病気に関する記憶
子供の時住んでいた家から、歩いて10分ほどの所に内科医院があった。
風邪を引いたりして具合が悪いと、そこに連れて行かれた。
建中寺の総門の横を抜け、慈友学園の生垣の道を歩いて行った。
体調が悪いのに加えて、病院へ行くのが嫌で、憂鬱な気分だった。
治療では、診察の後、大抵注射を打たれた。
そして、随分な量の粉薬を飲まされた。
母親がオブラートに包んでくれたが、3包みほどにもなった。
病気の苦しさは覚えていないが、治療の嫌さは覚えている。
幸い私は重病にかかる事はなく、放って置いても良いようなものばかりだった。
病気を治してくれる有難さよりも、嫌な印象しか残っていない。
今でも病院が嫌いで、めったな事では行かない。
病気は、自分で治すものだと思っている。
それで治らない様な病気なら、寿命だと思って諦める。
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