流星群
小学生の頃、どこからか帰ってきて空を見上げると満天の星。
家の前で家族と何か話をして、私はとても幸福な気分だった。
そんな何でもない場面なのに、繰り返し夢で見た。
夢の中の星空は、現実にはあり得ないほどキラキラ輝いていた。
その頃連れて行ってもらった花火大会の印象と重なっていたのかもしれない。
後年、美術の教科書でゴッホの『星月夜』という絵を見た。
私が夢で見る星空は、この絵の様だと思った。
そんな夜空を見上げる興奮を、現実に体験する時があった。
2001年11月の獅子座流星群だ。
その前日には、もしかすると現れないかもしれないという予想もあった。
だから、余り期待はしていなかった。
目覚ましをかける訳でもなく、起きられたら起きて見ようと思った。
それでも、夜中の2時過ぎに目が覚めて、窓から外を見てみた。
空を見上げた途端に星が流れて、あっと思った。
流れ星を見ること自体、初めての経験だった。
それからベランダに出て、1時間ほど夜空を見上げていた。
待つ間もなく次から次へと、線を引いて星が流れた。
火球という明るく大きな流星も見ることが出来た。
私が見ていた場所は、近くの街路灯や店の明かりのせいで、夜中でも真っ暗とは言えなかった。
これほどの流星群を見ることはもう無いだろう。
もっとちゃんと準備して、条件の良いところで見れば良かった。
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