![]()
平成21年度代表質問
○議長(松井卓朗) 休憩前に引き続き、本会議を再開いたします。 次に、14番 市民クラブ 向山孝史議員の質問を許します。14番 市民クラブ 向山孝史議 員。 (14番 向山孝史議員 登壇) ◆14番(向山孝史) 議長の御指名をいただきましたので、平成21年度施政方針に基づき、市民クラブを代表い たしまして質問をいたします。 日本経済新聞の日経研究センターは、2月24日に短期経済予測を公表しました。その内容 は戦後最悪の経済危機、深刻な状況との見出しでありました。日本経済は各企業とも急速な 下降を続けており、2007年11月に始まりました今回の景気後退は、当初、建築基準法改正に 伴う混乱やアメリカ景気の停滞に始まり、次に原油をはじめとするエネルギー、原材料価格の 高騰がボディーブローとなり経済を弱め、そこにリーマンショックに端を発した国際的な金融不 安が全世界の株安、不況下での異例な円高、金融危機の新興国経済への飛び火がアッパー カットとなり、日本経済はついにノックアウトされたと表現されております。 政府が打ち出した景気対策も中小企業などに対する融資優遇制度等の安全網整備には、 一定の評価がされているものの、このたびの定額給付金などを含む2次補正予算の施策がど の程度景気対策に効果が出てくるかは、不透明の状況であります。 愛知県においては、元気な愛知と、日本経済を牽引してまいりましたが、ここに来てトヨタショ ックに代表されるよう各企業の業績悪化は想像を超えるもので、企業存続、雇用不安など、か つて経験したことのない未曾有の厳しい状況であります。 愛知県の平成21年度当初予算を見てみますと、県税収入は前年度より3,920億円減の9,680 億円で1兆円割れであります。税源移譲分を除くと昭和63年度当初の予算規模であり、特に法 人事業税と法人県民税の、いわゆる法人2税が全体の4割を占めていたものが2割程度に落 ち込むようであり、歳出の抑制として職員の賃金カット、人件費削減にまで踏み込む緊急避難 的な状況であります。 知多市においては、自動車産業中心の自治体に比べると減収幅は少ないものの、臨海部企 業を中心とした法人市民税の減収、固定資産税の減収をはじめ一般財源全体として前年度か ら約5億円減少する非常に厳しい状況であります。事務事業の見直しと経常的経費を抑制し つつ、基金や地方債を最大限に活用し、緊急、重要な事業を優先して進めていくとのことであ ります。 そこで、総合計画の各項目に沿って質問させていただきます。 1番目は、「かがやき 語り合う地域づくり」についてであります。 市民活動の推進として、各コミュニティ単位による活動が積極的にとり行われており、昨年よ り自立化、活性化を図るため、使途を特定しない一般財源としてコミュニティ事業交付金として おります。 そこで1点目、コミュニティ事業交付金の特徴的な使途と、今後期待される効果について伺い ます。 団塊の世代の皆様が定年を迎え、地域にて活躍していただける場づくりとして、団塊世代キ ャリア活用事業が3年計画で進められ、2年が経過し、最終年度となりました。 先日開催されました大人の学校祭も見学させていただきましたが、参加者から知多市内の 新たな発見や、新たな友人ができた、家庭料理ができるようになったなどの発表がなされてお り、今後の活躍に期待するものであります。 そこで2点目、団塊世代キャリア活用事業に期待する効果について伺います。 国際化が進み、市内には多くの外国人が暮らすようになりました。景気悪化による雇用不安 が一層厳しくなる中で、ますます生活相談や雇用相談が増加してくると思われます。 そこで3点目、外国人相談業務の実績と今後の取り組みについて伺います。 2番目は、「ときめき 個性豊かな人づくり」についてであります。 子どもたちの総合的な放課後対策として、文部科学省の放課後子ども教室推進事業と、厚 生労働省の放課後児童健全育成事業を一体的に取り組む、放課後子どもプランが新年度よ りスタートいたします。長年の懸案でありました学校敷地内での施設を活用する事業であり、岡 田、旭北、旭南及び旭東の4小学校での実施であります。 そこで1点目、放課後子どもプランの実施に向けた取り組みについて伺います。 全国学力テストについては、本年も実施されるようであります。テスト結果の公表や活用方法 については様々な意見があるようであります。 知多市の場合、一昨年の結果は、全国と比較して満足できる結果のようでありました。各学 校には多少のばらつきがあり、教育委員会として各学校に校内学力改善委員会の設置をして いくとのことでありました。 そこで2点目、全国学力テストに関して設置された校内学力改善委員会における取り組みと 効果について伺います。 生涯学習の関係では、公民館や社会教育施設での市民大学講座など積極的に展開されて おります。勤労文化会館では、毎年著名なアーチスト、芸能関係者をお呼びしており、市民に も好評であります。また、今年は地元の芸術家を小中学校への派遣などによる芸術・文化に ふれる機会を提供していくとのことであります。 そこで3点目として、芸術文化事業の推進について伺います。 スポーツ振興では、著名なスポーツ選手を招くジュニアスポーツ育成講座が予定されており ます。子どもたちにとって有名な選手に直接指導いただけることは、モチベーションが上がり、 技術面、精神面においても大きな効果が期待されます。 そこで4点目、ジュニアスポーツ団体の活動状況と育成講座の内容及び期待される効果につ いて伺います。 3番目は、「ふれあい あたたかい暮らしづくり」についてであります。 少子高齢化がますます進行する中にあり、高齢者支援、子育て支援、障がい者支援など、 安心で生きがいのある暮らしを確保するため、市民・地域・行政が連携、協力して、温かみの ある地域づくりを進めていくことが望まれます。 そこで1点目、新生児訪問事業の内容と期待される効果について。 2点目、親子ひろば事業等の子育て支援活動の拡充について伺います。 障がい者福祉については、4月より障がい者活動センターやまもも第2が開設されます。既 存のやまもも第1においても、景気低迷により仕事量が減少しているようであります。