7月のひとりごと

 

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04/07/02   
例のごとく突然,息子2が帰ってきた。今日はコンサートの予定だったので,3人会場で待ち合わせ。行き違いがありチケットが1枚無駄になった。しかし,最後は合流できてめでたし。12人の女声室内合唱でハーモニーは良かったが厚みに欠ける。3部の佐藤眞の組曲は,合唱部だった高校時代を思いだし懐かしさで胸がいっぱいになった。

04/07/03   
何はともあれ,息子がいると何事にも気力が出てくる。長年の習性が細胞に組み込まれているのかもしれない。息子2は遅蒔きながら就職活動だ。帰ってきたのは昔のデッサンを取りにきたのだ。髪を短く切り,スーツにネクタイの写真はどこの誰だ。昨夜遅くまで履歴書らしき物を書いていた。私は付き合って,TVでウインブルドンを観戦。やっぱりフェデラーは素晴らしい,と,途中で眠気に勝てず寝てしまった。やっぱりストレート勝ちでしたか?

04/07/04   

志望会社に無事必要書類や作品などを送り,8時からのレイトショウに間に合った。3人でスパイダーマン2を観る。前作は観ていないのだが,これは素直な作りの映画だった。ちょっとレトロなヒーローと主人公やそれを取り巻く人々がごく普通で懐かしい感じがした。私が子どもの頃のヒーローものを観ているようだった。マトリックスのように乾いていなくて,悪者の設定もはっきりしていてわかりやすかった。子どもから大人まで楽しめる良い映画だと思う。夏休みまでやっているといいな。

今朝は久しぶりにUのテニス。7時から11時まで。練習はやはりきつい。すぐに息があがる。薄曇りだったが,半袖の跡がくっきり付いてしまった。

午後から庭仕事。ずっと放ってあったので,かなりのジャングルだったが,ようやく庭の全貌が現れた。今年は雨が多く春のバラが良くなかったし,ビワの実も例年の半分以下。しかし,ブドウはいつの間にか出窓にうまいこと絡まって日除けになっている。主人がジェノベーゼのために種子を蒔いたバジルがびっしり芽を出したので,大きいプランターに植え替えをした。毎日ジェノベーゼができそうなぐらいあった。


04/07/06   
7時から3人でプール。夕食の後二人ともソファでいびきをかいて寝てしまった。いびきの波長がそっくりだ。

04/07/07   
子どもの頃は天の川はうちの前で普通に見えていた。おりひめとひこぼしはきっとあれだろうと見当をつけて,いつ動くのかなとじっと見ていた記憶がある。今日は少し雲がかかっていたが,ちゃんと見えていた。こと座のベガとわし座のアルタイル。これに白鳥座のデネブを併せて夏の大三角形をつくる。

04/07/08   
昨日の夕食は息子お手製のラザニアだった。オレガノやナツメグなども使い,なかなか美味しかった。オーブンの皿いっぱいに作ってくれたのでまだ残っている。今朝,私と同じ電車で帰っていった。彼も大人になったなあ。などと感慨に耽っていたのに・・・・・・・・・・・。今回の忘れ物は彼の下宿の鍵だった。主人は早く帰り急遽宅急便で送ったそうだ。やれやれ。

04/07/09   
「あ,しまった。また,この子たちの車両だ。」朝の通勤電車だ。たいてい同じ場所に陣取っている女子高校生二人組。車両の半分の人には聞こえるような大きな声でしゃべっている。学校のこと,友達のこと,タレントのことなどなど。たいていは悪口だ。いやでも耳に入ってくるので迷惑なのだが,時にはなかなか鋭い意見もあるのでおもしろい。今日は中学時代の教師批評と性教育の授業についてだった。そうか,中学では一斉授業で避妊を教えているのか。

04/07/11   
昨日の雷をを伴った大雨で梅雨が明けたのだろうか,朝から夏の空だった。7時からUのテニス。管理事務所が開いていなくて30分遅れ。早めに終わって,シャワーを浴び,簡単な昼食をとって,ダイビングの打ち合わせに行く。来週黒島へ行くのだ。台風で串本が2回中止になったので,思い切って沖縄に行くことにしたのだ。同行する人は去年から始めた年輩の方が多く,ちょっと安心した。ダイビング用のキャリングケースを買っていなかったが,オーストラリアへ行ったときに買った大きなスーツケースに二人分の器材が入ったので,これを宅急便で送ればOK。もう半年以上も潜っていないのでちょっと不安だ。だいじょうぶかなあ。

