マスダ商店通信 第5号:お風呂に潜む危険と対策

毎年、お風呂場で多くの命が失われているのはご存知でしょうか。
その大きな原因となるヒートショックについて、具体的に見ていきましょう。

ヒートショックとは

暖かい場所から寒い場所、または寒い場所から暖かい場所へ移動するときに 体が受ける(急激な)温度変化によって血圧が急激に変化し、 心筋梗塞や脳血管障害を起こし、浴室ではそのまま溺死などによる突然死を起こすことも少なくありません。
特に、高齢の方や、血圧が高めの方は、危険が大きくなります。
年に14,000人の方がヒートショックが原因で亡くなると言われています。(東京ガス都市生活研究所調べ)
2006年の交通事故で亡くなった方が6,357人。ヒートショックは交通事故の2倍以上となっています。

ヒートショックがおきる仕組み

《冬の入浴事故》
暖かい部屋から寒い脱衣所へ移動 → 血管が収縮して血圧が上がる
寒い脱衣所で裸になり、寒い浴室へ → さらに血圧が上がる
熱めのお風呂に浸かる → 血管が拡張し急激に血圧が下がる

ヒートショックを防ぐ方法

『寒暖の差を減らす』の一言に尽きるわけですが、
居間は暖かいけど、廊下やトイレ、脱衣所やお風呂など、家中を温めるなんて・・・
とは言え、トイレであれば、暖房便座を使用するだけでも、効果はあります。
また、お風呂に入る少し前に脱衣所と風呂場を暖めることで多くの事故は防ぐことができます。
最も効果的なのは、浴室そのものを暖めておくこと。
浴室の理想的な温度は25℃前後といわれています。
具体的な対策は以下のようなものなどがあります。

★浴室まるごと保温

浴室を保温材ですっぽり着ぐるみし、お風呂の温かさをしっかりキープ。
外からの冷気をシャットアウトします。
入浴後、30分たっても温かいまま。
お風呂後の体を拭く間の湯冷めを防ぐのはもちろん、次の人にも、温かいままのお風呂が待っています。
メーカーのページはこちら

★浴室暖房乾燥機

在来工法の浴室にも取り付け可能な浴室暖房乾燥機は、冬場でもポカポカの適温に保つことができ、安心して入浴することができます。
冬だけでなく、雨の日には洗濯物を乾かすのにも便利です。
メーカーのページはこちら

★床夏シャワー

たった1分(※注)で床と浴室内を暖めてくれるので、服を脱ぐ前にスイッチポンでポカポカお風呂を楽しめます。
メーカーのページはこちら

※注)床夏シャワーの1分について
床夏シャワーのスイッチを押し、配管の残り水を排水後、水がお湯になってからシャワーの散水時間が1分です。配管の残り水の排水時間はご家庭の給湯器の設置条件により異なります。

お風呂に潜む危険はヒートショックだけではありません。
滑りにくい床、立ち上がるのに便利な握りバー、段差の少ない浴槽など対策は色々あります。
今のお風呂に不満、不安のある方は、一度ご相談ください。

マスダ商店通信 目次に戻る