銭湯の思い出
子供の頃は、銭湯に行っていた。
家に風呂が無いのは、そんなに珍しいことではなかった。
銭湯の数も多く、歩いて行ける範囲でも5軒ほど有った。
昭和40年頃の入浴料は20円か30円位だったと思う。
パンやアイスと同じ位の値段だった。
その頃はまだ洗髪料というのは取られなかった。
近くの筒井町1丁目と4丁目の銭湯によく行っていた。
両方とも、浴室の奥の壁にタイルで風景が描いてあった。
私はぼんやりした子供で、お湯につかりながらその風景の中にいるような気持ちになっていた。
石鹸箱のふたをタオルで包んで、平らな面を口で吹いてあぶくを出して遊んだりした。
水中モーターが発売された時は、潜水艦のプラモデルにくっつけて浮かべた。
まだ珍しかったのか、大人の人にどうやって動くのかと聞かれた。
友達と一緒に銭湯めぐりをしていた時期があった。
自転車に乗って、ちょっと遠い銭湯まで出かけた。
池に錦鯉がいたり、岩風呂やサウナがあったり、色々な銭湯があった。
今時は、銭湯に行ったことが無い若い人も多いだろう。
近頃の入浴料は、400円だそうだ。
これでは、毎日銭湯に行くなんてことは贅沢なことかもしれない。
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