04/07/18   

ルンデで工藤重典のコンサート。フルートのソロをあんなに間近に聴いたのは初めてだ。バイオリンでもそうだが演奏者の息づかいまでわかるので,いっしょに演奏しているような気持ちになってくる。工藤重典はNHKのフルート教室から知っているが,見た目は普通のおじさん。額もはげ上がっていてあまり芸術家然としていない。しかし,その音色は洒脱で華やかである。色が感じられる。メンデルスゾーンはロマンチックに,新作のJ・M・ダマーズは揺らぐ風のように,サティは純朴に,ビゼーはこてこてに,バッハは神々しく。残念なのはグルックの「精霊の踊り」が聴けなかったこと。伴奏者のジェフリー・グライスも素晴らしかった。陰のように,足音のように,恋人のようにぴったり寄り添う。新作のCD「PAISAGE」を買い,二人にサインを貰った。


04/07/20   
無事終業式。1学期間,何かにつけて反抗的だった子が,式の前に机の側に寄ってきて「先生,今まですまん。」と殊勝に言う。どういう心境の変化なのだろう。彼は彼なりに「十歳の壁」を越えようとしているのだろう。息子2の就職の壁はどうなのだろう。この前の会社の面接が水曜日にあるというメール。一次が通ったらしい。それだけでも奇跡だ。

04/07/21   

山崎まさよしのラジオ番組で,一昨日のライブ音源を流していた。野外らしい熱気と高揚感のある演奏だった。行きたかったなあ。そういえば5年前の富士急が私の初ライブだったっけ。意外に少年っぽいという印象だった。5年も経って今や貫禄さえ感じられる。そして,ますます遠い人になる。


04/07/22   
今日から26日まで黒島でダイビング。台風が来ませんように。パンパン。

04/07/27   

黒島はこれ以上は望めないという最高の好天に恵まれた。おてんとさんありがとう。ダイビングは3日間で7本潜った。出会った魚は数え切れないほど。最後にはナポレオンフイッシュまで現れた。黒島はハート型の珊瑚礁でできた小さな島。200人ちょっとの住民とその10倍の牛がいる。車は走っているが,信号はどこにもない。4つの集落があり島の真ん中に小学校兼中学校が一つ。たまばあさんがやっている商店が一軒。その近くにちょっとした展望台あって島が全部見渡せる。どこまでも青い海と空と牧草の緑,その中に点々と牛がのんびり草を食べている。夜ともなれば満天に降る星。珊瑚の砂浜に寝転がって,波の音を聞きながら流れ星を見つけた。最後のダイビングの日,島の祭りがあり,手漕ぎ船の競争や島の歌と踊り。その夜は宿舎のオーナーの方のお宅に伺って,どんと出された泡盛を飲む。シークワーサーというスダチに似た実をしぼって飲むとおいしいんだなこれが。オーナーの方が三線でいろんな島歌を歌ってくれた。陽気な節に合いの手や指笛が入って賑やかだったがどことなし哀調を帯びていて耳に残る。そこには私たちのような観光客だけでなく近所の人たちも自分のお酒を持ち寄ってやおらやおらと寄ってくる。宴はいつまで続いたか知らないが,私たちは来たときと同じようにトラックの荷台に乗って帰った。・・・。まだいろいろあったけど,書ききれないから,ダイビングのページに近いうちにUPしよう。


04/07/30   
私は夏休みバージョンに入っているが,世間一般は相変わらずお仕事だ。ご苦労様です。さて,時間だけはいつも通り7時に家を出て駅まで送ってもらい,今日も電車が混むかなと足取りも重く改札に向かうと,エスカレーターの前に日焼けした体育会系ヤーさんっぽい大男がヌッと立っていて私に「おはようございます」と挨拶する。わーびっくりした。Nさんじゃないか。黒島ツアーの引率インストラクターだ。思わず「こんなところで何をしているの?」と言ってしまった。そしたら,彼はタッタッタとその場を一周行進し,チラシの束を見せた。そっか,新会員勧誘のチラシ配りなんだ。こんな朝早くからご苦労様。彼は仕事の顔に戻って,「ツアー楽しかったですか?体調はいいですか?」と気遣ってくれる。彼は確か息子と同じぐらいだ。がんばってるね。