四季桜

愛知県の豊田にある小原村。ここで四季桜が咲く。実は聞くまで全然知らなかった。1年に二度も咲く桜があるなんてことを。

お誘いのままについていった。桜は確かに桜だった。何度も、何度も、花びらを確かめた。
市場城という城跡には桜が咲き乱れて、一緒に紅葉もあって、なおかつ石垣。しかも雪がちらついていた。

季節ってなんだろう?花ってなんだろう?
春の花の代名詞である桜が秋、今を盛りに咲いている。染井吉野ほど、迫力はなくとも可憐で、優しげで、何より頼りなげに。

あなたはなぜ、今咲いているの?
思わず花びらを見つめる。染井吉野よりも小さな、花びら。香りもほとんどない。

桜だからといって、ひとくくりにしてはいけない。そう、秋に咲く桜も、あっていい。
人だって、同じだ。秋に咲く、人があってもいい。

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和紙の里である小原村には工芸館があって作品が展示されている。
素敵な和歌茶碗があって、「はるなれや うれしかりけり これの世に うめあればこそ いくてふものを」と
刻まれていた。素直な歌だ。

季節はただ、素直に感受すればいい。桜が秋に咲いても、秋に咲く桜もあるものだと、ただ思えばいい。
秋桜と書いてコスモスと読ませた人に一言、秋にも桜は咲くと伝えれらたら、なお素敵だろう。

友達から頂いた写真を2枚載せておく。多分思う人からみれば、秋の桜の優しさが伝わるだろう。



写真ははずしました。ご想像ください。

 

 

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