平成17年6月議会


 議長のお許しをいただきましたので、通告順に従いまして質問させていただきます。
 1点目は、市長選挙を控え、市長の今後の取り組み姿勢についてであります。
 思い起こしますと4年前、前安藤市長が体調の都合により勇退の発表をされたものの、立候
補される方が決定されず、大変気をもんだことが記憶に残っております。当時、助役でありまし
た加藤市長は責任を感じ、助役を辞任され、市長立候補の決意をされました。幸いと申します
か、加藤市長に対抗できる候補者が出ず、無投票での当選でありました。私ども市民クラブ
も、連合愛知知多地域協議会との連携を図りながら、政策協定を取り交わし応援させていた
だき、はや3年と8か月が経過いたしました。
 市長は、政治理念として、「市民が主役 市民が輝く 知多市」を念頭に、情報公開や地域情
報化の推進、市民活動への支援と市民参加のまちづくりの推進、子育て環境の充実、環境に
やさしい循環型社会の創造、災害に強いまちづくりなど、行政課題に取り組んできていただき
ました。
 財政状況については、厳しい状況が続いております。主体となる市税は、各企業の大規模な
設備投資が見込めない状況であり、長期的に固定資産税は減収となっております。市民税も
景気の低迷、個人所得の減により伸びを見込めない状況であります。
 歳出面では、扶助費や介護保険などの負担金をはじめとする義務的経費が増加する一方で
あります。
 このような状況の中で、財政面で危機的状況になる前に、広域行政の推進や行政改革を進
めるため、構造改革推進計画やフレックス・チーム制の導入、行政評価システムなどを進めら
れております。
 広域行政の推進では、知多北部任意合併協議会を発足され、いよいよ新市都市ビジョン案
が発表され、タウンミーティングが来月より各地域で進められることになりました。
 今後は、真の地方分権時代と言われ、三位一体改革による補助金や交付金の削減、税源
移譲などの影響で、ますます自己決定、自己責任の幅が拡大してまいります。その意味でも市
長の権限が一段と増すものと思われます。
 いよいよ本年10月に市長の任期満了に当たり、以下の質問をいたします。
 1つ目、市長として4年間の総括について。
 2つ目、市長の2期目出馬への決意について伺います。
 大きな2点目は、産業振興構想についてであります。
 日本経済は、企業業績の回復で景気は回復基調にあると言われていますが、雇用や所得
の明確な改善は見られず、自立的な回復には至っていません。そして、今なおデフレからの脱
却が最大の課題となっております。
 中国経済に代表される好調な輸出が原動力となり、拡大傾向にあったGDPも最近は減速傾
向にあり、景気も踊り場にあると表現されております。リストラによる企業業績は改善されたも
のの、中小企業はいまだ改善が見られない状況であります。勤労者の可処分所得は一向に
改善されないことから、GDPの6割を占める個人消費の伸びが少ないのが原因と言われてお
ります。
 また、中国や韓国の対日感情や中国経済の減速傾向と、原油価格の高騰によるアメリカ経
済の先行き懸念などから、我が国経済も予断を許さない状況となっています。
 小泉政権は、政治・経済・社会の閉塞感の中、4年が経過しました。経済の面では最悪の状
況は脱したとはいえ、依然デフレ状況にあり、雇用の面では失業率は高どまりの状況が続い
ており、ニートと言われる新しい雇用問題も発生しております。
 愛知県内においては中部国際空港、愛知万博の2大事業で活気に満ちあふれていると言わ
れております。しかし、万博終了後の活性化材料が見つからない状況であります。私は、昨年
の6月議会において、空港・万博をインパクトに知多市を活性化させるべく、企業の誘致や新
産業の創出、優良な住宅街整備で市長のトップセールスをお願いいたしました。
 また、一昨年設置されました南5区特区活用問題特別委員会での知多市の夢の島、宝の島
である南5区土地利用の施策実現の提言も取り入れていただき、本年4月から環境経済部に
部長付き産業振興室を設置いただき、本格的な調査研究を進められることになりました。
 そこで、以下の質問をいたします。
 1つ目、産業振興室が設置された目的について。
 2つ目、産業振興支援策の具体的な計画について。
 3つ目、新たな産業用地の候補について。
 4つ目、企業・産業の誘致活動方法について伺います。
 次に、3点目は安心・安全なまちづくりについてであります。