やまもも 第2では、新たな作業としてパンづくりや弁当づくりを通して、自立支援と生きがいづくりを進め ていくようであります。スムーズな立ち上げができるよう万全な準備をいただいていることとは 思います。 そこで3点目、障がい者活動センターやまもも第2の開設について伺います。 市民病院については、多くの公立病院が医療制度改革や医師不足により厳しい経営状況で あります。昨年7月に東海市・知多市医療連携等あり方検討会が設置され、6回にわたり検討 がなされ、このたび報告書が提出されました。その結論内容は、両市民病院の経営や施設を 完全統合し、適切な場所に適正規模の新病院を建設することが最も望ましいとの結論であり ます。 そこで4点目、東海市との病院連携等の進め方について伺います。 4番目は、「あんしん 安全なまちづくり」についてであります。 大地震や風水害など自然災害の被害を最小限に抑えるため、計画的に防災対策が進めら れております。 1月17日に開催されました防災まちづくり講演会では、旧山古志村の村長であられました長 島忠美衆議院議員の講演会が開催され、会場には多くの市民が参加され、超満員になる大 盛況でありました。市民の地震に対する意識の高さを改めて感じたところであります。 そこで、防災活動と耐震対策及び消防救急体制について、以下の質問をいたします。 1点目、市民による防災活動の推進に向けた意識啓発について。 2点目、小中学校校舎耐震改修事業と窓ガラス飛散防止対策について。 3点目、橋りょうの耐震化状況と今後の対策について。 4点目、救急救命士の配置状況と今後の研修計画について伺います。 5番目は、「うるおい さわやかな環境づくり」についてであります。 廃食用油の回収については、この地域で一早く実行され、本市の環境施策の取り組みは高 く評価されていると思います。公共施設に加え、清掃センターとリサイクルプラザでの拠点改修 に続き、つつじが丘、南粕谷でのモデル地区も試行され、21年度は全市に拡大するとのことで あります。回収はしたものの利用されないと温暖化防止にはなりません。 また、コモンレール式のディーゼルエンジンでは、バイオディーゼル燃料の使用に課題があ るとも聞いております。 そこで1点目、バイオディーゼル燃料を活用する上での課題について伺います。 環境に対する市民の意識も高まり、市内でも太陽光パネルを設置された住宅がよく目につく ようになりました。省エネルギー対策、温暖化防止策の一つとして、補助金制度が21年度も予 定されております。 そこで2点目、住宅用太陽光発電システム及び高効率給湯器設置費補助金の実績と支援の 考えについて伺います。 廃棄物処分場については、2月18日の中日新聞及び2月19日の読売新聞の報道によります と、衣浦3号地の最終処分場整備工事において、設計書と異なる施行がなされ、廃棄物の受 け入れ時期が遅れるとの報道がありました。 南5区の埋め立て終了は来年3月末と聞いておりますが、整地等の期間も必要であり、受け 入れはいつまでできるのか、また(仮称)東鴻之巣最終処分場の整備は来年3月末であり、知 多市の焼却残さが気になるところであります。 そこで3点目、廃棄物最終処分場の整備状況について伺います。 6番目は、「かいてき 魅力ある都市づくり」についてであります。 道路網の整備は、快適で利便性の高い都市形成を進める上で最も重要であります。都市計 画道路整備については、知多刈谷線、東海知多線の全線開通が早期に望まれるところであり ます。 そこで1点目、知多刈谷線・東海知多線整備の事業進捗について伺います。 知多東浦線については、国のまちづくり交付金事業の対象となり、寺本駅から長曽橋まで自 転車道路もあわせて整備が進んでおりますが、長曽橋から知多翔洋高校までが大変危険な 状況であり、重点的に整備を望むものであります。 そこで2点目、知多東浦線歩道整備の事業進捗について伺います。 駅周辺整備も順次進められており、本年は寺本駅前整備が終了し、エレベーターの設置が 完了いたしました。新舞子駅前整備は、駅前店舗にも御理解をいただき、整備が進んでいる 状況であります。 そこで3点目、新舞子駅周辺整備の事業進捗について伺います。 下水道整備については、市街化区域がほぼ完了したことにより、市街化調整区域の下水道 整備が進められてまいりました。大興寺団地や新舞子台、新南分区の対象区域の皆様から は、早急に整備がされることを期待されているところであります。 そこで4点目、市街化調整区域の下水道整備の事業進捗について伺います。 7番目は、「いきいき 創造性あふれる産業づくり」についてであります。 本年1月の愛知県の有効求人倍率が発表されました。2003年8月以来、5年5か月ぶりに0.9 倍となり、1.0倍を下回り雇用不安が深刻となりました。本市においては、緊急雇用対策として 道路施設保全作業や廃食用油回収選別作業に臨時職員を採用されるようであります。 そこで1点目、緊急雇用対策として実施する施策について伺います。 浦浜新田地区の産業用地整備についてでありますが、急激な景気後退局面となり、新たに 企業進出、設備投資をする企業が出てくるのか、非常に心配するものであります。 また、中日新聞のトヨタショックに関連して、豊田市では優良農地がトヨタ関連企業の倉庫に 転用されたり、刈谷市でも農地転用にかかわる記事が掲載されております。 そこで2点目、浦浜新田地区における企業誘致の進捗状況について伺います。 景気悪化の中で、今後の雇用対策としては、農業、林業、漁業など一次産業の見直しが叫 ばれております。本市としても担い手育成総合支援協議会を設置し、農業の担い手や遊休農 地対策が進められているようであります。 そこで3点目、遊休農地対策としての施策と民間企業参入について伺います。 8番目は、計画推進のためにについてであります。 財政計画については、経済情勢が大きく変化し、市の財政状況は一層厳しくなり、さらに深 刻さを増しているとのことであります。 そこで1点目、財政計画の将来予測について伺います。 