2月のひとりごと

07/2/25(土) 映像作家>>>>>息子2

 

 主人と二人で息子2の卒展を見に行く。前回は東京だったせいか、進学が決まっていたせいか、るんるんだったが、今回は胃の辺りが花粉症である。トリトンを渡り、湾岸道路から桑名で下り、国道を真っ直ぐ北上した。13時という大体の目安だったが、国道は思ったより時間が掛かり、途中「そらまめ」という喫茶店で休んだ。これは、息子1がまだほんの赤ん坊だった頃から、富山の実家への行き帰りに必ず休んだ喫茶店だ。そのあたりにはここしかなかったのだ。まだ、同じ場所に、同じ名前で残っていたので嬉しかった。主人も私も胃が重く、珈琲は飲まずに、健康茶をもらった。おいしかった。古びていたが気持ちのよいサンルームがあり落ち着ける。

 会場は素晴らしくお金の掛かっていそうなモダンな建造物だった。しかし、JRの駅からはバスで10分の周りに何もないところなので、一般市民は利用しにくいかもしれない。息子2の作品が上映されるまで、幾つかの作品を見ることができた。何と説明すればよいのだろうか。先端芸術、メディア・アートなのだ。コンピュータなどの機器を駆使した映像作品やら、音楽編集ソフトやらフォント作成ソフトやら、インタラクティブやらインターフェイスやら加速度センサーやら振動数やら倍音がどうやら・・・。まさに、私には・・・?その上、作品の方向性が見事なほどバラバラなのである。例えば実用性を狙うのか、芸術性を追求するのか。習作なのか、世に問うのか。

息子2の作品は、海辺の波や風、光をなどの自然の動きをモノトーンの単純化された線と面で表現していた。生命感のあるリズムを持った動きで、波の音など自然の音源も違和感なく、すっきりとしたセンスに好印象を持った。ちょっとほっとした。無駄な2年間ではなかったようだ。しかし、進路ははっきり定まらず、4月になってもここで教授の仕事を手伝うようだ。まだ寝不足の日が続くのだろう。体を壊さぬようにと願うばかりだ。 

 


07/2/17(日) 旧式ブルドーザー(腰痛もち)

 

 「コンピューター付きブルドーザー」とは、かの田中角栄を揶揄した言葉であるが、ここに拡声器付き旧式ブルドーザー(一部故障箇所あり)がいる。我が夫である。今日は誕生日である。私が予約しておいたバースディケーキが小さいと言って文句を垂れた、甘いものに目がない人である。強靭な食欲と体力と実行力があり、上背と横幅があり、声が大きい。基本的には自分に正直で、人当たりがよく、人情にも厚いが、怒らせたら怖い。かつて住んでいた家の台所の壁にはこぶし大の穴がある。確か絵をかけて隠してある。これは次男が3歳ぐらいのときぐずぐず朝食を食べていたので、主人が壁を殴ったのだ。自分も相当痛かったと思うが、子どもではなく、壁を殴る判断力があったのが救いだ。事ほどさようにいったんへそを曲げるとやっかいなことになる。

 主人は6年ぐらい前に今の会社にへそを曲げた。この頃は退職後の算段ばかりしている。そんな夫に町内会で紹介された県の防災カレッジを受講するように勧めたのは私だ。学生時代ワンダーフォーゲル部でリーダーをしていたこともあるので、あながち畑違いでもなく、もしかしてボランティアに興味が持てるのではないかと思ったのだ。最初は渋い顔をしていた主人も、回を重ねるうち楽しくなったようだ。休日を返上し、大学や消防署で12回を数える実技を含めた講習を受け、年末には町内会の集会で研修の報告をした。来年度の町内会防災組織の立ち上げに伴う役員になったそうだ。

 そして、今日は朝から防災関係の集会に出かけ、先ほど腑に落ちないような顔をして帰って来た。なんと今度は市の災害ボランテイア組織に参加するそうだ。他のメンバーの方はタンカーの重油流出や新潟地震などにも出かけたような本物のボランティアの経験者だ。主人はほんの半年顔を突っ込んだだけの言わば新参者だ。なのになんなんでしょう。たぶん彼の人となりと声の大きさを見込まれたのだろう。第二の人生に幸あれ。よい誕生日となった。

 


07/2/5(日) 雪山歩き

 

 今年初めての雪にやっと会えた。今年もYさんのボーイスカウトにお供させてもらい、雪の藤原岳へ行ってきた。去年と違い、雪が付いていたのは6合目あたりからで、大変登りやすかった。小屋に着いても暖かく、まるで春の日差しだった。ボーイたちは年々少なくなっているそうで、今回は5人だけだった。カブ隊のお母さんが一人参加されていて、前途は閉ざされてはいないが、お父さんの新メンバーはどうなんだろうか?

 このごろの若いお父さんって私には???な感じ。接点がないのだ。こんなイメージ。「おしゃれ」「茶髪」「ゲーム好き」「気が弱い」・・・。どうか、怒らないでください。でも、そうじゃありません?お母さんはこんな感じ。「おしゃれ」「おしゃべり」「ドラマ好き」「我が強い」・・・。どうか、怒らないでください。でも、そうじゃありません?山とは程遠い。

 この山で会った人の平均年齢は50歳ぐらい。半分は60代の人だった。15人ぐらいの団体を始め、ご夫婦連れ、単独行の女性、男性。みなさん、元気いっぱい。雪の斜面を嬉々として下って行った。

 もう一度雪山に行きたいものだ。冬の鍋倉山はどうなっているだろうか?