 日本は戦後の驚異的な復興から、世界で一番安全で安心な国として発展してまいりました。
しかし、1995年、無差別テロリスト、オウム真理教による地下鉄サリン事件、阪神・淡路大震災
などに代表される地震や台風など自然災害の発生、全国各地で起こる通り魔事件、凶悪犯罪
の増加、食生活においても遺伝子組み替え食品の不安など、日本の安全神話が崩壊されたと
言われております。
 そして、また4月25日に大きな列車事故が発生いたしました。JR西日本福知山線の脱線事
故による107名の死者、500人を超える負傷者であります。日本の鉄道は世界に類を見ない安
全で時間も正確と言われておりました。しかし、競合する私鉄との集客合戦や徹底した時間管
理により、安全がおろそかにされたと言わざるを得ません。1分半の遅れを取り戻すために、
スピード超過が大惨事になったようであります。
 また、交通事故や凶悪犯罪が毎日のように新聞・テレビで報道され、安全・安心が脅かされ
ている状況にあります。
 知多市内においては、交通事故も愛知県内では死亡事故も少なく、一昨年より交通死亡事
故ゼロが516日間継続いたしました。しかし、今年に入り多発傾向であります。
 また、凶悪な犯罪も少ない地域でありましたが、先月に思いもかけない事件が朝倉団地にて
発生いたしました。幼い子どもまでが道連れの事件に心を痛めました。
 空き巣、自動車盗難、自動販売機荒らしなど、身近な地域で毎日のように発生しております。
 行政としての対応策として、本年4月から安全なまちづくり推進事業として、警察OBの方を採
用いただき、交通安全・地域安全に関する教育活動や市内の防犯パトロールをしていただい
ております。
 また、一昨年より、交通安全及び地域安全の推進に関する条例を制定され、各コミュニティ
をモデル地域に指定され、様々な独自の施策を展開されております。全地域に行き渡り、安全
で安心な地域となるように願うものであります。
 そこで、以下の質問をいたします。
 1つ目、市内の過去3年間の刑法犯の発生件数と防止対策について。
 2つ目、市内の過去3年間の交通人身事故発生件数と事故防止対策について。
 3つ目、安全推進事業の内容と効果について。
 4つ目、地域パトロールの状況について伺います。
 以上で壇上での質問を終わらさせていただきます。
          (7番 向山孝史君 降壇)
◎市長(加藤功) 
 7番 向山孝史議員の御質問にお答えいたします。
 御質問の1番目、市長の今後の取り組み姿勢についての1点目、4年間の総括についてでご
ざいますが、先の山口議員の御質問にお答えしましたように、市長就任以来、「市民が主役 
市民が輝く 知多市」を念頭に置き、安心で安全なまちづくり、市民活動の支援、大震災対策
などに重点を置き市政運営を行ってまいりました。この間の市議会議員並びに市民の皆様の
御理解と御協力に対し、衷心より感謝いたしております。
 さて、最近の景気状況は回復傾向にあるものの、地方自治体は地方分権一括法による地方
の自主・自立を求められる一方、自主財源確保に努めておりますが、その経営は大変厳しい
情勢にあります。こうした中、市民ニーズを的確にとらえた知多市総合計画に基づく実施計画
に沿って各種事業を展開してまいりました。
 その主な内容でありますが、学校評議員制度や新入学児童生活指導員の配置による学校
教育環境の充実。環境美化条例の制定による美しい街並み景観づくり。交通安全及び地域安
全の推進に関する条例の施行や安全まちづくり推進員の配置による地域安全活動の推進。
住みなれた地域で生きがいをもって暮らせる地域づくりを構築する地域福祉計画の策定。医
療保健体制の拡充に向けての市民病院の整備・拡充と病院機能評価受審など、市民との協
働により安全で安心して暮らせるまちづくりの推進に努めてまいりました。これら事業の実施に
当たっては、関係者の御協力と御尽力を得ながら、一歩ずつ着実に実行できたことから、市民
生活が確実に向上したものと判断しております。
 次に2点目、市長の2期目出馬への決意についてでございますが、地方分権の推進は地域
の自主性と創造性、自己決定と自己責任、そして市民との協働によるまちづくりを推進する中
で、施策の真価が問われる時代を迎えております。時代のすう勢を的確にとらえ、多様化する
市民ニーズと著しいグローバル社会の到来に対応できる施策を進めるためには、たゆみない
改革意識と前向きな行動力が最も必要であると考えております。
 そして、広域行政や市町村合併問題については、幅広い市民参加と市民の理解・認識が何