チャレンジちた経営プランは、市役所の各組織が最大限の力を発揮し、市民が納得するサ ービスを効率的、効果的に提供できるような新しい視点で地域経営の未来像を検討し、その 実現に向けた取り組みを示すことをねらいとされております。 2月13日には、各課代表により第1回チャレンジ業務改善発表会が開催されました。それぞ れ問題意識を持ち、職員の意識改革も進められ、様々な人材育成に取り組まれていることだ と思います。 そこで2点目、チャレンジちた経営プランに基づく人材育成について伺います。 平成23年度を計画期間のはじまりとする第5次総合計画が本格的に着手する年であります。 第4次総合計画では、「みんなで創るあすのちた −夢がふくらむ緑園都市−」を将来像に掲 げてまいりました。時代の変化は、過去に比べ地球規模で急激な変化となっています。現在の 不況も昨年夏のリーマンブラザーズの破綻が引き金にして、世界大不況になりました。 このような時代背景から、総合計画を策定する10年は、不透明な要素が多いだけに困難を 極めることだと思います。 そこで3点目、第5次総合計画策定に向けた市長の基本姿勢について伺います。 以上で壇上での質問を終わります。 (14番 向山孝史議員 降壇し質問席へ移動) ○議長(松井卓朗) 市長。 (市長 登壇) ◎市長(加藤功) 14番 市民クラブ 向山孝史議員の代表質問にお答えいたします。 御質問の1番目、「かがやき 語り合う地域づくり」についての1点目、コミュニティ事業交付 金の特徴的な使途と今後期待される効果についてでございますが、本年度のコミュニティ事業 交付金の使途については導入初年度であるため、円滑な導入となるよう交付額については従 来の補助金額と激変が生じないよう緩和措置を設けました。 交付金制度は、使途について地域に裁量権をゆだねたものでございますが、従来どおりの 事業で予算を組み立てた地域がほとんどでありました。 しかしながら、今後は、地域独自の主体的なまちづくり活動への使途が増加するものと考え ております。 また、今後の期待する効果につきましては、地域の方々が地域のために真摯に意見を出し 合い、合意形成に至るプロセスが各コミュニティで展開されることこそ一般財源化事業の大き な効果であると考えております。 今後、時間をかけて地域住民による地域独自の事業が展開されるものと期待しており、地域 の独自性、自主性を尊重しながら支援してまいります。 次に2点目、団塊世代キャリア活用事業に期待する効果についてでございますが、この事業 は2007年問題と言われる大量に退職される団塊世代の方たちに、まちづくり活動への参加を 呼び掛けたもので、大人の学校と銘を打って昨年度から実施しております。2年目の今年度 は、生涯学習リレー講座など3つの教室に加え、参加者の企画・運営によるサークル活動を実 施し、48名が参加されております。特にサークル活動では、昨年度からの参加者が自ら取り組 む課題を設定し、まち歩き、自助具づくり、男性クッキング、パソコン技術の4つの活動に取り 組んだものであります。 また、2月22日には、今年度事業の成果発表会として学校祭が開催され、学生を含めたおよ そ100名が参加し、大人の学校を通じて得られた人的ネットワークなど、まちづくり活動に有益 な知識や情報が発表されました。 この事業を通じて参加者たちは、まちづくりに自主的にかかわる意識に芽生え、活動に必要 な知識はもち論、最も大切な一緒に活動する仲間を得ることができたと報告されています。こ の事業は、来年度も引き続き実施する予定で学生と実行委員会が内容を検討し、さらに主体 的にまちづくりに参加できるプラグラムを検討していく予定であります。 次に3点目、外国人相談業務の実績と今後の取り組みについてでございますが、外国人生 活相談は、多文化共生のまちづくりの一つとして、急増する外国人市民の日常生活における 手続や様々な悩み事の相談に応じるため、ポルトガル語とスペイン語による相談を平成18年 度にスタートさせました。相談件数は平成18年度が60件、19年度が147件、20年度が21年2月 末日現在、485件であります。市内における外国人市民の増加、相談事業が外国人市民に浸 透してきたこともあり、毎年増加してきております。また、相談内容も子どもの就学から保育園 の入園、児童手当、外国人登録、国民健康保険であり、最近では就労、生活保護も加わり、 多岐にわたっております。 したがいまして、当初週1回でスタートいたしました相談も、20年度からは週3回、さらに21年 度からは週5回に拡大して実施を予定しております。本事業は、外国人が同じ市民として日常 の生活での悩みや困り事を解消する上で有益な事業であると考えております。 今後におきましても関係各課と連携をとり、外国人市民にとっても住みよいまちとなるよう相 談事業を充実してまいりたいと考えております。 次に2番目、「ときめき 個性豊かな人づくり」についての1点目、放課後子どもプランの実施 に向けた取り組みについてでございますが、現在、開設を4月に予定している旭北、旭南、旭 東小学校は部屋の改修を終え、また校舎の増築棟の中に部屋を設ける岡田小学校は整備が 最終段階に入っております。3月中旬までには備品や消耗品を搬入し、健やかな放課後の生 活や生涯学習の場を整えてまいります。 これまでの取り組みとしては、子どもプランの推進母体となる運営委員会を4回開催し、全体 事業計画、児童クラブの入所基準、子ども教室の募集、コーディネーターや指導員等の業務 内容等の協議をいただきました。また、子どもプランの実施機関である各地区実行委員会もそ れぞれ4回開催し、運営方針、サポートスタッフ、ボランティアの確保等の協議をいただきまし た。2月には、よりよい児童クラブの運営のため、また父母同士の相談、交流の場とするた め、父母会を設立していただきました。現在、児童クラブ、子ども教室の指導員も決まり、それ ぞれの指導員会議、合同会議や事前研修を進めているところでございます。 今後は、子ども教室の登録児童の募集と講師やサポートスタッフを募り、子ども教室のプロ グラムの作成を行ってまいります。 いずれにいたしましても、地域の方々の知識、経験を地域の子どもたちに提供願い、放課後 の子どもたちの安全安心を確保し、子どもたちの健全育成を推進してまいります。 