心に残る映画

 


サウンド・オブ・ミュージック

小学校6年ぐらいに親友のアッちゃんと見に行った。アッちゃんは目が悪いのにメガネを忘れた。私は彼女の為にずうーっと字幕の字を読んであげた。一生懸命読んであげたのに前の席にいたオジサンにうるせいばかやろと言われた。スイスの山がきれいだった。

 

小さな恋のメロディー

高校生の頃かな。外国のガキンチョはませてるなと思った。ビージーズの音楽がさわやか。

 

スタンド・バイ・ミー

リバー・フェニックスにはまった。彼の出演した映画は殆どビデオを借りて観た。一番良いのは「旅立ちの時」あんな良い映画なんでTVでやらないのだろう。スタンド・バイ・ミーで最後にみんなが別れる時、リバーがふと消える場面があるが、あれが、実際の彼の死と重なって痛々しい。

 

ジェルソミーナと自分が重なってしまう事がある。小さくて、弱くて、純粋で、ばかだから。

 

ウエスト・サイド物語

ジョージ・チャキリスのダンスがシャープ。彼はずっと後でNHKのドラマでラフカディオ・ハーンを演じていた。演技者としても◎。アメリカにはこんな役者がごろごろいるのね。

 

マイ・レフトフット

ダニエル・デイ・ルイスの演技はほんとに脳性麻痺なのかと思わせるほどだった。私自身が脳性麻痺の人への偏見がなくなって、後に知人のやっている「障害者の自立を助ける会」の活動に理解・賛同できた。

 

刑事ジョン・ブック/目撃者

アーミッシュの閉鎖的な時代遅れの世界とハリソン・フォードがしっくりしている。現実的な世界よりちょっと昔の世界が似合うのはなぜ。ラブシーンは少ないのにせつない。

 

白いドレスの女

ローレンス・キャスダンとウイリアム・ハートの映画は、アイロニー、ひねりがあって偏差値が高い。犯罪サスペンスでもこういうのでなくっちゃ。

 

海の上のピアニスト

浜松で山崎まさよしのコンサートの前に時間があったので映画館に入った。久し振りに息子に会ったこと、小雨が冷たかったこと、コンサート前の高揚感もあって、大泣きに泣いた。船からNYの街に降りようとし、タラップで立ち止まった時が一番泣けた。話に聞き想像はしていても、現実の世界は広すぎ、彼には絶えられなかったのだ。船の中と、ピアノの88鍵。限られた世界の中で誰よりも自由だったのかもしれない。