より大事なことであると認識しているところであります。
 市政は、市民に支えられてこそ成り立つものであり、市民の信頼と支援がなければ円滑な市
政運営と発展は望めません。私は、この市民の信頼と支援に応えるために、今までの経験を
もとに、市民の目線で物事を見ると共に、長期的展望を持って、知恵と工夫に富んだ施策を展
開し、市民本位の地域づくりを進めてまいる所存でございます。今後とも住みたくなる、住んで
よかった、そんな実感を持てるまちづくりを推進し、市民の幸せと知多市発展のために引き続
き全力を傾注して市政運営に取り組んでまいりたいと思っておりますので、市議会並びに市民
皆様の温かい御支援と御支持を賜りますようお願い申し上げます。
 次に、御質問の2番目、産業振興構想についてでございますが、本市は工業都市として豊か
な税財源を礎として、着実な発展を遂げてまいりました。しかしながら、平成に入り、社会経済
情勢は大きく変化し、企業では経営の合理化や事業の見直し等が行われ、産業の空洞化、新
規産業誘致に大変苦労している自治体も見受けられます。地方の時代と言われる今日、地方
自治体の経営基盤の強化は不可欠であります。本市におきましても、産業・経済を取り巻く厳
しい状況を克服し、活力ある地域づくりを行うため、産業の活性化への積極的な取り組みを展
開してまいりたいと考えております。
 御質問の1点目から4点目までにつきましては、環境経済部担当部長から答弁させますの
で、よろしくお願いいたします。
 次に、御質問の3番目、安心・安全なまちづくりについてでございますが、今日、犯罪のない
安全なまちづくりを推進するためには、市民一人ひとりが犯罪意識をしっかりと持ち、家庭・学
校・地域が連携し、安全なまちづくり活動への積極的な取り組みが求められております。学校
やコミュニティでの防犯教室、地域の防犯パトロールの実施などにより、刑法犯罪の発生件数
も平成15年をピークに、全国的にも本市においても減少し、悪化の一方であった治安環境の
中での減少は、コミュニティ・市・警察が三位一体となって活動を展開した結果、なし得たものと
考えております。
 また、交通事情は、警察署や交通安全団体をはじめ、地域の交通安全運動により、本市で
は516日間、交通事故死ゼロの日が続きましたが、3月末から6月にかけて交通事故死が連
続して発生し、非常に残念に思っております。
 御質問の1点目から4点目につきましては、企画部長から答弁させますので、よろしくお願い
いたします。
          (市長 降壇)
○議長(森田千歳) 
 環境経済部担当部長。
◎環境経済部担当部長(舟橋正行) 
 御質問の2番目、産業振興構想についての1点目、産業振興室が設置された目的について
でございますが、安定した税財源の確保と雇用を創出し、活力ある地域づくりをするために
は、さらなる産業振興を図ることが重要であります。そのため、本年度から産業振興室を設置
し、既存企業の活性化や臨海部の遊休地の有効活用、新たな企業用地の確保や企業誘致等
の産業振興策を検討すると共に、その具現化に向け取り組んでまいります。
 産業振興策は、この4月に設立した産業振興協議会において、2年をかけて検討する産業
振興構想の中に盛り込んでまいります。
 次に2点目、産業振興支援策の具体的な計画についてでございますが、現在、先進自治体、
国及び県の支援策の情報収集に取り組んでいるところでございます。また、企業ニーズを把握
するため、臨海部及び内陸部の主要企業を訪問し、意向調査や課題の抽出及び分析をする
ための準備を進めているところでございます。
 先進自治体の事例といたしましては、企業立地や設備投資への奨励金や利子補給、新規産
業創出補助金、雇用促進奨励金、インキュベータ施設の活用による新規事業者支援事業や、
構造改革特区による規制緩和などがございますが、企業ニーズを踏まえつつ、こうした先進的
な施策を参考に、本市の実情に即した支援策を検討してまいりたいと考えております。
 次に3点目、新たな産業用地の候補についてでございますが、知多市国土利用計画及び知
多市都市計画マスタープランでは、南5区、浦浜新田、新南地区、旭南地区が新たな産業用
地に上がっておりますが、これに加え、市域全体を今一度ながめ、新たな候補地があれば、こ
れらも含め検討してまいりたいと考えております。しかしながら、このような産業用地創出には
地権者の取りまとめや法的手続、造成工事といった段階を踏むため、多くの歳月を要します。