御質問の2点目から4点目につきましては、教育長から答弁させますので、よろしくお願いい たします。 次に3番目、「ふれあい あたたかい暮らしづくり」についての1点目、新生児訪問事業の内 容と期待される効果についてでございますが、この事業の内容は生後4か月までの乳児のい るすべての家庭を保健師や助産師、子育て支援グループのお母さんが訪問して、母親の様々 な不安や悩みを聞き、子育て支援に関する情報提供を行うものであります。 期待される効果については、支援が必要な家庭に対して、母子の心身の状況や養育環境な どを把握し、適切なサービスを行うことにより、育児不安の軽減や孤立化、児童虐待の未然防 止が図られる効果があると考えております。 また、第2子以降については、子育ての経験豊かなグループのお母さんが訪問する試みを 行いますが、訪問を受けたお母さんが子育てグループに参加し、将来的には他のお母さん方 を支援する立場になっていただくことも期待しているところであります。 次に2点目、親子ひろば事業等の子育て支援活動の拡充についてでございますが、子育て 家庭に対する育児不安の軽減、子育て中の親子が気軽に利用できる屋内を含めた遊び場の 確保、地域全体で子育てを支援する環境整備等の実現を図るため、就学前の親子を対象に 子育て広場事業を推進しており、特に市民との協働の趣旨にのっとり、市民への委託により実 施する子育て広場事業を親子ひろば事業と位置付けて、その拡充に努めているところであり ます。 従来親子ひろば事業は、公民館のホールなどを利用して月1回から3回の移動型で実施して まいりましたが、21年度は移動型として公民館等を利用する屋内の遊び場4か所で84回、緑と 花のふれあい公園を利用する屋外の遊び場で24回のほか、旭公園体育館の2階会議室を利 用する親子ひろばを長時間の利用が可能な週4日、1日5時間の常設型に拡充して実施する 予定であります。 また、子育て活動推進事業、子育て支援者情報発信事業につきましても、実績を踏まえ内容 の充実に努めてまいります。 次に3点目、障がい者活動センターやまもも第2の開設についてでございますが、施設運営 の準備につきましては、指定管理者をやまもも第1とあわせて社会福祉法人知多福祉会とい たしましたので、知的障がい者通所授産施設開設準備業務を知多福祉会に委託し、施設の開 設指定手続、職員の採用と研修、厨房等で使用する消耗品などの購入のほか、やまもも授産 所利用者から希望調査を行い、やまもも第2に通所する方の調整を行っているところでありま す。 やまもも第2の特徴であるパン工房につきましては、納入予定の厨房機器等の取り扱いに必 要なノウハウと、おいしいパン製造方法についての習得が進められており、販売ルートの確保 が必要となりますので、市民の皆さん方の御協力を期待しております。 次に4点目、東海市との病院連携等の進め方についてでございますが、平成21年度に設置 します東海市・知多市病院連携等協議会では、知多半島医療圏の北西部地域に求められる 二次救急医療や質の高い医療サービスを住民に提供するため、両病院の経営統合による医 療機能の再編等について協議を行う予定をしております。 知多市・東海市からおのおの2名の職員4名で協議会の事務局を4月1日に設置し、協議の 進め方等について調整をし、あり方検討会で御報告のありました課題等について、協議会で 個別具体的な検討を進めてまいりたいと考えております。 次に4番目、「あんしん 安全なまちづくり」についての1点目、市民による防災活動の推進に 向けた意識啓発についてでございますが、災害時の被害を軽減するためには、市民一人ひと りの防災意識の向上、事前の備えが必要となります。このため、引き続き出前講座、避難所 生活体験をはじめとする地区防災訓練や各イベント時での防災意識の普及、啓発に努めてま いります。 また、新年度は、家庭における防災対策をさらに推進していただくため、新たに携帯用の防 災ハンドブックを作成し、産業まつりなどの市民が集まるイベント時に配布するとともに、広報 紙への防災コーナーの定期的な掲載、コミュニティ防災研修会への支援などを計画しており、 ボランティア団体の協力も得ながら、社会福祉協議会と連携しつつボランティアの育成を含め た防災啓発に努めてまいります。 次に2点目、小中学校校舎耐震改修事業と窓ガラス飛散防止対策についてでございます が、小中学校の校舎耐震改修事業は、防災拠点となる公共施設等の耐震改修等計画に基づ き計画的に進めてきました。平成20年度末までの耐震改修事業の実績は、小中学校の改修・ 改築計画棟数61棟に対し43棟の工事が完了する見込みであります。今後の計画は平成22年 度を最終年度として進めてまいります。小学校では新田小学校6棟については21年度までに、 八幡小学校5棟については21、22年度の2か年で改築工事を実施してまいります。中学校で は、八幡中学校7棟につきましては21年度において耐震改修工事を実施いたします。 次に、窓ガラス飛散防止対策についてでございますが、園児や児童生徒が在園、在校中に 大規模地震が発生して、窓ガラスの飛散による被害を受けることを懸念いたしております。そ のため、地震防災に関し、より安全な施設とするため、21、22年度の2か年で園舎、学校の教 室等の窓ガラスに飛散防止のフィルムを張る対策を講じることといたしました。小中学校につ きましては、一部の学校では防災意識の向上と地震防災対策を兼ねて、防災教育の一環で主 に普通教室を主体に窓ガラスの一部に飛散防止フィルムやテープが張ってありますが、まだ 十分な状況ではありませんので、対策を進めてまいります。 また、保育園及び幼稚園につきましては、窓ガラス飛散防止対策が未実施でございまして、 保育園は改築する新知保育園を除く11園、幼稚園につきましては2園に飛散防止の対策を講 じてまいります。 次に3点目、橋りょうの耐震化状況と今後の対策についてでございますが、市が管理する橋 梁134橋のうち、緊急輸送路や防災道路における橋長8メートル以上の28橋を優先的に落橋 防止や橋脚の補強などの耐震化対策を順次進めております。