徳川園の思い出
徳川園は、名古屋市東区にある公園だ。
その現在の様子は、私が子供の頃とは随分変わってしまった。
2005年に整備されて、かつての徳川家別邸の庭園に戻されたようだ。
以前ブランコやシーソーがあった広場は、池の底になっている。
まあ、これが本来の姿なのだろう。
水も無いのに架かってた石橋や、すり鉢のような地形に得心がいった。
東図書館や東プールももう無い。
昔の家から歩いて20分位で、子供の頃は月に数回ほど遊びに行った。
近所の幼馴染と、日曜の早朝に虫取りに行ったりした。
眠くてどうしても起きられず、すっぽかしてしまったこともあった。
小さなナイフを携えて冒険家気取りでいたり、2手に分かれて戦争ごっこをしたりした。
グラウンドの方へ向かう西側の道路は、かなり急な坂道になっている。
一時期、工事のために舗装が無くなっていた事があり、自転車で下る時にとても怖い思いをした。
夏にプールへ行った帰りに食べるたこ焼きやおでんが楽しみだった。
私が通っていた中学では、春に徳川園で写生会があった。
朝から全校で出かけて、思い思いの場所を選んで、丸一日かけて絵を描いた。
昼に弁当を食べたり、適当に手を抜いて遊んだり、本当に楽しかった。
私が心から好きな数少ない学校行事だった。
中学3年の写生会が、私が園内に入った最後になった。
教材で使うどんぐりを拾った林、友達と話し込んだ東屋など、小さな景色一つ一つに思い出が残っている。
改修されるのを知っていたら、もう一度見ておきたかったのだが。
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