●幼い頃の思い出 -変わらない常滑駅の朝ダイヤ-

 名鉄にまつわる思い出、ということで昔の常滑駅を・・・。

 私は生まれ、育ちともに常滑です。生まれた頃から電車が好きだった(母親談)私は、大好きな電車を見るためによく常滑駅に足を運んだものだった。
その頃(15年ほど前)の常滑駅というのは今とは全然違った、「ど田舎」の「ローカル」な終着駅だった。現在のような立派な駅ビルなどなく2000年3月現在の古見駅と同じくらい小さな駅だった。ちなみに現在の駅前ロータリーはほんの少し遊具があるだけの公園だった。
 6両編成対応ホーム3本(ポイントまでは2両分の余裕があるので、各線に8両までは収納可能)も、今も15年前も同じである。

 当時、「定期券発行機」などはなく、休日に1本だけ走っていた非白帯の「日本ライン号」の座席指定券は取次ぎ販売。窓口も小さかった。
 小さな売店があり当時50円で販売されていた中日スポーツを「ドラゴンズ」が勝つとよく買いにいったものだった。

 そんな当時の朝6時台のダイヤはというと
1: 5:50発 普通・犬山・・・6000系4連
2: 6:20発 準急・弥富/津島経由新一宮・・・AL2+2連
3: 6:27発 普通・犬山・・・7000/7500系6連
4: 6:40発 準急・岩倉・・・7300系4連
5: 6:45発 普通・太田川・・・6000系2連

 2000年2月現在はというと
1: 5:50発 普通・犬山・・・6000系4連
2: 6:10発 普通・犬山経由岐阜・・・7000/7500系6連
3: 6:20発 急行・佐屋・・・6000系4連(数年前までSRだった)
4: 6:27発 普通・岩倉・・・NSR6連
        (6000系の時代の方が長かった)
5: 6:38発 普通・太田川・・・6000系2連
6: 6:50発 急行・犬山経由岐阜・・・7000/7500系6連
        (ここ10年くらいはずっと同じダイヤ)

となっている。よく比較してみると15年前と比べて1本増えたものの、基本ダイヤまた使用車種もほとんど同じである。旧国鉄のローカル線のダイヤは10年変わらないという話がよくあるけど、常滑線(太田川ー常滑)も同じようなことが言える。(7時台のダイヤは近年大きく発展(増発)した)

 近年は立派な駅ビルが完成し、立派な高架区間、ロングレールコンクリートの枕木に、と華々しい変貌をとげたけど、私の心のなかでは「昔と全然変わってないローカル線終着、常滑駅」というイメージがある。
 しかし中部新国際空港開港ともなれば、大きく変わってしまうのであろう・・・。

(文・写真:t.sano氏)

 

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