幼馴染のこと
同学年のM君と始めて出会ったのは、小学2年頃だった。
住んでいた町内には祭りの山車があり、そのお囃子の練習に行った。
私より少し早く始めていたM君が、うまく出来ない私に教えてくれた。
M君は、その頃に他所から引っ越して来ていた。
当時、私は学校生活に全く適応できないでいた。
それが変わったのは、小学3年でM君が同じクラスになったからだった。
M君は、私と違って社交的な性格だった。
付き合いにくいはずの私とも仲良くしてくれた。
私は、初めて学校の中で親しく出来る友達が出来た。
家が近所だったので、放課後も毎日一緒に遊んだ。
5年生になってクラスが別になっても、M君と一番良く遊んだ。
中学に入ると、それぞれの友達と居ることが多くなって、だんだんと疎遠になった。
別々の高校に行って、ほとんど会う事は無くなった。
高校を卒業すると、M君は東京へ行った。
じきに結婚して、二十歳そこそこで子供を持ったと聞いた。
母親と姉との3人暮らしだったM君は、早く自分の家庭を持ちたかったのかもしれない。
私の子供時代は、M君のおかげで随分楽しいものになった。
M君にとっても同様だったかは、正直な所、自信が無いのだが。
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