受験勉強(後半)
前回の続き。
夏休み中は、学校での補修以外は家にこもって勉強していた。
陽に当たってなかったので、2学期になって登校すると、顔色が悪いとからかわれた。
からかったのは、そこそこ勉強の出来る3人組だった。
授業中にも良く発言する目立つ存在だ。
それなら、定期テストの成績で追い抜いてやろうと思った。
2学期は、授業の勉強に重点を置いた。
おかげで、中間テストではクラスで5番、期末テストでは3番だった。
中統は、試験の前に1・2年のおさらいをし、180点台で「優」を取れた。
この頃が、一番気持ち良く勉強出来た時期だった。
中統の問題の中に、原油の生産量一番の国はというのがあった。
試験のあと、3人組は、イランだとかイラクだとか声高に話していた。
当時の統計では、正解はアメリカ合衆国だった。
賢そうに見えても、所詮この程度なのかと思った。
この時の試験は、千種区にある高校に受けに行っていた。
往きはバスで行って、帰りは友達と話をしながら歩いて帰った。
2時間近く掛かったが、思い出に残る楽しい時間だった。
3学期の中統は、200点を越えて「特優」だった。
入試直前の最終模試では、学年で3番を取った。
以前の自分からは、想像も出来ない成績だった。
こうして、私の中学時代の受験勉強は、望外の結果を得た。
3年生を送る会で、校長先生から、印象に残った生徒の一人として挙げられた。
人は誰でも、生涯に一度は脚光を浴びる時があるという。
私にとっては、この時がそうだったかもしれない。
私は、決して頭の良い人間ではない。
ただ、知識詰め込み型の試験に、少し適正があったのだろう。
それに、私の元々の成績が悪かったから、目立っただけだった。
ずっと良い成績を取ってきた生徒の方が偉いのは間違いない。
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