市民の安心を支えて、安定した質の高い医療サービスを効率的に提供していくためには、様々なハードルをクリアして、必要とされる医療体制を整えることが重要と考えております。
そのために必要なことは、これまでも申し上げましたとおり、各診療科に常勤医師を安定的に配置していくことが最優先の課題でございますが、ご案内のとおり、現実としては不可能に近い状況でございます。
現在、医師の確保のために、大学医局への働きかけやインターネットでの募集、個人的なルートを使っての接触など、考えられる様々な手段を利用して、努力を重ねておりますが、現時点では良い結果が出ておりません。
このような状況は、医療制度改革全般の課題の一つとなっておりますが、一病院の努力では限界もあることから、地域全体で解決していくことも重要な選択肢の一つであり、例えば、直近の課題の解決に向けて、医師会や他病院との連携・協力を強め、国が示している医師不足が深刻な診療科の再編や集約化、救急医療体制の整備等によって医師不足をカバーしていくことも考えられます。
また、将来に向けてのビジョンをしっかり示して、地域全体の合意を形成しながら、地域の医療体制の整備を図っていくことも重要な課題と認識しており、両面での対応が必要と考えております。
障害者の方々への配慮につきましても、院内において順次改善等を進めているところでございますが、引き続き障害者の方々も利用しやすい設備と環境づくりに努力してまいります。
|