平成20年度末には28橋すべて の補強工事が完了いたします。今後の対策につきましては、避難所へ通じる道路や通学路に かかる橋梁の耐震化として21年度に3橋の耐震調査を進めるとともに、橋梁の長寿命化に向 けた調査を実施してまいりたいと考えております。 次に4点目、救急救命士の配置状況と今後の研修計画についてでございますが、救命率の 向上が社会的に求められている中、救急救命士の果たす役割は、市民の安全な暮らしを守る ために欠かせないものと考えております。 現在の配置状況につきましては、本署5名、八幡出張所6名、旭出張所4名の計15名でござ います。 次に、今後の研修計画でございますが、昨年の救急救命士の乗車率は約91パーセントで、 今後、乗車率100パーセントを達成するために各救急隊に救急救命士2名を配置した18名体 制を整えてまいります。また、処置の高度化に向け、薬剤投与や器官挿管のできる救急救命 士を引き続き養成してまいります。 次に5番目、「うるおい さわやかな環境づくり」についての1点目、バイオディーゼル燃料を 活用する上での課題についてでございますが、一般的には燃料ホースの膨潤、燃料ポンプや 燃料フィルターの目詰まりといった課題が指摘されており、また御指摘のとおりコモンレール式 の車両は、機構や制御が精密のため高濃度のバイオディーゼル燃料を使用した場合には不 具合が発生するとの情報がございます。 本市では、コモンレール式でない車両にバイオディーゼル燃料を使用し、予防的に燃料フィ ルターの交換も実施しておりますので、現在のところトラブル等は発生しておりませんが、今 後、コモンレール式の車両の割合はさらに高まるものと思慮しております。先進地では、コモン レール式車両でのバイオディーゼル燃料の使用事例もございますので、今後も調査研究を進 めてまいります。 次に2点目、住宅用太陽光発電システム及び高効率給湯器設置費補助金の実績と支援の 考えについてでございますが、この補助金は地球温暖化防止対策の一環として、環境への負 荷の少ない循環型社会構築に対する市民の自主的な取り組みを支援するための制度として 設けております。住宅用太陽光発電システム設置者に対しては、平成13年度から本年度まで の8年間で173基分、高効率給湯器設置者に対しては、18年度から本年度までの3年間で595 台分の補助を行っております。 チャレンジちた経営プランにおいて、省エネルギー、新エネルギーに関する補助件数の目標 値を22年度までに累積件数で1,000件と設定しており、引き続き支援していくとともに今後も省 エネルギー、新エネルギーに関する国・県の新たな補助制度等も注視してまいります。 次に3点目、廃棄物最終処分場の整備状況についてでございますが、清掃センターから発 生する焼却残さの最終処分先である新舞子沖の財団法人愛知臨海環境整備センターは、平 成21年12月末を搬入期限としており、その後、整地作業等を行い22年3月末に終了することと しております。このため、市では、最終処分場を確保するため、本年度から(仮称)東鴻之巣最 終処分場建設工事に着手し、22年4月の供用開始を目指し工事を進めているところでありま す。愛知臨海環境整備センターが計画しております衣浦港3号地の最終処分場建設事業は、 20年4月建設に着手し、工事を進めておりますが、護岸工事の地盤の一部を改良する必要が 生じたため、当初予定しておりました22年4月の供用開始が9か月ほど遅れる見通しとなり、 その間のつなぎの処分場の確保に努めていくと聞いております。 市としましては、22年1月から3月までの3か月間の処分先が必要であるため、愛知臨海環 境整備センター及び愛知県に対し、22年3月末の終了を堅持する中で可能な限り搬入期間の 延長を要望しているところであります。現時点では衣浦港3号地の工事の遅れは、知多市へ の影響はないと考えておりますが、今後とも適正な処理が行われるよう愛知県に申し入れを行 ってまいります。 次に6番目、「かいてき 魅力ある都市づくり」についての1点目、知多刈谷線・東海知多線整 備の事業進捗についてでございますが、知多刈谷線は愛知用水七曲トンネルから市道池下線 までの区間において平成16年度より工事に着手し、21年度は七曲上池付近の道路改良及び 待池東側の県道知多東浦線から市道池下線までの区間において、20年度に引き続き道路整 備を行い、この区間の供用開始をする予定であります。 次に、東海知多線は平成17年度から工事に着手し、21年度では旭北中学校南の市道日長 4号線との交差部での道路改良工事及び交通安全施設の工事を行い、21年12月までに日長 工区の供用開始を予定しております。 次に2点目、知多東浦線歩道整備の事業進捗についてでございますが、寺本駅から長曽橋 西交差点までは市が事業主体となり、歩道景観整備を平成19年度より着手しております。ま た、20年度より県からの受託事業により、自転車走行環境整備もあわせて実施しており、21年 度には中島交差点付近より長曽橋西交差点付近までの歩道整備及び自転車走行環境整備 を完了する予定であります。 次に長曽橋西交差点から知多翔洋高校までの区間については、愛知県が事業主体となり廻 間入口交差点から知多翔洋高校までの歩道のない区間を第1工区として平成17年度から用 地取得を進め、19年度には一部工事着手しておりますが、引き続き用地買収等、県へ協力を 行い、一日も早い完成を目指してまいりたいと考えております。 次に3点目、新舞子駅周辺整備の事業進捗についてでございますが、新舞子駅は空港アク セスである名鉄常滑線の特急停車駅であり、また市の観光拠点である新舞子マリーンパーク などへの最寄り駅として、駅利用者の利便性の向上を図るため順次整備を進めております。 駅周辺整備の事業進捗でございますが、駅東広場整備につきましては、今年度、鉄道事業 者との合意を得てロータリー及び広場整備などを実施しており、3月末にはほぼ完成する予定 であります。また、住民の方の交通安全を確保するため、21年度に駅北側の日長10号踏切へ の歩道設置及び前後の歩道整備を行う予定であります。