せんかしの雑文

最後のプロモーション

過日、タレントの田中好子さんが、乳がんで亡くなられた。
50代半ばでの早すぎる死だが、もう20年近くも闘病していたそうだ。

最近では、女優として、優しいお母さんという印象が強かった。
それでも、私にとっては、今でもキャンディーズのスーちゃんだ。
ドリフとのコントや、ピンクレディーとの対抗など、昨日の事のように思い出される。
まだ、自分がこの世界の一員だと思っていた、夏の名残のような日々。
そんな日常に、彼女たちの歌が流れていた。

テレビで垣間見た葬儀の様子は、あたかも最後のプロモーションのようだった。
元メンバーとの絆や、死の間際まで女優であったことを印象付けた。
身近な人の演出なのだろうか、少々わざとらしい気もする。

私と同世代の人の死は、突然の事故のようにやって来る。
これからは、こうやって病死する人も増えていくのだろう。
あんなに元気だった人が亡くなって、私のような者が生き残っている。
何だか、おかしな話だ。