3月のひとりごと

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03/03/22(土)

Hさん宅に何度電話をしても通じないと思ったら、何と奥さんが急性胃炎で入院されたとのことで、お見舞いに行った。だいぶ、元気そうだったが、ちょっと心配。私たちも無理をしないようにしよう。今日もイラク攻撃のニュースが続く。戦争は眠らない。


03/03/21(金)

TVは一日中イラク攻撃のニュースをやっていた。去年講演を聴いた、宮田律先生がニュース解説に出ていた。先生は、アラブに行くとアラブ人と間違えられるそうだ。コメントにも戦争拡大を阻止したいという気持ちが表れていた。早く終結して欲しい。息子2から電話があり、無事東京に居るようだ。さて、オーストラリアはだいじょうぶだろうか。


03/03/20(木)

とうとう、アメリカの攻撃が始まった。さて、どんな状態になったら止めてくれるのだろうか。市民まで巻き込むつもりだろうか。フセイン大統領だけが目標なのだろうか。ただ威嚇だけなのだろうか。「峰打ちじゃ、安心せい。」と言ってくれないかな。

来年はまた一年生担任らしい。希望が通ってうれしい。息子のケイタイに電話してみたが連絡が付かない。心配だ。夜はまた、プールに行く。まだまだ、ダメ。アマゾンから、山崎まさよしのシングルと久石譲のアルバムを買ったのが届いていた。2枚ともいい買い物だった。満足。


03/03/19(水)

すっきりと晴れ、卒業式は無事終わった。午後は休暇を取り、老舗の料亭で女性職員の昼食会。職場のこと、家庭のこと、趣味のことなど話がはずむ。一年間、お互いお疲れさまでした。夜息子2からTEL。ローマ。もうすぐ、飛行機に乗ると言って切れた。もうすぐっていつのこと?戦争が始まるんだよ。早く帰っておいで。といって、私たちも危ないかな。ま、いいんですけど。 


03/03/18(火)

昨夜遅く突然思い出したのは、前任校の卒業生に祝電を打ってなかったことだった。焦って朝電話をしようとしたが、8時からじゃないと受け付けてもらえないらしい。しかたなく、放課にケイタイで打つ。「ご卒業おめでとうございます。楽しかったことも、悲しかったことも、明日のあなたのために。」夜は私の明日のために主人とプールに行く。最初に行ったところは、あいにく臨時休業日だったので、ちょっと足を延ばしてあいち健康プラザへ行く。ここは、夜九時までやっているし、一人500円で、設備は高級ホテル顔負けだし、その割りに利用者が少ないのだ。今日は、水慣れ程度で、ウオーキングを200m、ビート板を使って、ばた足、カエル足を200m、平泳ぎを100mぐらいで終わった。水泳は苦手だ。力が入りすぎて、沈んで行く。後何回ぐらいやると楽に泳げるのかな?吉永小百合を目指してがんばろう。


03/03/17(月)

「海の上のピアニスト」読了。映画も叙情性があったが、本(戯曲の形を取っている)は詩に近い。あるいは謎掛けだ。謎は掛けっぱなしで、すっきりとした結末ではない。問いかけられた読者は、欲求不満を抱え、作者は何が言いたかったのだろうと、また、この人の作品を追い求めるのかもしれない。「問いが答えになっている」と、堀田義衛が書いていたが、それは、この本のことのような気がする。答えは見つからないということだろうか。難しい哲学はわかんなーい。哲学Q&Aのようなサイトは無いものだろうか。


03/03/16(日)
Uのテニス。途中で雨が降り出し中止。図書館へ寄る。午後から美容院。夜は通知表を仕上げる。

03/03/15(土)

堀田義衛「バルセローナにて」を読了。美しく深い言葉が連なる旅行記、エッセイの形を取りながら、さにあらず、ヨーロッパのくんずほぐれずの歴史の断片が鮮やかに浮き彫りにされていた。3部に別れ、「アンドリン村にて」は古代、「グラナダにて」は中世、「バルセローナにて」は近代のスペインを描いている。スペインに住んでいるからこそ見えてきたことが書かれているが、その目はあくまでも富山弁で言うところの「旅の人」のそれだ。

「私は元来聖堂や教会の内部に入ることを好まない。人々がそれぞれの人生の節目節目に教会へ来て、手を合わせて懺悔あるいは祈りをしているところへ土足でもって踏み込むようにして、内部のあちこちを見物して歩くという行為が厭なのであった。」

礼節を知っている人だ。しかし、外国人だからこそ客観的な目で書けたのかもしれない。実際、フィクションかノンフィクションか分からないが、土地の人は筆者が外国人だからこそ話せるんだと言っている。それほどスペインの人々は深い傷を負っているのだ。いや、この人は自身の戦争体験を遠い外国の地で再確認しているのだ。最後の章を読んで確信した。スペイン内戦でフランコ側で戦ったイタリア人、キケ老人に、こう語らせている。

