「おやじの会」に関する

 

Q1 主旨の説明で触れられているが,「父親は子育てに関わっていない」という認識に立っているのか。もしそうであるならば,心外だが。

A1 決してそうではありません。ただ,最近は働くお母さんが増えている中,学校の諸行事に「仕事を休んで」参加するという点ではお母さんもお父さんも同じ条件であるはずなのに,総会・懇談会をはじめとするその他の諸活動に参加されるのは圧倒的にお母さんが多いという現実を見ると,もっともっとお父さんに参加していただきたいという気持ちをPTA活動を通した経験から強く感じています。

 

Q2 PTA活動等への父親の参加が少ないのと,子育てへの父親参加の多少とは問題が別ではないか。

A2 父親と母親の役割分担ができており,十分父親も子育てにかかわっている家庭が多いことは承知しています。しかし,「我が家の子育て」から一歩踏み出して,父親としての特性を生かしながら,知恵を出し合い,悩みを交流し合い,「地域の子育て」のネットワークができればと考えるのです。 

 

Q3 PTAとの関連はどうなるのか。PTA活動に父親の積極的参加を呼びかけるのが先決ではないか。

A3 各学校のPTAに「父親部会」のような形の位置づけで父親の積極的な参加を促す工夫がされれば,それはそれですばらしいことだと考えます。しかし,私たちが今回構想した「おやじの会」は,生まれたばかりの子どもを抱える若い「おやじ」から,子どもが立派に成長し子育てを卒業したベテランの「おやじ」まで,幅広い「おやじ」の参加を求めていきたいと思います。つまり義務教育に限定せずに門戸を広げようとすると,PTAという枠に収まりきらないので,PTAからは独立した組織として出発しようと考えています。

 

Q4 各学校単位の組織の方が活動しやすいのではないか。

A4 確かに,各小中学校が抱える課題はまちまちであり,「おやじの会」に期待されるものも異なるだろうことは想像がつきます。しかし小学校区はどこであれ,広くは横須賀中学校区の子どもたちであり,地域の大人として地域の子どもたちを守り育てるという観点に立つと,各小中学校の枠を越えた活動が可能になるのではないかと考え,中学校区単位で会を設立しようと考えました。この考え方がうまく展開していって,将来的には「東海市おやじの会」ができたらすばらしいと夢見ています。

 

Q5 この会のメンバーは,「おやじ」に限定するのか。父親と母親を区別して考える必要があるのか。

A5 先に述べたように,父親だからできる活動,父親ゆえの悩みなどがそれぞれあろうと思います。その特性を生かした活動が展開できたらと思い,今回は父親に限定した募集とさせていただきます。決して母親を排除したり,父親のいない家庭を無視しようというものではないことをご理解ください。ただ,将来もこの立場を堅持しようとするものではなく,メンバーのご意見や活動の方向性を加味しながら検討は行っていきます。

 

Q6 子育ては各家庭の問題であり,何かの組織を作ってどうこうする問題ではないと思うが。

A6 各家庭にはそれぞれしつけの方針があり,自信と責任をもって家庭教育がされていることは理解しています。しかし,子育ては家庭だけで全てが解決できるものではないことも事実です。子どもたちを取り巻く大人たちの連携が今ほど必要になってきているときはないと痛感します。さかんに「学校・家庭・地域の連携」というキャッチフレーズが叫ばれていますが,なかなか実体を伴わないもどかしさも感じます。青少年の問題行動がますます深刻化している現在,文字通り「学校・家庭・地域」を結ぶ役割が果たせたらと考えています。

 

Q7 結局は気持ちのある者だけの自主的な活動に終わり,広がりが期待できないのでは。

A7 各小中学校の父親の全員加入をという意見も準備会等の折りに出されました。しかし,あまりに幅広い考え方が出された場合,それを一つの方向にまとめあげるのは困難を極めると考えました。また,私たちは強いねらいや願いをもってこの会を立ち上げようと考えましたので,この主旨をご理解いただき,共に活動していただける方を核にして活動をスタートさせようと思い,有志による自発的な会として出発することにしました。決してあせるつもりはありませんが,この会がうまく軌道に乗り,一人でも多くの賛同者が加わっていただけることを強く祈っています。 

 

Q8 どんな活動を行っているのか。

A8 会員の意見を尊重しながら活動計画を練っています。活動例は次のようなことがあげられますが,実際の活動経過は別記資料をご覧ください。 

・校外巡視(補導目的ではなく,「実態を知る」ことを主眼におき,そこから対応策を考えることができる活動にしたいと思います) 

・子どもたちの将来設計の手助け(講演・相談等)

・各学校のボランティア活動への参加

・活動だよりの発行

・ホームページによる会の紹介

活動内容に関してはまだ十分具体化できていない部分が多くありますが,父親としての特性を生かしながら,会員の職業や趣味・特技なども生かした活動ができればとイメージしています。機が熟してくれば,「おやじの会」単独で行事を企画もしたいと思います。

ただし,宗教・政治・営利を目的とした活動は一切行いません。

 

Q9 会員は何人いるのか。

A9 平成15年3月1日現在,会員は28名です。この中には,校区小中学校の校長先生・教頭先生8名が含まれています。

 

Q10 会合はいつ行うのか。

A10 これまでは土曜日の午後4時から行うことを原則に活動してきました会員の皆さんのご都合を尊重して会合の日時は決めていますが,なかなか全員の都合がそろう曜日はないため,当面はこれまでどおりで進めていこうと思います。なお,会合終了後は毎回,ささやかな懇親会も行っています。

 

Q11 財政的な裏付けはあるのか。

A11 基本的には全てボランティアによる活動を原則とします。会議に伴う飲食費も含めて自己負担を原則と考えます。しかし,消耗品・材料費その他,活動に直接かかる費用の自己負担は求めません。