「学校環境緑化推進の歩み」


  年  月 主 な 事 柄
 7年 5月 学校環境緑化コンクール 県緑化推進委員会会長賞受賞
 8年 5月 学校環境緑化コンクール 県緑化推進委員会会長賞受賞
 9年 3月 学校園を拡張し、果樹園設置
 9年 5月 学校環境緑化コンクール 県緑化推進委員会会長賞受賞 運動場西側植樹
10年 5月 学校環境緑化コンクール 県教育委員会賞受賞
11年 5月 学校環境緑化コンクール 県知事賞受賞
12年 5月 学校環境緑化コンクール 県知事賞受賞
12年11月 開校20周年記念式典
13年 5月 学校環境緑化コンクール 県知事賞受賞
14年 5月 学校環境緑化コンクール 県教育委員会賞受賞
15年 5月 学校環境緑化コンクール 特選県緑化推進委員会会長賞受賞
16年 5月 学校環境緑化コンクール 特選県緑化推進委員会会長賞受賞
17年 5月 学校環境緑化コンクール 特選県緑化推進委員会会長賞受賞
18年 5月 学校環境緑化コンクール 文部科学大臣賞
19年 6月 ノースロップ賞受賞
21年 4月 平成20年度緑化推進運動功労者内閣総理大臣賞受賞
22年 6月 COP10のグリーンウェイブ運動にあわせて「どんぐり」を植樹
24年10月 旭東小「じゅもくまっぷ」リニューアル除幕式開催
25年 9月 学校環境緑化コンクール 県教育委員会賞受賞 
   26年12月  学校関係緑化コンクール 学校環境緑化の部 特選県緑化推進委員会会長賞受賞
27年 9月  学校関係緑化コンクール 学校環境緑化の部 特選愛知県知事賞受賞 
28年 3月  平成27年度全日本学校関係緑化コンクール 学校環境緑化の部
準特選  国土緑化推進機構会長賞受賞
29年 3月  平成28年度全日本学校関係緑化コンクール 協力賞 ノースノップ賞受賞

「空からみた旭東小学校」

  
 A:樹木園(ふれあいの園 )   B:果樹園(実りの園)    C:学級園   


「旭東小学校における緑化活動について」

 本校は,昭和56年開校し,知多市の南東部に位置し,周囲を田畑に囲まれ,校区内には企業団地が並びます。創立当初から学校周辺の緑化を進め,現在は緑に囲まれ,全校児童253名の児童が緑あふれる豊かな環境の中で勉学に励んでいます。
 
校内には,多様な樹木がある「ふれあいの園」,果樹ばかりの「みのりの園」,花壇,ペア学級を組み,異学年が一緒に世話をする学年園,PTAの協力により更新された「じゅもくマップ」等があります。校舎内には児童が情報発信を行う「グリーンコーナー」を設けてあります。
 1年生を迎える会では,環境委員会の児童が中心となり,ペア学級の児童が一緒にフィールドビンゴで自然の宝物探しを行い,異学年交流と緑に親しむ機会を作っています。授業では,樹木を活用し,レモンの収穫から,料理による味の変化や,調理の希望をグラフや表の勉強に生かしたり,葉を観察し,色の三原色だけで再現するなど,広がりのある学習を行っています。
 環境委員会の児童を中心に,PTA環境整備部や環境サポーターとして地域ボランティアにより花壇の手入れ等が行われており,地域と学校と児童が一体となり,学校緑化に取り組んでいます。

《 フィールドビンゴの様子 》

 
 平成26年度の各学習や取組で、各学年の代表的な実践を1つずつ紹介します。


<テーマで取り組む学年の総合的な学習>

3年生「地域の伝統文化継承 綿づくりから作品制作
 

 3年生は社会科で地域の産業である綿織物産業を学ぶ。
数年前から歴史民俗博物館館長をはじめ,生涯学習指導員や学芸員の方から,綿花の栽培方法,綿花から糸にする方法,糸の織り方等を教えていただいている。
5月21日には,市歴史民俗博物館の方に直接授業をしていただき,綿花の種を学年園に蒔いた。今年度は地域産業に対する理解と伝統文化の継承を意識させながら,各教科との連携を図り,作品制作に取り組ませたいと計画している。



4年生 「緑と花の環境づくり 学校から地域へ」

 教科との連携を図りながら,環境を保全しようとする心情を育成することをねらいとして,活動している。
自分たちが日々暮らしている旭東小学校の自然に目を向けさせる活動を行うことで,改めて自然のよさに気づかせるとともに,その恵みに感謝する気持ちを高めさせている。
 
