自転車の思い出
私が最初に自転車に乗ったのは、小学1年の頃だった。
父親に後ろを支えてもらって、補助輪なしで走る練習をした。
「もう手を離しているよ」と言われて、気が付いたら一人で乗れていた。
案外簡単に乗れるものだと思った。
自転車で遊びに出かけて、忘れて帰ってしまったことがある。
夕方になって気付いて、あわてて取りに行った。
私の自転車は、そのままの場所にぽつんと残っていた。
あの頃は今ほど世知辛くなかったという事だろうか。
小学4年の頃、友達のお兄さんが、ドロップハンドルの自転車に乗り始めた。
ロードレーサーを乗りやすくした物だったと思う。
これからは、それが主流になるのかと思ったが、そうではなかった。
私たちが小学高学年から中学の頃には、セミドロップハンドルの自転車が流行った。
2灯のライト、ウインカー、ストップランプ、スピードメーター、バックミラーなど、
必要とは言えない様な装備が付いていた。
今からすると可笑しな話だが、当時はそれが格好良く見えた。
私がそういう自転車を買ってもらったのは、中学1年の秋だった。
周りの友達と比べると、随分遅かった。
本当に欲しいと思っていた期間は、だいぶ過ぎてしまっていた。
ハンドルの形が普通の自転車っぽくて、私は少し不満だった。
でも、そのために乗り易いと気が付いて、だんだん好きになった。
その後、計器類は後付だったので全部取り払って、20年くらい乗り続けた。
私の中では、自転車と言えば、この白い自転車がすぐ頭に浮かぶ。
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