● 姫路城

私ははたからみると「あほなほど」姫路城が好きである。周知のことだが、姫路にいって千姫の小路を堪能する。

別に特にすごい美しい場所だと思って通る人は少ないかもしれない。
あそこにある、腰掛けやすいベンチに座り、1日を過ごす。優しい時間。

2年前の春、桜が満開ですごく美しい姫路城をみた。姫路城に詳しい人さえ、あんな城はみたことないといった。
姫路城、千姫のいた場所。千姫のことが好きな私にはなんだかいろいろな思いが混ざる場所であったが、
その日は考える余裕すらなかった。

桜の木は花を咲かす為に1年の歳月を必要とする。1ヶ月前に皮をはいでもピンク色の染物原料になるほど
全身で桜色を演出する。そして、あっという間に散ってしまう。
あなたは1年かけて1日の為に生きていくことを望めるだろうか?振り返ってみて欲しい。
私は桜の木をいつも尊敬している。私には出来ない素敵を誰にもなんにも言わずやってのけてしまうから。

姫路城は石垣の組み方がきついらしく、根が上手く張れない。
だから微妙な位置関係を保ったまま、成長をしていく。
千姫のこみちにある桜は石垣とのバランスが最高にいい。

危うげで、でもしっかりしていて・・・・・こういうのを愛情と呼ぶのだろうか?(笑)

友人の写真家が素敵な写真をとってくれて、それは現像までして保存している。
現実よりもさらに美しい桜の姿に見とれて、家に「額」と「設置場所」まで用意してみた。
春になったら飾ってみようと思う。あの瞬間を忘れない為に。

春にこの話をしたいと思っていたが、姫路城の写真をスライドショーというもので見ていると
我慢ができなくなった。城、というものは存外にいいものだ。
歩く速度で見る私の光景は誰にも伝えることが出来ないので、伝えることが出来る人を大切にしたい。

写真をとる方、あなたの視点で見えた美しいお城を、教えてください。(^^ゞ
いざと言う時に言葉にはならないが姫路城の写真1枚にひどく感動し、写真が好きになった。
とても感謝している。写真家様、ありがとう。

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