珍しい加工品

某製鋼メーカーの注入管
この物体はいったい何でしょう?これは某製鋼 メーカーの「注入管」といわれる物で、容鋼を流し込んで鋼魁を作る時に使用します。 左の写真をクリックして下さい。切り替わり表示された写真にあるように手前の耳のような形をした部分で吊り上げて垂直にし、 中央のラッパの口のような穴から容鋼を流し込む訳です。鉄鋼業に関心のない方でも「鉄は溶かしてから作るもの」 という事はご存知だと思いますが、実はこういったジョウゴのような物を使っているのです。この「注入管」の重量は約4トンあり、 ここから注ぎ込まれた容鋼はそれぞれの鋳型に流れ込み鋼魁となります。こういった異型のワークは吊る事もセッティングする事も 難しく、加工による揺れの防止策、加工個所の位置出し、最後に機上から降ろす事、など全て正に真剣勝負となります。



水力発電機用バケットホイール
これは直径2000mmオーバーの「水力発電機の部品」でバケットホイールと呼ばれる物です。 スプーン状のバケットが落下してくる水を受けて回転力を生み出します。 これが発電機に連結されていて、モーターを回転させるということです。材質はステンレス系の鋳鋼。 表面仕上はこの段階ではまだ途中ですが、最終的には人力による手仕上げだそうです。 イヤハヤすごいデス。 左の写真をクリックして下さい。やや上からの撮影ですが、バックの景色から、大体の大きさが判ると思います。 では何の加工をしたかと言いますと、スプーン状の部分に溝を加工しただけです。 内容はさびしいですが、一般の方にはまず見る事が出来ない代物なので紹介しました。 ワークの下にあるものは「インデックス」と呼ばれる回転テーブルで、所謂”ろくろ” です。ツダコマ製のNCインデックスで,これも滅多に見られないものです。



水力発電機用ランナー
これも水力発電用の部品で、用途は「バケットホイール」と同様、水力発電に用いられる。直径1390高さ605mm で、材質はやはりステンレス系鋳鋼。写真で見る下側がら水が当り、このランナーを回転させ、中心に固定されるシャフトが発電機 を回すというものです。こういった「特殊合金の製造→加工→仕上→組付け」という一貫生産は現在では中国でもはじまっている らしいが、もっと広い視野で見た場合「立案→設計→製作」となるとやはり日本なのかなという気がします。おそらく一年もしくはそれ以上の長いスパン のプランだと思いますが、 ”頭の中の物を現実の物にする” ものづくりの厳しさと楽しさがもたらす達成感はこういった大きなものでも また小さなものでもかわりはないと思う。私にとっての「ものづくり」の醍醐味は「無→有」これ宇宙の根本法則。



鋼材の人口傷加工
約5.5メートルの角鋼材の平面に「幅0.5ミリ 深さ0.5〜2.0程度の傷を人工的に施し 圧延後にその傷がどのような状態で残っているのかという試験を行うのがこの加工です。 素材をフライス加工で凡そ歪の無い四角鋼に加工し、その後マシニングセンターで傷入れ加工を 施す一面のみを平坦度「0.02ミリ/5500ミリ」の精度で仕上げます。同時にこの時の面粗さは6.3ミクロン(▽▽▽) を確保します。そして傷入れはハイスの「スリ割りフライスカッター」で行いますが 非常に神経を使う加工であります。



ドでかいコンロッド 荒加工
ワーク材料t406×1537×2217mm 重量約10tという物を加工して約5トンになる。 半分が切り屑になる「もったいない」ものですが、これがコンロッドというから驚きです。 材質はS45Cで、加工は難しくないですが、削る量が半端ではないので、肉体的にキツイし また、深い加工が主なので、切り屑の除去が大変であった事も忘れられない加工でした。 このコンロッドは2個で一組。完成後は北海道に持ち込まれ、プレス機のコンロッドとして 稼動するらしいです。






MCヨッチャン