 5月13日 キンカンジャム作り
 《 児童の感想 》 
 ・750gくらい実がとれました。とるときも作るときも楽しかったです。
 ・ゆでたとき,キンカンのにおいがいっぱいしました。
 ・班ごとに作ったジャムは,色がこくてつぶつぶなジャムや,とろとろなジャムがあっておもしろかったです。
 ・早く家に持って帰って,お母さん,お父さん,妹に食べてもらいたいです。
 
 喉の不調や風邪気味の児童が多く、健康的な生活を意識させる上でも有効であった。また,今後学習した内容を生かし,自らの手で,潤いある生活環境を創造できる実践力を育成できるよう,児童が学校周辺や地域の緑化環境の整備に積極的に参加する活動を計画している。 

     


5年生 「親子グリーンスマイル活動」(親子緑化活動)


 5年生は,思春期の入り口として,高学年の意識をもちながら,大人への反発心ももちはじめる時期である。
旭東小学校では,5年生保護者の方がPTAの環境整備部に属することから,親子グリーンスマイル活動と称して,学校緑化に協力しながら,一緒に汗を流し,家庭の話題の一つにしてもらう機会を設けている。

 5月20日 第1回目の活動
 学校公開日に花の苗の移植作業を行った。当日は,校内中庭で環境サポーターの協力を仰ぎながら,親子でマリーゴールドの苗を移植し,ポットを多数作ることができた。保護者の方々にとっても,作業をしながら互いの情報交換ができるよい機会となった。
 

     



6年生 「旭東小の緑の木々を守る」(緑の環境保全学習)

 本校には多くの樹木があり,豊かな環境を守るためには,相応の世話が必要である。児童は地域の詳しい方に樹木の管理について学びながら,緑の環境保全について自分たちができることを考え,作業に取り組む。地域ボランティアの方や教員や他の職員と剪定作業,施肥,果樹の袋貼り,挿し木をするための根切作業等を行っている。

     


<教科書指導における環境緑化>
1年生 図画工作 「はるのはな みつけたよ」
 これまでの緑化教育の取組によって,児童は木に親しみをもち,高学年の中には,木の名前を聞いただけでどこにあるのかを答えられる児童も少なくない。1年生もまた,そんな自然を慈しむ児童へと成長してほしいという願いから,図画工作のオリエンテーションでは校内の花の絵を描いた。
 春の暖かな日差しの中,児童は校地をめぐり,自分の好きな春の花を探した。「あった,あった。」「きれいだね。」「これは何という花なの,先生。」と口々に見つけた喜びを表していた。その後,画用紙にクレパスで学級前にある花壇に咲くチューリップや中庭の緑の中のタンポポ,入学式で飾られたパンジー,みのりの園のヒメリンゴの花,まだ可憐に咲き残るサクラの花等を,色とりどりに描くことができた。児童の中には花の横に,笑顔で立っている自分を描く者もいた。完成した児童の作品に「はる」という詩を添えて廊下に掲示し,初めての授業参観で保護者の方々に見ていただくことができた。


 

2年生 生活・算数 「レモンへんしん大さくせん」「ひょう・グラフと時計」

例年,2年生は,旭東小学校に植えられているレモンやキンカン等の実のなる木を用いた生活科の単元を実践している。
 今年度は,算数と合科した総合学習として,児童の握りこぶしよりも大きく実ったレモンを教材に実践した。初めに,スライスしたそのままのレモンを児童に試食させ,おいしく食べるために工夫する必要のあることを実感させた。また,レモンの様々な調理法を紹介した掲示物を貼り,教室環境を整えた。
 次に,算数の学習として生活科で尋ねた児童の希望を整理して決めるためには表や・グラフが有効であることを学んだ。児童は,自分たちの中でどの調理法の希望が多かったかをつかんだり,1年生との希望の違いをグラフで比べたりした。その学習によって,レモンサワーを作るという全体での合意ができ,実際に調理をして1年生に振る舞うこともできた。
 今回,身近に実るレモンを教材にしたことで,生活に根付いた学びができ,児童の興味・関心が高いまま学習を進めることができた。また,1年生との関わりの中で,植物の特徴や学校の樹木の様子について伝え,お兄さん,お姉さんになった実感も味わっていた。
     

 
次のページへ

トップページへ