そのため、即効性といった観点から、臨海部や内陸部における遊休地や工場跡地についても
調査し、新たな産業用地として活用できる用地の掘り起こしをしてまいりたいと考えておりま
す。
 次に4点目、企業・産業の誘致活動方法についてでございますが、産業用地創出のための
土地利用規制解除や法的手続をする段階では、立地企業が決まっていなければなりません。
そのため、産業用地の選定と並行して進めることが必要となります。
 また、企業が新たに進出する場合に、立地場所を選定するポイントは用地の価格のみでは
なく、アクセス等の利便性、公共の優遇施策の有無、労働力の潜在性、そのまちの住みやす
さ、関連企業の立地等を総合的に判断して決められておりますが、首長をはじめとする地元自
治体の強い意思が大きく左右するとも言われております。しかしながら、現時点では具体的な
産業用地を示しての誘致ができないため、有効な誘致活動が展開できない状況にあります。
産業用地のめどが立ち、誘致をする時期がまいりましたら、本市としての支援策を明確に示す
と共に、地理的優位性や地元としての熱意を前面に出して、企業誘致活動を進めてまいりた
いと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
○議長(森田千歳) 
 企画部長。
◎企画部長(渡辺正敏) 
 御質問の3番目、安心・安全なまちづくりについての1点目、市内の過去3年間の刑法犯の
発生件数と防止対策についてでございますが、刑法犯の発生件数は、平成14年は1,476件、
平成15年は1,645件、平成16年は1,394件、平成17年は5月末で判明している件数は433件で
あります。
 刑法犯のうち、窃盗犯が大半を占めており、車上ねらい、自販機荒らし、自転車盗、空き巣
などが多く発生しております。
 防止対策としましては、市や警察署が行う巡回パトロールや防犯教室の実施、また、地域で
結成された自主防犯パトロール隊によるパトロール活動や、チラシ回覧などで注意を呼び掛
け、犯罪抑止に努めております。
 次に2点目、市内の過去3年間の交通人身事故発生件数と事故防止対策についてでござい
ますが、交通人身事故件数は平成14年は328件で、死亡5人、重傷22人、軽傷400人。平成15
年は360件で、死亡2人、重傷32人、軽傷434人。平成16年は387件で、死亡ゼロ、重傷26人、
軽傷455人。平成17年は6月10日現在で判明している件数は161件で、死亡5人、重傷6人、軽
傷182人であります。
 事故防止対策といたしましては、幼児、児童、生徒に対する交通安全教室、高齢者に対する
自動車学校での体験型運転教習や自転車の乗り方訓練、年4回の交通安全運動期間中にお
けるキャンペーン活動などを実施いたしております。
 また、ハード面では、公安委員会による横断歩道や信号機の整備、市によるカーブミラーや
区画線の設置など、交通安全施設の整備に努めております。
 さらに、広報誌やチラシ回覧などによる啓発活動を展開いたしております。
 次に3点目、安全推進事業の内容と効果についてでございますが、平成15年4月から施行い
たしております知多市交通安全及び地域安全の推進に関する条例に基づき、交通防犯対策
事業を推進しており、平成15年、16年度は交通安全及び地域安全モデル地区を指定し、集中
的な活動の実施や各地区での自主防犯組織の立ち上げ、活動を通じ、地域の交通防犯意識
の高揚を図ってまいりました。その結果、地域の見回り活動などにより、市民一人ひとりの防
犯意識が向上し、犯罪が発生しにくい安全なまちづくりによって、車上ねらいや自転車盗など
の刑法犯罪も5月末現在で前年比177件減少いたしております。
 また、今年度から警察官OBを安全なまちづくり推進員として1名配置し、市内全域での安全
で住みよい地域社会の実現に努めております。
 次に4点目、地域パトロールの状況についてでございますが、地域の自主防犯組織は現在、
5コミュニティ、6団体で自主防犯パトロール隊を組織され、自主的にパトロール活動を展開し
ていただいております。引き続き自主防犯組織の立ち上げを支援してまいります。
 活動内容としましては、子どもの登下校時の見守りや地域での夜間パトロール活動を中心に
実施いただいており、市では必要に応じてパトロール時におけるジャンパー、帽子、腕章など
を配布して活動の支援を行っております。
 また、昨年12月からコミュニティや町内会などにおいても、車に青色回転灯を装着しての防
