6月のひとりごと



06/06/25(日) 純情きらり

 

NHK朝の連続ドラマだ。ここんところ、土曜日の午前中BSで見ている。脚本が面白い。桜子の宮崎あおい始めキャストがいい。昭和初期の衣装もいい。女性の洋服、和服、男性の洋服、和服。今街で着ても素敵だと思う。ドラマは来週が一つの山場だ。桜子の恋人に召集令状が来て、・・・。

恋人の達彦役の人もなかなかよいのだが、私が好きなのは画家で笛子の夫になる杉冬吾役の人。見たことがないから、ごこかの劇団の人かと思ったら、いろんな映画やドラマに出ているようでびっくりした。津軽弁で髪がぼさぼさだけど、実にかっこいい役どころだ。なんでも、太宰治がモデルということなので、原作を読んでみたい。

 


06/06/19(月) 夫婦

 

郵便受けにM家のお便りが届いていた。年に何回か発行の家族新聞だ。文章の端々に奥様の人柄が如実に表れていて、読んだ後は心がほんのりすると同時に、自分を省みることになる。今回は、ご主人への労いと感謝の言葉があふれていて、私はどこかに身を隠したくなった。

結婚してから30年にもなろうとしている。年月だけは積立貯金のようにいつのまにかたまっているのだが、私たちはこんな真珠のような愛は育てられなかった。いつまでも、わがままどうし、「人」という字のようにお互いに寄り掛かっている。19歳の時とそう変わっていない。

明日は異動の内示があるそうだ。最後の部署になるかもしれない。定年になったとき、果たして感謝と労いの言葉を言えるだろうか。

 


06/06/11(日) 元ちとせライブ

 

愛知厚生年金会館にて、元ちとせライブ。ちょっと声がつらそうだったのと、バンドの音が大きすぎたのが残念だった。かわいいが、かなり気の強い子だ。裸足で歌うのが似合っている。衣装はもうちょっと変化をつけてあげてもいいんじゃないの。舞台装置も照明ももうちょっとお金を出してあげませんか?中途半端な演出と曲調。奄美的なもの、ポップなもの、かわいいもの、しっとりしたものというふうに、きちんと演出したらどうだろう。

それにしても、幅の広いファン層だ。私の隣は20代の女の子で、主人の隣は60代の男性だった。若い男もいれば、おばさんもいる。一番多かったのは、中年のおじさんだった。

会場で今回のアルバム「ハナダイロ」を買ってきた。「青のレクイエム」がいい。COILオカモトサダヨシの曲だ。映画「初恋」の主題歌にもなっているそうだ。観に行かなくちゃ。


06/06/04(日) 梅・梅酒・梅干

 

テニスを早めに切り上げ、お義父さんの家に寄り、梅の実を採ってきた。今年は花が全部実になりましたという実の付きかたで、小梅だが、10キロぐらいも採れた。

テニスコートへ持って行ったがすでに、人っ子一人見当たらず、主人に頼んでM家にどっさりお裾分けした。押し付けがましくもらってもらったのに、主人はカンパニュラをどっさりと蕨を手にして来たので、かたじけなく思う。それでも、梅はまだ5,6キロはある。

梅干は確か2年前に漬けた。しょっからいがなんとか食べられるものができて、毎日のように、主人と息子2の弁当に入れてめでたく成仏したのだ。去年は梅酒にしたような気がする。

確かここに閉まったかなと床下収納庫を開けてみた。すると、梅酒は見当たらず、何年前のかわからない梅干の瓶が出てきた。恐る恐る蓋を開けると、びしっとしその葉で覆われていて、その間に褐色に近い梅干が見えていた。そして、とろっとした樹皮のような塩?見てはいけないものを見てしまったように、また、急いで蓋をし元通りにした。

一体、梅酒はどこに閉まったのだろうか?あちこち捜したら、あちこちから出てきた。なんと大小合わせて7つ。濃さが3種類。多分、15年・16年・17年だろうと推量でラベルを貼る。

今年の分のビンを空けるため、梅だけ取り出す。取り出した梅は砂糖と水を加えて鍋で煮た。冷やしてヨーグルトやアイスクリームと一緒に食べる。

梅酒は割りと簡単にできる。洗って、水気を拭き、広口ビンに氷砂糖と梅を3層にしホワイトリカーを注ぐだけ。たっぷり、2升分作った。

問題は梅干だ。塩の加減が難しい。今日はとりあえず、一晩アク抜きだ。明日が勝負。↑の梅干しは、果たして私が漬けたものか、故郷の母が送ってくれたものか不明。見なかったことにしよう。


06/06/03(土) ダヴィンチ・コードと薔薇の名前

 

話題の映画を見た。フィクションなのは分かっているが、あまりにも取ってつけたような筋で、軽すぎた。気味悪さだけが残った。帰ってきてから、イタリア・オタクの息子2が「薔薇の名前」とどっちがよかった?と訊いたが、そりゃ、「薔薇の名前」はきちんとした『作品』でしょ。これは、『おふざけ』 に近いよ。


06/06/01(木) 生成り

 

もう、半世紀も生きている。巷はどうあれ、残された人生あと半分(百歳まで生きる予定)好きな服を着ようと思った。

出張の帰り、ちょっと時間が余ったので、デパートを覗いた。私の着る服がない。若い人のは似合わない。シックな服は高すぎる。

要するに、自分を良く見せようとするからいけないのだ。自分が着て気持ちのいいもの、楽なものにしていいだろう。

ストッキングなんてやなこった。ソックスでいいよ。股上の短いパンツ、身幅の狭い上着、肩周りの窮屈なシャツブラウス、ヒールの高い歩きにくいパンプス。みんないりません。そういえば、アクセサリーをつけるのもなんだか鬱陶しい自分がいる。

行き着いたのが昨日の店「花もめん」だった。藍染めのとろっとした重みのスカートと、生成りのガーゼ2枚重ねて同じ糸で全面刺繍してある生地のブラウスを買った。今日着てみたらすごく着心地が良かった。

私は草木染や生成り、藍染めが好きなのだと再確認。おばんくさいだのやぼったいのだの言われても構わない。そういう歳になったことがはらりと嬉しい。