季    語




季語って何?


季語というのは、和歌や俳句に用いられるものです。
その季節を象徴するもの、その季節に現れるもの、様々です。
これは日本が、春夏秋冬という四季のはっきりとした国だから生まれた、
非常に美しい言葉だと思います。

ただ、本格的に使おうとなると、ちょっと難しいんですよね。
というのは、元々の季語が旧暦(太陰暦)によっているので、
現在の四季とは若干のずれがあるからです。
お正月の頃は寒いから冬・・・・と思われがちですが、
季語などの上・・・・つまり、旧暦では、春にあたります。

だいたいの目安としては、1〜3月:春、4〜6月:夏、
7〜9月:秋、10〜12月:冬というのが一般的らしいです。

しかし、最近はそういったことなく、より現在の暦に近いものも認められるようです。
つまり、2月も寒かったり、降雪があるから冬であったり、
暑いし、アイスを食べたりプールに行くから、8月が夏、
落葉があり、菊が大輪の花を咲かせるので11月であっても秋で、
花吹雪の舞う入学式の4月が春となるわけです。




どんな言葉が季語になるの?


なんでも季語になります。好きな言葉を季語にして下さい。
ただし、そこから季節が読みとれないと季語とは言えません。
季語のあるものが”和歌”であり”俳句”で、ないものが”狂歌”・”川柳”なのです。
ですから、なければないで作品にはなるので、
あまりこだわらなくても構いません。

作ってから、季語となりそうなものが入っていれば、
俳句や和歌にしてもいいわけです。

ちなみに、なんでも季語になるというのは、
日本語に限ったことではありません。
外来語や外国語でも立派な季語だと思います。

毎年の歌会始では、皇族のとある人あたりは、
カタカナの季語をよく使います。(誰のことか分かります?)
だらら、”モンスーン”とか、”クリスマス”とか、
”ハロウィン”、”イースター”なんてものも充分季語です。
(例が偏りすぎかな?)

逆に、今までに使われていないものを季語にしたものってのは、
ボクはけっこう好みです。
ちなみに、昔サンタを季語に和歌を使ってみました。
作品自体の評判は、ものすごく悪かったですけどね。




季語って絶対に必要なの?


必ずしも必要ではありません。
でも、入っていないと川柳・狂歌の部類に入れてしまいます。

なんでも、最近は季語なしの俳句とかも認められているようですが、
ボクとしては、季語は季語で大切にしたいと思ってます。
「季節を表す美しい言葉があるからこそ」という
こだわりというか美学というか・・・・・・・
そんなものがボクにはあるので、区別はしたいと思ってます。

だからと言って、川柳や狂歌が悪いとも思ってませんし、
差別しているつもりもありません。そっちも好きですからね。

逆に、季語なし俳句を認めてしまうということは、
川柳などの地位低下が起こるような気もするんですけどね。

まあ、言葉をそれだけ大切にしたい・・・・
それだけのことです。季語もそのためかな?








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