正常性バイアス
煙が充満しつつある電車内で、何もせずにただ座っている乗客。
2003年に起こった韓国の地下鉄放火事件では、発生時の乗客はそんな状態だった。
そして何百人もの死者が出た。
こんな事態になったのは、正常性バイアスのせいだと言われている。
日常生活が安全であることは、人が危険を感知する能力を下げる。
これを正常性バイアスと言い、本当は危険な状態でも危険だと思えなくなってしまう。
津波警報が発令されても、多くの人が避難しないのはこのせいだ。
翻って、今の日本の政治や財政の状況を危機的だと感じないのも、これと同じことだろう。
先の参院選でもそうだが、選ぶ方も選ばれる方も、目先の利益や人気しか頭に無い。
そんなことでは、将来を見通した政策など出来る訳がない。
財政赤字が膨れ上がっていても、それを上回る国民資産があるから大丈夫だと言う人がいる。
でもこのまま赤字体質を改善できなければ、いずれは国が破綻する。
これは、車内で黙って焼け死ぬのを待っているのと同じだ。
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