おやじの輪でつなごう

 リレーメッセージ (No'6)  

第6走者 おやじの会 立松 彰

 会員の立松 彰です。

「学校で教育してくれるのは学業なのである。それと、結果的に教育されてしまうのが、集団の中でどう人間関係を築いていけば生きやすいか、という社会性だ。」(清水義範著『行儀よくしろ。』ちくま新書 筑摩書房発行 2003年)。

そうです。「学業」以外の教育は、すべて家庭教育ですよ。

おやじに尋ねます。

 子どもの入学式、卒業式に出たことがありますか?出なけりゃ嘘ですよ。おれが働いてみんなを食わせ、子どもを育てたという実が、そこにありますよ。という自分も、三人の子で6回機会があったのに、入学式1回、卒業式1回出ただけですけど、感激しますよ。特に卒業式。自分の子を見て、ここまで育てたんだ、学校にもお世話になったと実感しますよ。そこで初めて働き甲斐も感じますよ(自分のおやじは、本当に食うために働いていて、入学式も卒業式も来ませんでしたよ)。子育てをしていると思うのならば、こうした記念すべき日に立ち会わないなんて、何のために働いているのか、人生すら意味のないものになってしまいますよ。自分が働いて家族を養っていることの証しですよ。人生の区切りですよ。

少し言い過ぎましたが、「おやじは、本当に子育てをしているのか。」ということを、言いたかったのです。

おやじとして、子どもに伝えるどんな心根(文化)を持っていますか、ということです。「男は黙って○○ビール」という、男らしさも今は地に落ちていますよ。

「こどもは(大人)社会の鏡です。」社会を写しているんです。今の子どもはすぐキレる、社会(親)がキレているからです。今の子どもは行儀が悪い、社会(親)の道徳が悪いからですよ。

ですから、社会(の中心)を構成するおやじがしっかりしなければ……。そう思いませんか。

ところで、最初に掲げさせていただいた清水さんの本、ぜひ、読んでみてください。

 

 第7走者を引き受けてくださった横須賀中学校区「おやじの会」会員の藤巻さんにバトンを渡します。