9月のひとりごと

05/9/23(金) 描くものは胸の真ん中占めるもの

ゴッホ展が終わろうとしている。やっと時間が空いたので主人と見に行く。会場に着いたのは11時ぐらいだったろうか、何人もの係員の誘導になんと大仰なと思いながら入る。入ってみると大変な人だった。最初から並んでいると何時間かかるかわからないので、隙間があるところをねらってあちこち見歩いた。「ひまわり」は8月で終了していたが、「糸杉」はあった。一番良かったのは今回の目玉「夜のカフェテラス」。煌く星に照らされた街と明るいカフェテラスとそこに集まった人たちが描かれていて彼の絵画の行く末を決めた絵だ。夜空の占める面積は少ないがその青の温かみと星たちの主張を持った輝きに目がいく。もう一つ気に入ったのは「ミリエの肖像」だ。翠のバックに赤い帽子、黒い制服の色のコントラスがきついわりにまとまっている。多分面積の配分が絶妙なのだろう。非常に自身に満ちた筆致で描いてあり勢いを感じさせる。右肩の月と星だけは宙に浮いたような模様のようなあやふやな存在であるが、不思議なアクセントとなっている。この展覧会は、ゴッホの作品だけでなく、彼の成長と共に影響を受けた同時代の作品が共に展示してあり、作風の変遷が良くわかった。ゴーギャンは彼の悲劇的な末期に関わる人物だが、その作風は観念的であり全体の構想をきちっと考えてから絵筆をとっている様に思える。絵の具の塗りは非常に薄い。ゴッホとは対照的だ。この二人が分かれたのは当然の結果だろう。ゴッホの絵はあまりにも有名で今や超ポピュラーであるが、あの時代には誰もやらなかったことをやったのだ。それは、誰にも認められなくてもなんとおもしろいことだったろう。本の絵が数点ある。それは父親の巨大な本であったり、パリでののゾラやモーパッサンの小説であったりするのだが、それを見てこの人は本当に自分が興味を持っているものしか描けないのだなと感じた。万人に受けそうな構図、淡い美しい絵なんぞ絶対描かないのだろう。だから、くどいほどのちょっとえげつなささえ感じる存在感のある絵ができたのだろう。 


05/9/19(月) 中秋の名月見たし三角点

昨夜遅く無事帰宅。昨日からの頭痛がひどく熱っぽい。北沢峠から登ったので、黒戸尾根より登りやすいと思うし、空身に近いザックだったが、それでもやはりハードだった。敗因は前日に睡眠時間が十分取れなかったことと、広河原までのバスが混み1時間以上立ったまま揺れていたこと駒津峰とのコルから本峰まで巻き道を通らず直登コースをとったことなど。しかし、晴天に恵まれ、頂上からは360度のパノラマを楽しめたのはラッキーだった。千丈岳、北岳、鳳凰三山、大きくかぶさるように富士山、そして八ヶ岳、遠くに北アルプス。

05/9/15(木) 3連休が来るから急遽山に行く

3連休にあたり、例のごとく急遽山に行くことになる。土曜日から2泊3日で甲斐駒を登る。できたら、1泊2日に収めたい。アプローチは夜叉神側から入山し、北沢峠からピストン。久しく登っていないのでちょっと心配。問題は主人の靴だ。明日買いに行けるかな?こんなことなら、もっと早めに用意しておけばいいものをと思うが、間際にならないと動かないというのは、新婚当初からの習い性なので、いまさら嘆いても始まらない。ちなみに、私たちの新婚旅行は見送られた新幹線自由席で行く先を決めた。

05/9/11(土) チョコレートもうしばらくは見たくない

朝夕すっかり涼しくなり、気持ちよく眠る。午後から3人でプールに行く。夏休みで太った分よく浮くの、かどれだけでも泳げたが、息子2も主人も上がったので私も引き上げた。その後映画を見に行く。ジョニー・デップの「チャーリーとチョコレート工場」。全体的にブラックユーモアの気味悪さが漂うがイメージを作りこんであるのには脱帽する。息子2によるとこの監督は「人の夢をずっと話されるような気持ち悪い」映画を撮るそうだ。夢にしてははっきりしたイメージだ。チャーリーの家族が住む傾いだ貧しい家なんか笑えるほど凝っている。ジョニー・デップはこのおとぎ話にばっちり嵌ってさすがだと思う。あの不思議な変質者のような、育っていない大人のような味は彼にしかだせないだろう。

05/9/4(土) 萩ススキ残して終わる庭仕事

あまりに暑くて、夏休みに入ったときに草取りをして以来そのままにしてあったが、今日は町内会の道路清掃があったので、ついでに意を決して手をつけた。まず、垣根沿いにぐるっと伸びているつるバラの枝を切り、側溝の落ち葉を払い、伸びている芝を芝切りバサミで根気よく刈り、バラの周りの草も取った。しかし、全部取ってしまうと味気なく、萩とススキは取らずにおいた。一度に秋の庭に変身。主人は出張でいないし、体がなまっており、午前中いっぱいかかってしまった。


05/9/3(土) 教室が狭くなったね新学期

新学期が始まった。みんなの顔が揃って嬉しい。どんな夏休みだったのだろう。それぞれが一回り大きくなった。