駅西道路整備につきましては、19年 度より整備に必要な用地交渉を鋭意進めてまいりましたが、ほぼ完了したことから、新舞子1 号踏切の閉鎖を考慮し、21年度に生活道路の整備を行う予定であります。 次に4点目、市街化調整区域の下水道整備の事業進捗についてでございますが、市街化調 整区域の整備につきましては、整備面積150ヘクタールの計画で、今年度から大興寺第1分区 の面整備工事に着手、3月末に大興寺団地を包含する区域を供用開始いたします。平成21年 度は大興寺団地内の老朽化した汚水管の更正工事を行うとともに、新舞子台分区と新知保育 園の園舎改築工事にあわせ新南分区の一部について測量設計を行う計画であります。 今後の計画といたしましては、引き続き大興寺第1分区をはじめ新舞子台分区、新南分区の 整備を順次行い、生活環境の改善に努めてまいります。 次に7番目、「いきいき 創造性あふれる産業づくり」についての1点目、緊急雇用対策として 実施する施策についてでございますが、昨今の経済情勢、雇用情勢の悪化を受け、国は緊急 雇用対策として全国の都道府県に総額4,000億円の交付金を配分します。都道府県では、この 交付金で基金を造成し、21年度から3年間、市町村や企業などが行う新規の雇用対策事業に 対し支援をするものであります。事業は2つに区分され、1つ目の緊急雇用創出事業は、6か 月までの短期間の雇用創出を目的として実施するもの、2つ目のふるさと雇用再生事業は、1 年以上の雇用の創出を目的に実施するものであります。 知多市への3年間の配分予定額は、緊急雇用創出事業が4,730万円、ふるさと雇用再生事 業は2,880万円、合計7,610万円でございます。この制度を活用した21年度事業につきまして は、道路施設保全事業及び廃食用油回収選別事業の2事業を緊急雇用創出事業として予算 計上しており、両事業で臨時職員を採用し、求職者の雇用の確保に努めてまいりますが、年 度の途中においても雇用対策として、必要な事業を掘り起こし実施していきたいと考えておりま す。 次に2点目、浦浜新田地区における企業誘致の進捗状況についてでございますが、昨年、 知多市企業立地推進本部を設置し、企業誘致の基本方針を定めるとともに浦浜新田地区に 進出を希望する企業を確保するため、本市独自の仕組みとして立地希望企業登録制度を設 けました。この制度のねらいとしては、企業誘致の基本方針に基づく企業選定、事業化に向け てのリスク回避などでございます。この制度に基づく募集は、昨年11月から12月にかけて行 い、その結果9社の登録申し出がありました。面積で申し上げますと立地可能面積約10ヘクタ ールに対し、9社の立地希望する面積の合計は約13ヘクタールとなっております。また、これら の企業について企業立地推進本部で審査し、9社すべての登録を認め優先順位を決定いたし ました。現在、決定した優先順位の高い企業から立地場所、必要なインフラ等について調整を 進めているところでございます。 次に3点目、遊休農地対策としての施策と民間企業参入についてでございますが、農地の有 効利用は食料の安定供給の基礎的基盤と同時に、自然環境の保全、水田による水の一時貯 留機能並びに良好な景観形成など多面的な機能を備えており、大変重要なことであると考えて おります。 本市では、遊休農地の解消と有効活用を図るため、市民農園や後継者確保へ向けた農業 塾の開設、地域営農団体への支援、農地流動化事業の推進など総合的な営農支援活動を継 続的に推進しております。また、民間企業等による特殊法人の参入につきましても本市の基本 構想に基づき、知多市担い手育成総合支援協議会を中心に農業委員会、愛知県、農協、土 地改良区、地域の農業者との協議を進め促進を図ってまいります。 次に8番目、計画推進のための1点目、財政計画の将来予測についてでございますが、昨 年11月に第9次実施計画における財政計画について、市税の減少等による厳しい見通しを報 告しましたが、その後の予測以上の景気悪化のため法人市民税の減は見込みを超え、さらに 個人所得の落ち込みも考慮しますと、平成22年度以降の個人市民税の減少も懸念される状 況となっており、健全財政の維持に対する危機感が高まっております。 新年度予算においては、緊急かつ重要な大型事業を推進するため、市債や基金繰入金の 最大限の活用により財源確保を図ったものですが、その結果、財政調整基金と大規模事業基 金がともに7億円を割り込む残高見込みとなり、今後、市税等の減少分を財政調整基金など で補うことが難しくなってきております。 こうしたことから、減少する歳入に見合った歳出組み立てが不可欠であり、平成22年度以降 においては、当面、緊縮型の予算にせざるを得ない状況であります。新年度におきましては、 改めて収入見通しを立て、財政計画を取りまとめていきますが、将来にわたる健全財政維持 のため、全庁的な取り組みにより既存の事務事業の廃止・凍結・見直しなどによる歳出削減策 を検討していく考えでございます。 次に2点目、チャレンジちた経営プランに基づく人材育成についてでございますが、チャレン ジちた経営プランは、市役所の各組織が最大限の力を発揮し、市民が納得するサービスを効 率的、効果的に提供できるよう職員の創意工夫を引き出すとともに、経営に対する意識と能力 を高めていくことを基本方針としております。このチャレンジちた経営プランを受け、市民の目 線で考え、状況の変化を先取りし、果敢に行動する職員を目指した人材育成基本方針を策定 し、職員研修を通じて能力向上に努めております。 今年度実施いたしましたチャレンジ業務改善事業は、職場の身近な業務の改善を実施し、 その成果を市民や職員の前で発表いたしました。職員の創意工夫をスピーディーに実施、実 現すること、またその成果について振り返る機会を設けることで、職務に対する意欲や意識向 上につながっていくことを期待しております。 また、来年度におきましては、全国的な企業立地の動向等から見た自治体の経営戦略や国 レベルでの施策形成の考え方など、より高度な知識や経験を習得する研修として、経済産業 省へ4月から2年間、職員を派遣してまいります。この派遣職員の選考に当たっては、公募に より意欲のある職員を求めました。