「この拡声器の攻撃には本当に参った。何故なら彼らの言うことは、いちいち本当だったからだ。相手がスペインの労働者、農民であることも本当ならばわれわれがイタリアの労働者、というよりは失業者と貧農であるというのも本当なのだ。それが互いに戦うべき理由がどこにある、と来れば、誰だって考えるだろうよ。おれが敵側へ行かなかった唯一の理由は、本当のこと、つまりは真実と爆弾や砲弾を一緒くたにして投げつけられたのではたまらん、という、たったそれだけの理由だった。」

「その様々な旗を見ながら、おれは考えたものだ。この世には、国や党派というものがある限りでは、実にいろいろな旗がありうる。けれども、国や党派を越えての、人間全部を代表する旗というものは、やはり無いものなんだな、とね。」

この人は日本の戦争前後のことを知っているはずだ。それを作品にしてきたのだろうか。このような大きな目で日本の国というものを眺めることはできたのだろうか。私は、高校生の時に「広場の孤独」を1ページ読んだだけで寄りつかなかった。今は読めるかもしれない。


03/03/14(金)
朝のFMでドボルザークのバイオリン協奏曲を聴いた。いかにも彼らしいスラブ的な旋律。演奏者は知らない人だったが、バイオリンの音がとても澄んでいた。夜のMステで山崎まさよしを見た。アレンジに一部チェロが使ってあって、あら、私と同じこと考えてる人がいると思った。ラヂオの録音を聞き直したらなんだ、チェロが使ってあるではないか。だけど、そうじゃなくて、ほら、クレッシェンドで渦巻くように、ほら、あの曲のように。うーん、確かサイモンとガーファンクルのアルバムにあったでしょ。なんだったっけ。

03/03/13(木)
息子2からの荷物がようやく届いた。ずっしり重い。ルーブル美術館などの図録が3冊CDが数枚、ワインが4本。貧乏旅行のはずなのに、お金はあるのかな?

03/03/12(水)

テニススクール。バックハンドのスライスがようやくできるようになった。今までバックは両手打ちだったが、スライスは両手ではやりにくいので、片手だ。インパクトだけしっかりしておけば割と力を入れなくても長いボールが打てる。今日はバックのスライス、バックのショートバウンドのローボレー、バックのボレーと3段活用だったので、右お尻が筋肉痛だ。最後の試合は一勝一敗。高校生のタケちゃんが素晴らしく上手かった。

テニスに出かけるとき、カーラヂオでバッハの無伴奏チェロ組曲第1番をやっていた。それまで、些細なことで主人と口げんかをしてむしゃくしゃしていたのが、不思議に鎮まる。カザルスではなかったが、それでも、十分だ。この曲は、やるせないとき、腹が立つとき、いつも広い心で慰めてくれる。


03/03/10(月)

いよいよ小泉首相には腹が立つ。なんで、国連決議ではなく、アメリカに追従するのか!日本こそ、世界の世論に戦争反対を訴えることのできる国だというのに。日本国民に問うて見よ。この戦争に荷担していいのかと。イラクが日本に何をした?アラブ諸国が日本に何をした?アメリカは世界を自分の思い通りにしようとしている。利害にとらわれず、少しでも道理がわかった人なら、この戦争の正当性に疑問を抱くだろう。


03/03/09(日)

昨日に劣らず今日も風が強い。Uのテニスに出かけた。こんな天気のせいか私を入れて5人だった。今日は球筋がよく見え、バックのショートストロークができた。主人と組むとやはり勝てない。帰りパジェロのエンジンの音がおかしいのでスタンドでオイル交換をしてもらう。待ってる間に小じゃれたイタリア料理の店で昼食。イタリア料理なのにenfant。レジの側に言語交流サークルのチラシが置いてあったのでもらってきた。出かけてみようかな?書店に寄り、オーストラリアの本、「山と渓谷」深田久弥の世界特集、「職員会議に出たクロ」を買った。もう本は買わないはずだったのに〜

Uのテニスに出かけるときカーラジオで、シューベルトの未完成交響曲をやっていた。誰の指揮、どこのオーケストラかはわからない。丁寧な演奏だったが、重かった。拍を忠実に守っていて、流れの美しさ、力強さを殺していた。音符は伝える手段に過ぎないのに、それをなぞる余り、作者の伝えたい本当のところをくみ取っていない気がした。先日の山崎まさよしの「襟裳岬」に違和感があるのもそう。詩の意味を考えてごらん。あんな風に朗々と歌ってはいけない。


03/03/08(土)

