テレビの記憶
日本でテレビ放送が始まったのが、私が生まれる少し前だった。
我が家にテレビが来たのは、私が4、5歳の頃だろうか。
白黒テレビで、天板とブラウン管を覆う幕がついていた。
その頃、幼稚園に行きたくないと思いながらテレビを見ていた記憶がある。
『おかあさんといっしょ』の体操や、『ブーフーウー』という3匹の子豚の人形劇を覚えている。
体操のお兄さんの笑顔や、無邪気に体操している子供の姿が、私を一層憂鬱にした。
ちなみに、このお兄さんが砂川啓介さんだったというのを後に知った。
ワイドショーの司会をしているのを見たが、あんなに良くしゃべる人とは思わなかった。
私はテレビが大好きで、アニメや子供向けドラマなどをよく観ていた。
小学5年の時、学級でテレビの視聴時間調査があった。
私は、先生からテレビの見過ぎだと言われて、反省文を書かされた。
テレビをたくさん観ているのを、自慢に思っていたのだが。
カラーテレビに替わったのは、中学1年の時だった。
画面サイズの割には大きな木製のキャビネットで、脚が付いていて家具のようだった。
ちょうどUHFの中京テレビの放送が始まった頃だ。
白黒画面を見慣れていたから、カラー放送はとても綺麗に思えた。
子供時代を、白黒の画面にどっぷりと浸かって過ごした。
私の色彩感覚が悪いのは、その影響も有るのだろうか。
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