犯パトロールが可能になりましたので、車を使っての防犯パトロール活動も積極的に推進して
まいりたいと考えております。
○議長(森田千歳) 
 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。
 7番 向山孝史君。
◆7番議員(向山孝史) 
 それでは1点、再質問をさせていただきたいと思います。
 それは、1点目の市長2期目への出馬の決意についてでございますが、総合的に判断いたし
ますと、長期的な視点に立ち、市民への信頼、市民の目線で住みたくなる、住んでよかった知
多市を目指し、全力で取り組んでいくということでございましたが、再度、端的に2期目出馬へ
決意するという答弁を私はいただきたいと思いますので、はっきりとした答弁を要望いたしま
す。1点、よろしくお願いします。
○議長(森田千歳) 
 市長。
◎市長(加藤功) 
 2期目出馬についての決意ということでございます。これにつきましては、先ほどいろいろと
答弁をさせていただく中で御理解いただけたと思っておりますけれども、再度ということでござ
いますので、私も市民の負託に応えるため、また、議会の皆さん方の御支持をいただけるなら
ば、2期目出馬を決意したいと考えております。よろしくお願いします。
○議長(森田千歳) 
 7番 向山孝史君。
◆7番議員(向山孝史) 
 ありがとうございました。
 それでは、それぞれに対して要望させていただきたいと思います。
 まず、産業振興構想についてでございます。
 将来の知多市を左右する大変重要な施策を調査研究していただいている部署だと思いま
す。知多市は、これからまさに発展できる条件整備がなされたわけであります。中部国際空港
にも近く、臨海部には港もあり、産業道路より第二名神高速道路にもアクセスされ、まさしく産
業の発展できる陸・海・空が整備された地域であります。そして、何よりも大切な優秀な職員が
豊富でございます。知恵を出し、法的に問題があれば、特区申請をするようなことも考えてい
ただきたいと思っております。
 また、本定例会で報告されます地域活性化問題特別委員会の意見内容も参考にしていただ
き、知多市の産業振興構想がすばらしいものになることを要望いたします。
 安全・安心についてでございますが、壇上でも申し上げましたように、今、市民は安全・安心
を脅かされている状況にあります。昨年末から私の住んでいる旭桃台地域に空き巣や車上荒
らしが多発しております。最近は共働きにより昼間は留守宅が多く、昼間の被害、大胆に格子
窓の全体を取り外し侵入するような被害が発生しております。
 また、知多市は安全で住みよいまちだと聞き、旭桃台の方に引っ越してこられた方も、最近
では不安で夜も落ち着いて寝られないという相談も直接お聞きしております。警察の方にもパ
トロール強化をお願いさせていただいたところでございますが、市内全域のパトロールであり、
手薄の状況と伺っております。
 また、安全であるはずの学校内での事件や、通学時における事件などが発生し、各コミュニ
ティやPTAによるパトロールなど、地域の皆様の協力で自主防衛が定着してきております。し
かし、ややもするとパトロール中に危険な場面に遭遇することも想定されるのであります。警察
OBなどの安全推進員のさらなる増員をお願いすると共に、地域活動と警察が連携し、住みよ
い安全で安心な地域づくりをお願いいたします。
 最後に、市長選挙については2期目の決意をお聞きいたしました。この4年間は政策の種ま
きの時期であったと思います。2期目はその芽を出し、大きく育て、花を咲かせていただきたい
と思います。前回は無投票でありましたが、ぜひ今回は選挙戦で、市民に対して政策や市民
の声を聞き、8万4,000市民の安全で安心なまちづくりのかじ取りを期待するものであります。
市民クラブといたしましても関係組織と連携をし、政策協定を取り交わしながら支援をしてまい
りたいと考えております。4年前に比べ、選挙戦まで時間もあります。また、7月より合併協議
会の都市ビジョン案の発表とタウンミーティングが開催されます。絶好の知多市の将来、知多
半島の将来を市民に聞いていただけるチャンスであります。将来のまちづくりの政策を語って
いただき、知多市のリーダーとして意気込みをお願いを申し上げまして、私の質問を終わりま
す。ありがとうございました。(拍手)



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