| 議会報告 平成16年3月11日議会の質問 ←戻る | ||
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おはようございます未来の井上正人です。議長のお許しをいただきましたので、先に通告した順序に従って質問いたします。一昨日来同趣旨の質問が多々あろうかと思いますがより色をつけた答弁をいただけるものと期待しまして質問に入ります。 政府の示す景気を表す指標も改善傾向を示すものが多くなってきました。また東海4県[愛知岐阜三重静岡]の景気予測調査も3期連続で改善し、前期プラスとなった大企業に続き中堅企業も、この1〜3月期は、7年ぶりにプラスに転じたようです。 一方UFJ総研の予想によるとフリーターは今後も増え続け、2010年には2001年より59万人増え476万人になるとのことです。フリーターは、1人当たりの年間消費が103万9千円で、正社員の282万9千円と比較して半分以下で、GDPを押し下げる原因になっています。ちなみに2010年フリーター人口ピーク時の消費損失額は9.8兆円規模だそうです。 まだまだ本格的な景気回復とは行かないようです。そんな中、鉄鋼大手4社の2004年3月期の連結業績見通しは、各社とも軒並み増益予想だそうです。この時期にこそ始めなければならないことがあると思います。東海市は鉄とランのまちを標榜してきました。鉄のおかげで市の財政は潤い、発展に多大な貢献をしました。 反面、鉄のまちはすなわち公害の町をイメージさせます。確かに公害防止協定の締結に尽力された企業や関係各位の努力により、大気汚染を示す指標は近隣市町と大差ないところまで来ています。ただ一つ環境基準のない降下ばいじんをのぞいては。そういう点では昨年設置された防護ネットの効果に期待しています。環境というものはただ基準値をクリアしていればよいというものでもないと思います。住民が不快と感じることや、生活に支障を来たすことは極力無くしていかなければなりません。景気が落ち込み業績が悪いときに、収益増につながらない環境保全のための設備投資をお願いしてもなかなか難しいのが現状です、防護ネット設置はとても良い例です、企業業績が上向いてきた今こそ企業も含めた東海市にかかわる全員で、住民が快適に生活できる環境づくりに協働、共創の精神で、努力すべきではないでしょうか。以上のような観点から質問事項の1点目環境行政で、いろいろ整備すべき点はありますが今回は質問要旨にもあるように降下ばいじんを減らす方法についてお訪ねします。 質問項目の1点目 平成10年度における公害防止協定の見直しで 降下ばいじんを報告事項から外した理由はいかがか。またその後減少しているならよいが、 海岸沿いの南部地域では増加傾向にあるようです そこで質問項目の2点目 環境基準にはないが降下ばいじんも公害防止協定の中に盛り込み、しっかりと減らす目標を定めるべきではないかと思います。 私の個人的な考えを申し上げます私は、降下ばいじんについては発想の転換が必要だとおもっております、たしかに市内平均はピーク時よりも半分以下に減少しました、たとえ市内月平均値が、 1平方キロメートル当たり4トンに改善されても、10トン近く降るところがあってはなんにもなりません、私は市内各測定地点で最高値が5トンを下回ることを目指すべきであると思っております。 昨日の答弁で産、官,学,民での研究機関の設置をおっしゃっておられました。私はその民の人選については月によっては10トンを上回るばいじんが降る文化センター.養父児童館周辺に住む住民や、 また年間平均5トン近く降る大田、横須賀中学校近くの住民を中心にして産、官、学、も参加して降下ばいじん対策をメインテーマにした生活環境改善に向けて話し合う場の設置をお願いしたい。 次に質問事項の2点目 東海市の表玄関づくりである、中心街整備事業についてお尋ねします。 平成4年9月の事業計画決定から11年半たちますが、ようやく区域内あちらこちらで工事が始まりまた、建物移転も719戸のうち約200戸が完了したようです。当初の計画では平成17年度完成予定でしたが、10年間延長して平成27年度に完成予定となりました。遅れの原因はさまざまですが、「まだうちはやってもらわんでもええ」などの移転する側の住民の都合や、市にどうしてもと頼まれて、小さい建物を先に移転したら、本丸の大きい建物の移転で税金の優遇ができなくなって感情的にこじれたり、遺跡が見つかり発掘調査を行ったりと、いろいろあると思いますが、やはり不況による税収の落ち込みで財源が不足したことが大きいのではないかと思います。また昨年3月の私の質問で鉄道高架事業の仮線工事着手は、平成15年度との答弁をいただきました、がこれもまだ着工していないようです。工期の遅れは対象住民にとってはかりしれない負担となって跳ねかえってきます。幸いこのところ移転希望者が殺到しているとのことです。これらの希望者をなるべく早く受け入れることが必要だと思います。 そこで質問要旨の平成27年度までの事業完了予定についてお尋ねします。 質問項目の1点目 事業計画決定から11年以上経過、また平成9年2月の仮換地指定から6年経過して200戸しか移転できなかったのに、これから平成27年までの12年間で、 残り500戸余りをどのような方法で移転させるのか、また早く移転したいと申し出ている人を待たせる事のないような、腰を据えた資金計画を年度別にお尋ねしたい。 質問項目の2点目 平成6年度に示された市街地再開発基本計画中、組合施行で行う、東西それぞれの街区のいつ立ち上げてどのくらいに完成する予定か、駅の完成に間に合うのかお尋ねいたします。 次に質問事項の3点目 太田川駅周辺のにぎわいづくりについておたずねします。大田まちづくり研究会で将来の中心市街地はどのようにするか、いろいろ議論を重ねてきました。また将来像の提案もしてきました。そんな中での整備事業工期の10年延長です,現在はどんでん広場として活用していますが、以下はそれ以前の苦労話です。ユニー太田川店の移転等が現実のものになると、完成までの間商店街はどうやって生き残るか、またユニーが無くなるとそういえば大田から履き物やさん、精肉店が1件も無くなる、これは住民とくにお年寄りなど車による移動手段のない方にとって大変なことだと気づきました、そこでまずユニーさんに規模は小さくてもよいからスーパーを跡地でやってくれるようお願いしたが断られました、理由は商売できる期間が10年しかないのに元は取れない、また工事車両が行き来してとても商売にはならないとの事でした。2〜3話も来ているがユニーとしては駐車場か住宅展示場に貸すとの返事でした。まちづくり研究会の有志がこれは自分たちでやるしかないと立ち上がりました。TMOも検討したが期間的に間に合わず協同組合も検討したようですが、協同組合では商売をしてはいけないなどの制約がありまた、第3セクター方式もうまくいきませんでした。そんなわけで株式会社にせざるを得なかったと聞いております。 その後はご承知のとおりでこの中にも協力された人もおられるとおもいますが、200名の1万円株主を募集、また「地産地消」の観点から「新鮮安全安心」にこだわって、地元で取れた農産物の直売所を中心に、まわりに飲食店などを配したどんでん広場をスタートさせました。 太田川駅周辺の活性化のために有志が立ち上がったのです。なかなかできることではありません。このどんでん広場が元気でないと、太田川駅周辺の市街地再開発事業にも支障をきたす恐れがあります。 そこで質問要旨のどんでん広場活用によるにぎわいづくりについてお尋ねします。 将来の太田川駅前を考えると今のどんでん広場は格好のモデルではないでしょうか、すなわちどんでん広場をにぎやかにすることが将来の太田川駅前のにぎわいづくりにつながると思います。どのような方策があるか伺いまして壇上からの質問を終わります。 |
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