3月のひとりごと

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05/3/30(水) 砲台は魚礁となりて幾年や

サイパンにてアドバンスの講習終了。8ヶ月ぶりだったので,初日4本はきつかった。しかも,名にし負うグロットとナイトダイビングもあったのだ。色々大変なことがあったけど,とにかく,無事アドバンスが取れてうれしい。いっしょに行った他の5人の人は既にアドバンスを持っていて,いろんなポイントに出かけていた。ウミガメや沈船の話を訊くとうらやましかったが,これで私たちも行けるポイントが広がった。次はどこを潜るか楽しみだ。サイパン島は戦後6メートル海抜が下がっていて,砲台がいくつか海の中に沈んでいた。今はちょっとした魚礁になっている。ダイビングショップのインストラクターが苦労して餌付けしたのだそうだ。幸せな老後を見るようだ。最後の夕食は街に出てわいわいとお酒も飲んだ。8年サイパンにいるというインストラクターHさんの話がおもしろかった。そのうちいつかUPしよう。


05/3/21(月) 門出の荷真白き富士の裾野行く

息子2の引っ越しを無事終えた。老パジェロに詰めるだけ詰めて3人で帰ってきた。良い天気に恵まれて良かった。真っ青な空に聳える富士山が彼の門出を祝ってくれるようだった。今回はほんとに運に恵まれた。明日からも気を引き締めてがんばって欲しい。


05/3/17(木) まな板にまします珍魚手に負えず

主人が「げんげ」という珍しい魚を買ってきた。流し台に無造作に置かれていた。最初はイカだと思った。しっかりした背骨はなく,白くどてっと横たわっていて表面がぬめっている。しっぽはシーラカンスのようで人相はどう見ても極悪人のようだ。鋭い歯が並ぶしっかりした顎,額がつぶされたように平べったく,ギョロッとした目は上目遣いにこちらを睨んでいる。主人の方が帰宅が早く,買い物をして貰ったのは嬉しいが,こんな魚をさばく気にはなれません。しかも,どう料理していいか分からないと来ている。主人がネットで調べたら私の故郷の富山にしかいない魚のようだが,私はお目にかかったことはない。唐揚げがおいしそうだったので,ぶつ切りにしてもらい,酒と醤油につけてから片栗粉で揚げた。味はまあまあだったが,良く揚げたのに身が固まらずプニプニしている。ゼラチン質が多分に含まれているのだそうだ。コラーゲンたっぷりで体によさそうであるが,もう一回食べたいとは思わない。「げんげ」について情報を知っている方はお知らせ下さい。


05/3/12(土) 我が家にもようやく春ぞきたるらし 

卒業の年を迎えたが息子2は就職できず,私たちは顔を見合わせどうなることかと思っていたが,こちらの地方の大学院になんとか合格することができた。今の美大の院も薦められたらしいが,私学は何かとお金がかかるらしく彼なりに経済を考えたらしい。こちらの学校は公立で,彼の言葉によると「何でもやり放題」だそうだ。彼のやり放題に税金を払う方には申し訳ないが,私たちには授業料の負担が少なくて済み大変ありがたいことだ。2年間のうちに彼のやる気が何らかの形になってくれるよう祈る。


05/3/6(日) ままならずボードに任せ初滑り 

テニススクールのツアーで草津温泉スキー場に行ってきた。観光バス深夜発朝着でしんどかったし,スキー場は適度な斜面が少なく短いので,いまいちだった。宿は大きな施設でボーリングなどの娯楽やプールまであったので,スキーを早めに切り上げてプールで泳いだ。腰が痛かったのが治った。二日目は午前中しか行動できなかったし,スキー靴がくるぶしに当たって痛いので,ホテル併設のホームゲレンデでボードにチャレンジすることにした。セッティングからままならず,立つのもやっと。何度も転びまくったが最後の2本ははなんとか転ばないで下まで行けた。まだ,横滑り中心である。面白くなってきたところなので,今度の休みには安いセットを買おうかと思っている。おばさんのスキーヤーは見かけるが,おばさんのボーダーは見かけない。やってもいいかな?


05/3/2(水) 日本語の行方は知らず車掌室 

朝の通勤電車にて。「入り口付近に立ち止まらないでください。降りますお客様を通して下さい。」最初は言いまちがいかと思った。ところが,私が降りるまで少なくとも3回は「降・り・ま・す・お客様」というのだ。アナウンスするからには正しい日本語を使って欲しい。「降りられる」または「お降りになる」もしくは「降りる」でもよいだろう。何で「降ります」なんだ。車掌室に行ってどなりこみたい気分だった。明日また同じアナウンスだったらこの鉄道会社にひとこと言ってやろう。


05/3/1(火) 幼子のくしゃみ一つに胸痛む 

朝の通勤電車にて。普通のOLに見えた。茶髪,細い項,色白の顔にぱっちりした黒目勝ちの目。指はマニキュアが丁寧に塗ってあり,足はヒールのあるパンプス。違うのは彼女の胸に生後6ヶ月ぐらいの女の赤ちゃんがいることだ。この時間帯に乗ってくるのがおかしいでしょ。どんな事情か知らないが,まだ生まれて一年に満たず,アーとかンクンクとしかいえないのに。途中まで機嫌の良かった赤ちゃんは,そのうちクシュンとくしゃみを1つし,同時にかわいい鼻から鼻水が出た。若い母親はすかさずティッシュを取り出し鼻汁をふこうとするが,赤ちゃんは嫌がってむずかる。私の目の前にその子がいるので,顔だけであやしてやった。私と目が合い,赤ちゃんは泣くのをやめる。安堵する。やがて乗り換えの駅に着き,乗客の大半は降り,その母子は席に座る。子を持つということはやはり大事なことだと思う。そうやって苦労して,あなたも私も育てられたのだ。