せんかしの雑文

公園の西側

私が子供の頃、遊び場だった建中寺周辺。
その西側部分の記憶を書いてみる。

参道の西側にも東側と同じように土塀があった。
北の方の土塀の中に、私の通っていた慈友会幼稚園があった。
私が卒園した後、じきに取り壊されて、今の建中寺幼稚園がある場所に移った。
今から思えば、これがこの辺りが変わってゆく前兆だったようだ。
園の敷地に夏みかんの木が一本あった。
夏になると、大きな青い実が沢山なった。
この木は、周りが整備されて公園に変わっても、ずっと後まで切られずに残っていた。

中間あたりに、不動会館と呼ばれていた古い建物があった。
ここで祭りのお囃子の練習をしていた。
その東側には、浮き彫りの大きな石の仏像があった。
建物の西側には少しスペースがあり、三角ベースなどをしていた。
その先に警察署がある。
慈友学園の生け垣と警察署の脇を通る道は、病院に行く時に通った道だ。

南の方には遊具があった。
木製の箱ブランコ、木製の滑り台、鉄棒、太い丸太が前後に揺れる物、三角錐型の回転する物、ヘビ滑り台など。
最後のは、背が高くて螺旋状に滑り降りてくるので、そう呼んでいた。
当時はずいぶん背が高く思えたが、今見たらどう感じるだろうか。
ここら辺りにはオジギソウが生えていた。
葉っぱに触ると、驚いたように閉じて垂れ下がった。

夏の日、皆でここで遊んでいた時、男の人からアイスクリームをもらったことがある。
その人は知り合いの家を訪ねたが留守で、買ったアイスが無駄になるから食べてということだった。
今の子供だったら絶対にもらわないだろうが、私たちは何の疑いもなくもらって食べた。
随分のんきな時代だった。
考えてみると、そんなに沢山のアイスのお土産は不自然だ。
わざわざ買って、私たちにくれたのだろうか。