見せしめ
野球賭博に関する相撲協会の対応には、納得いかないことがある。
琴光喜関と大嶽親方に対する解雇という処分が、突出して厳しく、あまりに急ぎすぎだ。
二人の賭けた金額が大きかったにしても、賭博をしたこと自体は他の者と同じだ。
琴光喜関は、事件発覚の契機となった恐喝事件に関わったとはいえ、恐喝に関しては被害者である。
思いつく理由としては、二人が先の理事選で貴乃花親方を支持していたことだ。
協会の慣例を破った貴乃花派を、見せしめのために厳罰に処したということか。
他の者に対する処分は、いつも通り甘い。
詳しい調査もせず、自己申告だけで済ますのは怠慢だ。
処分を急いだのは、名古屋場所を中止にしたくなかったためだろう。
そして、このまま事件が忘れられるのを待つつもりだった。
誤算だったのは、テレビ中継の中止と警察の一斉捜査だろう。
事件に関わった者の中には、証拠となる携帯電話を処分した者もいるという。
証拠隠滅を図るとは、申告した内容が嘘だと白状したようなものだ。
協会にとって都合の悪い者を厳罰にして、外に対する体裁を繕い、内に対して見せしめにする。
後は頬被りをして、やり過ごす。
こんな団体に、国技だと言って恩恵を受ける資格は無い。
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