主人がまた、試合だった。今日は予選は通ったものの、本戦は最初に強いところと当たったらしく、惜しいところで負けたそうだ。しかし、あんたはえらい。そうやって、何度も挑戦してるから。私は試合になるとえらく緊張してしまう。足がふるえ、喉が引きつり、思考能力ゼロ。中学校では器械体操をしていたのだが、大事な試合で、緊張のあまり、平均台に乗ったとたん向こう側へ落ちた思い出がある。とにかく、試合、試験など、能力を試されるものはイヤだ。


03/03/07(金)

ダイエーでスーツケースを買った。かなり大きく、私が入れそうなほどだ。主人は色が気に入ったらしい。この前遊びに来たHさんの奥さんがうちの黄色の壁を誉めてくれたので黄色がいいみたい。今度のレガシーも黄色だから、上手く薦めたら買う気になるかもしれない。さて、家に帰ったら脳天気息子2から絵はがきが来ていた。パリ。小包を関税着払いで送ったそうだ。いかにも、らしい。今は物騒な時期だから、とにかく無事で帰って欲しい。時間がなかったので、お茶だけ飲んで急いで習字に行く。めずらしく誉められた。今日は芯の通ったいい線が引けた。「あしひきの山のしづくに妹待つとわれ立ちぬれぬ山のしづくに(大津皇子)」遠距離恋愛かしら。


03/03/06(木)

山崎まさよしはなぜ結婚できないのだろうか。それは、常人には理解できない部分があるからかもしれない。天才と呼ばれる人に見られる狂気に似たものが感じられる。それは、場合によっては不思議な力となり、ふとしたきっかけで人を引きつけ、その魅力に一度虜になるとそこから抜出せない。しかし、奇しくも主演した「奇跡の人」の克己のように、いつ何時破壊的人格が現れるかわからない。そんな不安を抱えて結婚に踏み切る女性は居ないだろう。


03/03/05(水)

山崎まさよしの番組があったが、今日はスクールの日だった。時間に余裕がなかったが、マニュアルを読みながら、がんばって録画予約をした。普段ならそんなことは難しくてできない人である。そもそも、機械音痴な私がインターネットをやり始めたのも、山崎まさよしの公式サイトを覗いてみたかったからだ。要するに、やる気になったら何でもできるのだ。すべて、モチヴェーションが大切。テニスから帰ったらちゃんと録画ができていた。素晴らしい。番組もいらない小細工はなく、カバー曲や新曲もやってくれて充実していた。最初は緊張していたが、次第に固さが取れていくのが分かった。今年はたぶん、OKSTという弾き語りのライブがあるだろう。今から楽しみだ。


03/03/04(火)

返却日を過ぎてしまったので図書館に寄る。Harry Potter and the Goblet of Fire があったので借りた。枕にできるほどの厚さだ。半分は日本語版で読んだので、また、2週間ぐらいかかるかな。これなら、真夜中まで読むこともないだろう。


03/03/03 (月)

目がかゆい。花粉症である。鼻水も垂れる。胃がむかつく。昨日はすぐ床についた。今朝はお茶しか飲まなかった。胃も花粉症の症状なのだろうか?


03/03/02 (日)

組合の動員で春闘決起集会に参加。一万人参加ということですごい人出だった。昨日の映画を思い出した。ローハンの砦に押し寄せる一万のオークたち。群衆の中にいるとそれだけで何か見えない力が働く気がする。個人を貫くことは難しい。北朝鮮の人たちもこんな状態なのかなとふと思った。デモ行進までやったが、シュプレヒコールはしょぼかった。なにやら不安で突破口のない不景気は続く。その後丸善をうろつく。洋書コーナーで英語で日記を書こうという本を見つける。よほど買おうかなと思ったが止める。明治屋で、小石チョコとパスタを買う。無印良品をうろついていたら、主人からケイタイ。しかたなく帰る。午後は主人を手伝ってバラの大苗を4本植える。つるバラの根っこを取るのが大変だった。


03/03/01 (土)

Hさん夫妻とイタリア料理店で旅行の打ち合わせ。その後Hさん宅でケアンズ観光のビデオを見ながら計画を練る。Hさん夫妻は私たちより10歳ぐらい若い。キュランダ、グレイトバリアリーフ、バルーン、エステ。私は最初にバテそうだ。Hさん宅をおいとまし、ロードオブザリングを見に行く。今日は映画の日ということで、千円だった。ラッキー。映画は3時間の大作。3部作の2番目ということで、唐突に始まり唐突に終わった。全編が闘いに明け暮れていた。あれだけ費用を掛けて、なんなんだ。3部作にする必要はあるのだろうか。テーマがぼやけるような気がする。ナウシカの方が感動したよ。