度115m/min 一刃送り0.15mm 切込み一段5.0mmで使用します。 チップは今のところ210分加工の実績を持っていますが、チップのヘタリはやはり大きいです。 しかし加工径を測定すると0.01mm程度小さくなっているだけなのでH7交差の加工でも対応できます。 F2334SL高送りラジアスは今流行りのおにぎり型チップ。優秀だと思うところは、断続切削にも強いところ。 他メーカーの高送りに比べ、チップ枚数が少ないかもしれませんが、その分、チップは長寿命です。 毎度、加工しているSKT4という工具鋼HRC40〜43のワークで約120分位の加工が可能です。 これは何を意味するかというと もしこの工具が3本有ったら、「自動運転をさせて自分は一度家に帰れる」という事。 でも一本しか無い。



MCヨッチャン