こうした派遣研修に限らず、内部研修におきましても庁内 公募制度を活用し、チャレンジ精神があふれ、学習意欲の旺盛な職員の育成と発掘を目指し てまいりたいと考えております。 次に3点目、第5次総合計画策定に向けた市長の基本姿勢についてでございますが、戦後 60年余りの時が流れ、知多市政も40周年を迎えようとしておりますが、社会経済情勢の変化 が目まぐるしく、厳しさが増している今日、少子化、高齢化社会への対応、情報通信技術の高 度化、国際化、さらには環境問題など、地方自治体は地方分権により基礎的自治体として果 たす役割や取り組んでいかなければならない課題が増え、市政の担う役割はますます重要に なるものと考えております。そのため第5次総合計画の策定に当たっては、知多市のまちづく りの展望を明確に示していく必要があり、にぎわいや活力ある地域づくりを進めていくことが重 要なことと思っております。地域の魅力や特徴を活かした、住んでみたい、訪れてみたいまち づくりを進めていくためには、多くの市民からお話をお聞きし、知多市のよさを引き出し、地域 の誇り、地域の夢を計画に描いていくことがこれからのまちづくりの第一歩になるものと考えて おります。 昨年実施しました市民アンケートでは、これからのまちづくりの方向性の設問では、災害や犯 罪がなく、安心して暮らせるまちという回答が一番でございました。市長就任以来、これまで私 が進めてまいりました安心安全なまちづくりという政策が市民の共感を呼び、市民とともにまち づくりが進んでいると意を強くしている次第であります。 今、直面している課題は、次代を担う若い世代に先送りしてはならないものであり、大地に根 を張り、そびえ立つ大木のごとく、しっかりと地に足を付け、急激な社会変化への対応を見誤ら ず、本市の将来に確かな展望を持ちながら、市民の皆さん一人ひとりが将来に夢と希望が持 て、この知多市に生まれて育つことに誇りと自信を持っていただける知多市をつくる市政を力 強く推進していかなければならないと思っております。以上で壇上からの答弁を終わります。 (市長 降壇) ○議長(松井卓朗) 教育長。 ◎教育長(戸谷肇) 御質問の2番目、「ときめき 個性豊かな人づくり」についての2点目、全国学力テストに関し て設置された校内学力改善委員会における取り組みと効果についてでございますが、全国学 力テストの結果を受けて、各学校において校長、教頭、教務主任、テストを受けた学年の主任 などで構成する校内検証改善委員会を設置して、自校の児童生徒の学力状況について愛知 県教育委員会から提供された分析プログラムを手がかりとして、国語・算数・数学のどこに課 題があるのかを分析し、今後の学習指導のあり方を検討いたしております。 さらに、質問紙調査により明らかになった生活習慣の状況と学力との相関関係も調べまし た。学力検証改善委員会での検討結果については、読解力や活用力の向上といった具体的 な課題解決に向けた指導方法の確立や、長時間テレビやゲームに夢中になるといった生活習 慣の改善に向けての指導に役立てております。 こうした取り組みにより、学校全体としての課題を全職員が共有するとともに、課題を意識し た学習活動や学校運営の改善に活かしていくことができるという効果が上がっております。 また、校内検証改善委員会での学力に関する分析結果や生活習慣に関する分析結果を保 護者に知らせることにより、家庭学習の意欲を高めることにもつなげ、児童生徒の基礎、基本 の学力が確かなものとなるよう学校を挙げて取り組んでまいりたいと考えております。 次に3点目、芸術文化事業の推進についてでございますが、多くの市民、特に青少年が芸術 文化にふれる機会を提供することは、市民の芸術文化に対する意識の高揚はもとより、青少 年の健全な精神をはぐくむために大変重要なことでございます。 平成21年度の勤労文化会館及び小中学校での芸術文化事業につきましては、勤労文化会 館つつじホールを使用する、「なごみーず」アコースティックナイトin知多、米村でんじろう化学 実験教室をはじめ、地元出身者や地元で活躍しているアーチストの方が出演するミニコンサー トも勤労文化会館やまももホールで2回開催する予定でございます。 また、地元芸術家の小中学校派遣事業につきまして21年度は八幡、佐布里、岡田、旭南の 4小学校と東部中学校を予定し、児童生徒が直接芸術家とふれあい、鑑賞することによって本 物の芸術に接する機会を提供してまいります。 さらに、歴史民俗博物館の特別展(仮称)愛美社と草土社の時代の開催の折に、出光興産と 共催で記念コンサートを行うとともに、市民の方々の日頃の成果の発表の場として市民美術展 を開催してまいります。 次に4点目、ジュニアスポーツ団体の活動状況と育成講座の内容及び期待される効果につ いてでございますが、活動状況といたしましては、現在、市内で活動するジュニアスポーツ団体 は軟式野球、サッカーなど17種目の76団体、約2,500人であります。活動の場所は主に小中学 校の体育館、グラウンド及び屋外体育施設、市民体育館などであります。また、日頃の練習の 成果を発揮し、相互の親睦と友好を深めるためにジュニアスポーツ大会を体育協会に委託し て7種目を開催いたしております。 次に、育成講座の内容及び期待される効果でありますが、著名なアスリートを招き、講演や 実技指導を行い、基礎、基本の練習やテクニックを習得するとともに、夢と希望を持ってスポ ーツに取り組むよう育成を図るもので、知多市体育協会の各競技部に委託し開催しておりま す。19年度は柔道女子63キロ級金メダリストの谷本歩実選手を招いております。20年度におき ましては卓球競技でオリンピックに4大会連続出場されました松下浩二氏のほか3人の選手を 招き実技指導をしていただいております。21年度は陸上競技を取り上げ、日本代表選手を招 き、10月か11月頃に育成講座を開催予定いたしております。走ることはスポーツの基本であ り、今回は走ることの大切さ、正しい走り方、どうしたら早く走れるかといったことを子どもたち に習得してもらえればと考えておりますので、よろしくお願いいたします。 ○議長(松井卓朗) 14番 市民クラブ 向山孝史議員。 ◆14番(向山孝史) それぞれ答弁いただきましてありがとうございました。12時を回っておりますが、1点再質問 をお願いしたいと思っております。 総合計画に関しましては、知多市の将来像や魅力的で住みたくなるまちづくりなどの構想を るるお聞きいたしました。知多市のまちづくりに情熱と積極性を感じました。本年秋には市長任 期が満了となります。第5次総合計画に関しては、市長自らの手で推し進めていただきたいと 思うところでありますが、先ほど明和会の会長からも再質問がありましたが、3期目の出馬に ついてのお考えをお聞きしたいと思います。よろしくお願いします。 ○議長(松井卓朗) 市長。 ◎市長(加藤功) 大変温かいお言葉をいただきましてありがとうございます。 この第5次総合計画を市長の手によって進めていただきたいということでございます。私も2 期目が間もなく終わるわけでございますけれども、この間、知多市の発展、市民の幸せのため にあらゆる事務事業等についても全力をもって取り組んできたわけでございます。そうしたこと で、それぞれ評価があるかと思いますけれども、一応の成果も上がったということを思っており ます。そういう中、次の第5次総合計画についても引き続き市民の皆さん方、また議会の皆さ ん方の温かい御理解、御支援等がいただけるならば喜んで事業を進めてまいりたいというふう に考えておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(松井卓朗) 14番 市民クラブ 向山孝史議員。 ◆14番(向山孝史) ありがとうございました。 それでは、要望を数点申し上げまして、終わらさせていただきたいと思います。 まず、1番目の2点目でございますが、団塊世代キャリア活用事業については、3年事業で終 了するわけですが、団塊の世代のみならず、市民参画にはまだまだ男性の参加が少ないよう であります。したがいまして、新たな男性の居場所づくりの仕掛けをお願いしておきたいなと思 っております。 2番目の1点目、放課後子どもプラン実施については、学校敷地内での事業が図られ感謝す るものであります。保護者にとっても学校敷地内で放課後を見ていただけることにより、安心で あると思います。子ども教室と児童クラブの連携や学校との連携などを密にしていただき、子 どもたちにとって楽しく有意義な教室の運営をお願いするとともに、全小学校への拡大、さらに は既存児童クラブとの調整もお願いしておきたいと思います。 3番目の3点目の関係でございますが、障がい者活動センターやまもも第2については、新 たな立ち上げとなり様々な問題も発生するかと思います。指定管理者である知多福祉会との 連携を密にするとともに、軌道に乗るまではバックアップ体制づくりをお願いしておきたいと思 います。 病院関係でございますが、東海市との病院連携について、4月より4名の専従体制で事務局 による協議会を立ち上げてくるということでございます。私ども市民クラブは、今まで病院に関 する問題意識を持ち、全国の特徴ある自治体病院の視察をしてまいりました。昨年1月には高 知県医療センター、PFIによる病院建設と病院経営状況、先月は京都府綾部市立病院、福知 山市の大江病院などを視察してまいりました。各病院とも公設民営化として人件費を含めた大 胆な改革がなされておりました。改革には強いリーダーシップのとれる人材が必要であるととも に、社団法人の設立や民営化の必要性を感じたところであります。 市民病院は、地域住民の生命と健康を守る大切な財産であります。市民にとって将来を見 据えたスクラップアンドビルドの精神で、地域の利害を超えた連携などへの理解活動を進める ことをお願いしておきます。 4番目の2点目、地震はいつ発生するかわかりません。地震が来ないことが一番であります が、もしもの備えが必要であり、危機管理意識を持ち、窓ガラス飛散防止対策などできるもの はできるだけ早く対策をお願いしておきたいと思います。 5番目の3点目、最終処分場の関係でありますが、壇上でも申し上げましたが、南5区の埋 め立て完了から東鴻之巣完成までのラップ期間がなく、焼却残さの処分を心配するものであり ます。先ほどは愛知県なりアセックに対して申し入れをするということでありましたが、残さ処分 に困ることのないような対応をお願いしておきたいと思います。 6番目の1点目、東海知多線の整備については、来年度に日長工区が完成するとのことであ ります。完成いたしますと、朝夕の車の流れが変化してくることが想定されます。特に朝は美城 ヶ根の交差点が渋滞することが予想されます。開通後の交通量の調査をするとともに、右折帯 を設けるなど155号の拡幅をぜひ計画していただくことをお願いしておきます。 知多東浦線においては、長曽橋から知多翔洋高校まで県事業ということでございますが、大 変危険な状況だと私は思っております。歩道整備を早急に進めていただくことをお願いしてお きたいと思います。 7番目の2点目でありますが、浦浜新田地区については、早急な景気回復を望み、計画どお りに企業誘致を期待するところでありますが、先ほどの答弁の中で1社が辞退したというような こともお聞きしたところでございます。開発はしたが塩漬けの土地が発生するということのない ように進めていただくことを要望しておきたいと思います。 最後になりましたが、市長は3期目に向けて喜んでやりたいというような意欲を示していただ いたものと思っています。市民クラブといたしましては、出身組織や連合愛知知多協議会との 政策協定を確認しながら今後の調整をしてまいりたいと考えております。 大変厳しい経済情勢であるだけに、かじ取りは困難を極めるものだと推測いたしますが、廃 すべきは廃し、改めるべきは改める、やるべきはやるの姿勢で事務事業の廃止、凍結、見直 しなど加藤市長のバイタリティーと情熱で進めていただきますことをお願いいたしまして、代表 質問を終わらさせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(松井卓朗) 14番 市民クラブ 向山孝史議員の質問を終わります。 (14番 向山孝史議員 自席へ移
![]() |