車速感応ドアロック
自動車のドアロックを自動でやっちゃいましょうというものです。
車速約12km(パルス約4Hz)になるとロック。シフトをNorPに戻すとアンロック。
05年になるとほとんどのワンボックスカーなどは時速が一定の速さになると自動でロックがかかるものを出してきました。
これの利点は、ロックをかけ忘れたときなど、小さい子供がドアを開けて落っこちないようにするというのもありますし、ロックをかける手間も省けます。また、シフトをPポジションに戻すとアンロック、エンジンが切れるとアンロックという機能も備わっています。
ここは車への取り付けに関してまとめていきます。しかし、車といっても実に多くの種類がありますよね。車種によって電気系統がバラバラ。年式によっても違うそうです。ココではNISSANのラルゴへの取り付けを説明します。
//作業は各自の責任で行ってください。不具合等の問題等、管理人は一切関係していません//
赤=アクセサリ 黒=アース 白=車速センサー信号 灰=L端子 黄=Pシフトポジション信号等(プラスコントロール) 橙=Pシフトポジション信号線(マイナスコントロール) 緑=ドアロックスイッチ線 青=ドアアンロックスイッチ線 |
はじめにインパネを外します。 センターから見て左のパネルは手で引っ張ればOK。 シガーライター部は右にずらすと外れます。 コネクタを外しておきましょう。 その後、カップホルダー内のボルト2本とセンターボックス内のボルト 2本、シガーライター部を外した奥のネジ2本、その左側側面のネジ1 本を外せばOK。 |
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センターコンソールを外したところ。 写真に見られる銀色のボックスはA/Tコントロールユニットです。 ここから、車速パルスとPシフト信号を読み取ります。 車速パルスは黄/緑の色の線(ボルト上側) Pシフト信号線は茶/黄の色の線(ボルト下側) 写真ではボルトを外してコネクタも外してあります。 |
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L端子はアクセルペダル上方のデカカプラーにあります。 狭くて作業がしにくかったですが何とか気力で乗り切りました。 配線色は白/赤です。 |
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リモコンエントリーユニットの配線です。 アクセルペダルの右側のカバーを外すとカプラーが3つあります。 写真の一番左側の白いカプラーです。 割り込みリレーを入れるため、配線をカットします。 LOCK→紫 UNLOCK→赤/紫 切断作業ですので慎重におこないます。 切った線にはギボシ端子を取り付けます。 |
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線を切断してカプラーを外しました。 作業が楽になります。 |
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ドアロックユニットはA/Tコントロールユニットに取り付けました。 今はガムテで張ってあるだけです。 車は振動が多いので、できるだけしっかり固定したほうがよいでしょう。 |
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リモコンエントリーユニットとドア側 の配線に割り込みリレーを入れたところです。 この写真から上に3ついったところで切断した線ですね。 配線を間違えると、車両側のリレーがショートしてしまうので 間違えないように注意して配線をおこないます。 |
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ある程度配線を完了いたしました。 線は結束バンド等でまとめておきます。 ACC電源はシガーライターから取りました。 本体はA/Tユニットのほうへ格納しています。 割り込みリレーはアクセルペダル右方に格納しています。 配線時に線が足らなくなるので、市販の0.50psのコードで延長します。 線のつなぎ合わせは圧着端子でおこないます。 線の分岐には市販の赤い分岐タップが便利です。 |
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割り込みリレーはアクセルペダル 右方のカバー内の奥に貼り付けました。 |
本体(DLU03−N) | 配線先 |
ACC 赤 | シガーライター・オーディオ等 |
マイナス 黒 | ボディーアース(車体)など |
車速センサー 白 | A/Tコントロールユニット 黄/緑 |
Pシフトポジション 黄 | A/Tコントロールユニット 茶/黄 |
L端子 灰 | 足元上側のカプラー 白/赤 |
Pシフトポジション 橙 | 足元のカプラー 橙/黒 |
ドアロックスイッチ線 緑 | 割込みリレーの緑 |
ドアアンロックスイッチ線 青 | 割込みリレーの青 |
割込みリレー(WKR02) | 配線先 |
赤 | アクセサリ |
灰 | リモコンコントロールユニット赤/紫(ユニット側) |
灰/黒 | リモコンコントロールユニット赤/紫(ドア側) |
桃 | リモコンコントロールユニット紫(ユニット側) |
桃/黒 | リモコンコントロールユニット紫(ドア側) |
緑 | DLU03-Nの緑 |
青 | DLU03-Nの青 |
配線を完了して動作確認してみました。キーをACCに入れると、ユニットのLEDが4回点滅します。
写真では説明していませんでしたが、Pシフトポジション橙(オレンジの線)を足元上のカプラー(割込みリレーを入れたカプラー)の橙/黒に分岐させますと、集中スイッチ(運転席のドアスイッチ)でアンロックしたとき、車速で再ロックできるようになります。その機能が要らない人は接続しなくても構いません。車速が約12キロになるとガチャっとロックがかかります。ぃぃですね〜。そしてシフトを戻すと、解除。この自動でアンロックしてくれる機能がすばらしい。カギを開けて外に出るのは、すこし手間がかかります。手動でやる癖がついてる人はいいですがね。
このキットは八木澤Webページで購入できます。