せんかしの雑文

人の造る世界

食品安全委員会がクローン牛の安全性を認めたという記事を見ていて思った。

まずは、本当に大丈夫なのかという疑問。
これが食品として出回るようになったら、この人たちは自ら率先して食べるのだろうか。
案外、自分たちは絶対に食べないつもりだったりして。

次に、クローン生物というものは自然界には決して存在しないものなのだということ。

以前、人間が造る世界について考えていたことがある。

クローンという極端な例を別にしても、私たちの身の回りには、自然には無いものがあふれている。
人工的な製品がそうだし、生物に関しても、品種改良とかで人の手が加わっているものも多い。
人間自身にしても、医療とか環境とかのおかげで、本来なら生存していないはずの個体がたくさん生存している。

自然界では、その物が存在出来るかどうかは、自然環境に適応出来るかどうかで決まる。
しかし人間の世界では、存在しても良いかどうかの基準は、人間にとって都合が良いかどうかだ。
自然な状態を損なっても、自分たちに都合の良い状態を造ることが優先される。
これを押し進めていくと、どういう未来が待っているのだろう。

快適を求める姿勢に歯止めがかからなければ、環境は破壊され続け、人間は自然な状態では存在出来なくなるかもしれない。

ガン細胞は元々は自分の体のものなのに、コントロールを失って増殖し死を招く。
それと同じように、自分に都合が良いと思っていたことが、コントロール出来なくなって破滅を招く。

いつか人間が滅亡する時が来るなら、その原因はそういうものなのかもしれない。