山木秀夫

「There He Goes」  

山木秀夫のははっきり言って私には理解できない。アルバムは「しおさい」というインディーズから出ている。表記はほとんど英語だったので海外用だったのだろうか?

最初は沈黙やがてアジアの民族楽器を果てしなく鳴らし瞑想の世界かと思うと、突然激しい連打から例の小気味よい、タイトでリズミカルなドラム。それに被さるのは歌ではなく、アフリカの猟の太鼓のような不気味なベースのリズムを携えサキソフォーンが唸るように吠えるようにほとばしる。

次は女の人のため息の退廃的なラップと絡んで諦めたドラムが同じリズムを年寄りの繰り言のように繰り返しもういや、次は和太鼓のような明るい音色とリズムでバッハの宗教音楽のようなたんたんとした主旋律をクラリネットのようなラッパで西アジアっぽく吹くのよ

。で次は現代音楽そのもののシュールなピアノを中心にしたコラボレーションで、次はロックな4ビートのドラムが中心、それにサキソフォーンと男声のわめき声が呟くように嘆くように愚痴る。ここで、また、例の色っぽい女の人がしゃべるように歌い、ドラムが景気づける。英語だからわかんないが何か意味深なことを言ってるらしい。

次にまた、インドの民族楽器が出てきて、尺八のように深い音のサキソフォーンと対話。次第に重なり言い合いする。サキソフォーンは次第に激高し音が高くなる。その後両者ともダウンし床に転がり天井を仰いで呟いた後仲良くなる?バスドラを中心に力強いリズム。また、ジャングルに戻っている。ここはブラジルの奥地だろう。

最後はおしゃれな都会のピアノをまとった例の女の人がこましゃくれておしゃべり。Are you happy? A hann?でぷつんと終わる。

息子2ならわかるかもしれない。うちにあったキースジャレットの昔のLP(生と死の幻想)を聴いて浸ってたから。とにかく山木秀夫はすごいとしかいいようがない。